総合受付コールセンター
0120-137-365

ベランダの防犯対策は何をしたらいい?狙われやすい特徴と侵入防止対策とは

ベランダの防犯対策は何をしたらいい?狙われやすい特徴と侵入防止対策とは 鍵のコラム

ベランダの防犯対策は何をしたらいい?狙われやすい特徴と侵入防止対策とは

住宅の防犯対策を行う上で、忘れてはいけないのが『ベランダ』です。

地上から高さがあるため無防備になってしまいがちなのですが、その『無防備さ』を狙ってわざわざベランダから侵入する場合もあります。

とはいってもどんな対策が効果的なのかわからず、そのままにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、ベランダの防犯対策方法や狙われやすい特徴をご紹介したいと思います。

ベランダの防犯対策は本当に必要なのか

ベランダの防犯対策は本当に必要なのか

高さのあるベランダでも室外機や建物周りの塀、すぐ隣のマンションの階段や廊下といった場所を伝うなど、状況によっては簡単にベランダに入ることができます。

玄関や窓に比べて侵入に手間がかかるベランダは『こんな場所から入ってくるわけない』という先入観から、防犯対策をしていない方もいらっしゃると思います。

こういった理由からベランダは鍵が開きっぱなしになっていることも多いため、防犯性が高められている1階の窓や玄関よりも何も対策がされていないベランダを狙ってくる場合もあります。

ベランダからの侵入は絶対にできないという保証はないので、万が一の時のために対策を行っておくことが大切です。

ベランダが空き巣の侵入経路に使われる理由

ここからは、空き巣にベランダが狙われやすい理由をさらに詳しく解説したいと思います。

空き巣などの侵入盗は『姿を見られる』ということに抵抗感があるので、できるだけ人目につかない場所を事前に調べつくしてから犯行に及ぶ傾向にあります。

ベランダは玄関・窓に比べると死角が多く、地上から視線を遮る造りになっているため、侵入さえできてしまえば人目を気にせず室内を物色できるという利点があります。

特にカーテンやブラインドを昼夜問わず閉めていると、外から中の様子が一切確認できなくなってしまうので狙われる可能性が高いでしょう。

地上から高さがあるため『ベランダまで登ってこれるわけがない』と思いがちですが、建物同士の距離が近いときや近くに高さのある塀があるといった状況によっては比較的簡単にベランダに入れてしまう事もあるので油断は禁物です。

また、こういった先入観から防犯対策を行っていない住宅が多く、室内に侵入するのが安易なため玄関や窓から入るよりもベランダを狙って侵入する空き巣犯もいるようです。

空き巣の侵入経路に関する警視庁の統計データ

空き巣の侵入経路に関する警視庁の統計データ

空き巣の侵入経路として多く挙げられるのが『窓』、『玄関(表出入り口)』があります。

【侵入窃盗の侵入口】

1位 2位 3位
一戸建て住宅 表出入口 非常口
3階建て以下集合住宅 表出入り口 非常口
4階建て以上集合住宅 表出入り口 非常口

参考サイト:警察庁 住まいる防犯110番

警察庁の調査データによると侵入窃盗の侵入口として、戸建ての場合は窓から、集合住宅の場合は玄関などの表出入り口からの侵入が最も多いといわれています。

中でも無締まりが原因による侵入がほとんどで、『ちょっとゴミ出しに行くだけ』、『近所の人と話し込んでしまった』というちょっとした時間でも狙われてしまう可能性があるので注意が必要です。

