玄関ドアの採光ガラスの防犯対策がわからなくて、困っていませんか?
近年では玄関ドアに採光ガラスが取り入れられている住宅も多いですが、その危険性について知らない方も多いと思います。
ガラスが使用されていることで防犯性が低下する原因になることもありますので、日ごろからしっかり対策を行っておくと安心です。
そこで今回は、玄関ドアの採光ガラスの危険性と適切な防犯対策について解説したいと思います。
防犯対策を鍵屋に依頼するうえでの費用についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
玄関ドアの採光ガラスは空き巣に狙われやすい?
暗くなりがちな玄関を明るくしたり、おしゃれなインテリアとして用いられている玄関の採光ガラス。
メリットも多い採光ガラスが付いた玄関ドアですが、防犯性が低くなってしまうというデメリットもあります。
ここでは、玄関ドアの採光ガラスの防犯性についてご紹介したいと思います。
玄関ドアの採光ガラスのメリット
近年では玄関に採光ガラスを取り入れている住宅をよく見かけますが、実際にどんなメリットがあるのか、必要なのか迷ってしまう方もいらっしゃると思います。
まずは、採光ガラスを玄関に取り入れるメリットからご紹介します。
- 【採光ガラスのメリット】
- ・玄関が明るくなる
- ・湿気を抑えることができる
- ・人影が見える
採光ガラスを取り入れる最大のメリットとしては、暗くなりがちな玄関が明るい印象になる点です。
玄関は奥まった場所に設置されていることが多いため、外からの光が入りにくく、昼間でも電気が必要になることもあります。
ガラスを使用することで外から太陽の光を取り込んで明るい印象になり、またガラスのデザインによってはインテリアのポイントにもなります。
太陽光を取り込むことで湿度を抑えてカビや雑菌の発生を抑え、嫌な臭いの抑制にも効果的です。
また、ガラスを通して人影を確認することができるため、怪しい人物にすぐに気が付けるといった防犯面でのメリットもあります。
玄関ドアの採光ガラスを狙った手口
メリットも多い採光ガラスが付いた玄関ドアですが、防犯性に関しては少々不安が残るため、日ごろから防犯対策を行っておくと安心です。
まずは、効果的な対策を行うためにも、採光ガラスを狙った侵入手口について知っておくことがおすすめです。
- 【採光ガラスを狙った手口】
- ・サムターン回し
- ・ガラスの打ち破り
防犯対策がされていない採光ガラスは、マイナスドライバーなどの小さな工具でも簡単に割れてしまうことがあります。
そこから特殊な工具をさしこんで、直接サムターン(内側のツマミ)を操作する、サムターン回しの被害に遭ってしまうことがあるので注意が必要です。
また、ガラスの面積が大きい場合は、ガラスに大きな穴を開け、滑り込んで侵入されてしまうこともあります。
大きな音が鳴るものの、短時間で侵入することができるという利点からこの手口を用いる犯人もいます。
戸建て住宅の玄関は窓に次いで2番目に狙われるケースが多く、ガラス破りによる被害も発生しているので日頃からしっかり対策を行うことが大切です。
狙われやすい玄関ドアの採光ガラスの特徴
採光ガラスの付いた玄関の中でも、空き巣に狙われやすい環境にある場合はより注意が必要です。
- 【空き巣に狙われやすい家の特徴】
- ・死角が多い家
- ・隣の家から距離がある
- ・留守にしがちな家
- ・大きな音が常に鳴っている
家が塀や植物に囲まれていたり、玄関が奥まった場所に設置されているなど、周囲から死角になっている場合は注意が必要です。
特に隣の家から距離がある場合は、異変に気が付いてもらいにくくなることから狙われやすくなります。
また、空き巣などの侵入盗は狙った家の状況をあらかじめ調査して犯行に及ぶため、留守にしている時間、曜日などを知られている可能性もあります。
夜遅くまで留守にしている場合は、狙われやすくなるのできちんと対策を行っておくといいでしょう。
さらに、線路や交通量が多い道路、工場など常に大きな音が鳴っている場合は、ガラスを割った音がかき消されるため、打ち破りなどの大胆な犯行手口が用いられることも多くなります。
上記のような狙われやすい環境にある場合は、日ごろからより防犯対策を強化しておくことがおすすめです。
採光ガラスが付いた玄関ドアの防犯対策は次の見出しからご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
採光ガラスが付いた玄関ドアの防犯対策
玄関ドアに採光ガラスが付いている場合は、サムターン回しなどの被害に遭わないためにも防犯対策を強化しておくと安心です。
ここでは、採光ガラスが付いた玄関ドアの防犯対策方法をご紹介したいと思います。
- 【玄関ドアの防犯対策】
- ・防犯サムターンへの交換
- ・サムターンカバーの設置
- ・補助錠の設置
防犯サムターンへの交換
一般的なサムターンは手で回すだけで簡単に施錠・解錠の操作を行う事ができてしまうため、ガラスが割られれば侵入されてしまいます。
万が一ガラスが割られてしまった場合のサムターン回し対策として、防犯サムターンへの交換を行っておくと安心です。
防犯サムターンには、主に下記のような種類があります。
脱着式サムターン | ツマミを脱着することができるダムターン |
---|---|
空転式サムターン | スイッチを切り替えると鍵が空転するサムターン |
スイッチ式サムターン | スイッチを押しながら回すサムターン |
偏荷重サムターン | 負荷を均等にかけることで回るサムターン |
防犯サムターンは上記のように、ただツマミを回すだけでは解錠できないような仕組みが搭載されていることが特徴です。
工具では解錠することができないため、万が一採光ガラスが割られてしまっても侵入を防ぐことができます。
ただ、大きくガラスを割られて手をさしこまれた場合、空転式やスイッチ式、偏荷重サムターンは解錠