また、4階異常の高層マンションであっても窓から室内に入ってくるケースが多数発生しているため、建物の高さ問わずベランダの防犯対策を行っておくといいでしょう。

空き巣に狙われやすいベランダの特徴

空き巣に狙われやすいベランダの特徴

空き巣に狙われやすいとされているベランダには、下記のような特徴があります。

当てはまる場合は被害に遭わないためにも、対策を行うことを検討してみてください。

  • 【空き巣に狙われやすいベランダの特徴】
  • ・見通しが悪いベランダ
  • ・手すりが低いベランダ
  • ・すぐ近くに建物があるベランダ

ベランダが完全にコンクリートに囲まれているタイプが設置されている場合、外部からの視線が完全に遮られてしまうため、空き巣が身を隠すことができてしまいます。

また、ベランダに設置してある手すりの高さが低い、もしくは手すりがついていないベランダはよじ登りやすくなります。

ここまで何度もご紹介しましたが、建物が近くにあったり、高さのある塀・樹木などがあれば伝ってベランダに上ることができてしまいます。

防犯対策を怠っていたり、無施錠の状態で外出してしまうと簡単に侵入されてしまうので注意しましょう。

ベランダからの不正侵入の手口について

ベランダからの不正侵入の手口について

ベランダには大きな掃き出し窓が付いていることが多く、窓さえ開けられてしまえば簡単に侵入することができます。

窓からの侵入手口として最も多いのが無施錠によるものだといわれていますが、きちんと鍵をかけているつもりでも侵入されてしまうことはあります。

窓に設置されている『クレセント錠』と呼ばれている金具は、実は2枚の窓を密着させるための『締め金具』であり鍵ではありません。

クレセント錠周辺の窓を割られてしまえばいとも簡単に室内に入ることができてしまうので、『クレセント錠だけかけておけばいいや』では安心できません。

次の見出しからは窓を割って侵入する手口を一つずつ解説していくので、防犯対策を行ううえでの参考にしてみてください。

打ち破り

とにかく早く侵入したい、手間をかけたくない、周りの視線に対して動じない侵入犯によく用いられるのが打ち破りと呼ばれる手口です。

ハンマーやトンカチ、庭に落ちている石などを使って思いっきりガラスを割って侵入します。

大きな音がなるため、国道沿いや線路沿い、工場などがあって常に騒音が鳴っている地域が狙われる傾向にあります。

他の手口に比べて時間がかからないうえに、技術が必要ないので最近では増えている手口です。

こじ破り

こじ破りはマイナスドライバーなどを窓と窓枠の間に突き刺して、クレセント錠周辺のガラスを割り、開錠して侵入する手口です。

打ち破りに比べて窓を割るときの音が小さいため、昼夜・場所問わず用いられることが特徴です。

割れたガラスが飛び散ってしまう事もあまりないため、被害に遭っていることに気が付きづらいという注意点もあります。

焼き破り

焼き破りはこじ破り同様にクレセント錠周辺の窓を割って、クレセント錠を開錠することで侵入する手口です。

これはガラスの気温差で起こる熱割れ現象を使用した手口で、ライターやバーナーなどでガラスを熱してから急激に冷やして割ります。

大きな音が鳴らない、短時間でガラスが割れる、道具が簡単に入手できるという特徴から、近年では焼きやぶりを使用した犯行が増えている傾向にあるといわれています。

ベランダ防犯対策の基本について

ここまでご紹介したようにベランダは狙われやすい傾向にあるため、防犯対策を行っておくことがおすすめです。

ベランダの基本的な防犯対策としては、次のようなものがあります。

『どんな対策が効果的なのかわからない』、『手軽な対策方法が知りたい』という方は、次の見出しからご紹介する方法を参考にしてみてください。

窓の内鍵を追加する

窓の内鍵を追加する

ベランダの防犯対策で一番簡単かつ効果的な方法としては、窓の内鍵を増やす方法です。

窓に取り付けられているクレセント錠は扉同士を密着させて建物の気密性を高めるための金具であるため、防犯性はほとんどありません。

こちらの『ベランダからの不正侵入の手口』でもご紹介したように、ガラスを割られてしまえばいとも簡単に鍵は空けられてしまいます。

内鍵を増やしておくことで、万が一ガラスが割られてしまったときでも窓を開けることができなくなるので、侵入を防ぐことが可能です。

窓に設置する内鍵はサッシにはめ込むタイプの設置が効果的で、ツマミが外せるものであればより防犯性を高められるのでおすすめです。

割られにくい防犯ガラスにする

割られにくい防犯ガラスにする

より本格的な対策を検討されているなら、防犯ガラスへの交換がおすすめです。

防犯ガラスとは一般的な透明ガラス2枚の間に特殊な樹脂膜を挟み込むことで、万が一ガラスが割れても脱落せず、穴が空きにくいという特徴があります。

また、耐熱性が高いものを選べば、焼き破りによる侵入への対策もばっちり行えるので安心です。

ただ、窓の大きさや数によっては費用が高額になってしまうため、ガラス屋に相談して見積もりを取ってから交換を検討することがおすすめです。

ベランダや窓が隠れるような物を置かない

ベランダや窓が隠れるような物を置かない

ベランダに物をたくさん置いていると窓や室内の見通しが悪くなって、外から異変に気付きにくくなってしまいます。

こういった整理整頓がされていなくて死角が多い家は、空き巣などの侵入盗に狙われやすくなるため、必要最低限のもの以外はベランダに置かないようにしましょう。

また、洗濯物をいつまでも干しっぱなしにしていたり、ゴミを置きっぱなしにしていると、『無頓着な人』というイメージを与え、侵入しても気づかれなさそうということで狙われる可能性が高くなります。

ベランダはできるだけ物がない状態に整理整頓し、外から異変に気付きやすいようにしておくことがおすすめです。

不審者がうろ付いているなら防犯カメラを設置

不審者がうろ付いているなら防犯カメラを設置

空き巣などの侵入盗は慣れている人ほど、犯行に及ぶまでに慎重に狙った家や周辺の状況を実際に訪れて調査する傾向にあります。

家の周りで不審な人物をよく見かけるようになった、近くで空き巣被害に遭った家があるという場合は防犯カメラの設置がおすすめです。

防犯カメラを設置しておくことで、対策を行っている家というのを不審者にアピールすることができますし、万が一被害に遭ったときの重要な証拠として残すこともできます。

防犯カメラは物によっては導入費用が高額となるため、ダミーカメラの設置を検討される方もいらっしゃるかもしれませんが、慣れている犯人なら簡単に見抜いてしまう可能性も高いです。

『ダミーカメラの設置=防犯にお金をかけていない家』と判断され、逆効果に狙われてしまうという場合もあるので、本物の設置が難しいときは他の対策を取り入れる方がおすすめです。

危ないと思ったら映像を持って警察・弁護士に相談

『防犯カメラに頻繁に不審な人物が映り込んでいる』という場合は、被害に遭う前に警察や弁護士に相談することをおすすめします。

カメラの映像があれば証拠として提示することができ、どのように対応するべきなのかアドバイスをもらえたり、見回りを行ってくれるなどの対策をしてもらえる可能性もあります。

危険な状況のときは『110番通報』し、110番通報をするのに抵抗があるという場合は『#9110』に連絡することで警察相談専用電話にて相談に乗ってもらうこともできます。

ベランダの防犯対策グッズの種類と使い方

ベランダの防犯対策は、市販のグッズを使うことで手軽に行うことができます。

あまり費用をかけられない、すぐに対策を行いたいという方は次の見出しからご紹介する方法をぜひ試してみてください。

建物1階でやるべき侵入防止対策

建物1階でやるべき侵入防止対策

1階は不審者が侵入できる経路がたくさんあるため、防犯対策をできるかぎり強化することがおすすめです。

特に庭付きの住宅に住んでいる場合や、家の周囲に死角がたくさんある場合は下記のような対策を行うと効果的です。

  • 【建物1階の侵入防止対策】
  • ・防犯砂利を敷く
  • ・センサーライトを取り付ける
  • ・カーテン、目隠しシートの設置

防犯砂利を敷く

家の裏や勝手口付近などの、周囲から見えにくい『死角』部分への対策として、防犯砂利の設置がおすすめです。

防犯砂利は軽く踏むだけでも大きな音が鳴るため、不審な人物が敷地内に侵入したことにすぐに気づくことができます。

素材によっては軽く力の弱い方でも簡単に持ち運ぶことができるため、設置に手間がかからない点もメリットといえます。

どのような製品を選ぶかによって音の大きさが異なるため、ホームセンターなどで実際の音を確認してから購入するといいでしょう。

センサーライトを取り付ける

防犯砂利と同じく死角となっている場所に設置することで、不審者の侵入に気が付きやすくなったり、威嚇効果があるのがセンサーライトです。

センサーライトはその名の通り、人感センサーが動きを感知すると自動的にライトが付くため、人が入ったことに気付くことができます。

また、空き巣などの侵入盗は姿を見られることに何よりも抵抗があるため、急にライトで照らされることで侵入を抑止する効果もあります。

特に庭、勝手口付近は暗くなりやすく、不審者が身をくらませることができてしまうため、対策を行うことがおすすめです。

カーテンや目隠しシートの設置

建物の回りに塀などの目隠しがない場合や、道路に面していて人通りが多いときはカーテンや目隠しシートを使った対策がおすすめです。

空き巣などの侵入盗は、犯行に及ぶ前に留守にしている時間帯や家族構成などを入念に調査するといわれています。

室内の状態が外から見えていると、留守・在宅の状態が簡単に判断することができてしまいます。

特に女性の一人暮らしは、覗きなどの被害にも遭いやすいので必ず対策を行っておきましょう。

建物2階以上でやるべき侵入防止対策

建物2階以上でやるべき侵入防止対策

侵入が難しいから安心と思われがちな2階以上の部屋でも、状況によっては狙われる可能性があります。

特に賃貸住宅の場合は隣の家とベランダが繋がっている物件も多いため、住民による犯行も十分にあり得ます。

高さがあるからといって安心はできないので、しっかり対策を行うことをおすすめします。

フェンスや手すりに剣山・有刺鉄線

2階の防犯対策として効果的なのが、ベランダのフェンス・手すりに『剣山』や『有刺鉄線』を設置する方法です。

特にアパートやマンションにお住いの場合は、不審者の侵入経路としてベランダが用いられることが多くなっています。

ベランダの手すりには剣山、フェンスが付いている場合は有刺鉄線を巻いておくことで、侵入を妨げる効果が期待できます。

ただ、設置方法によっては階下の部屋の住民にけがをさせてしまう恐れもあるので、取り付け方をよく確認し、必要であれば専門の業者や管理会社に相談されることをおすすめします。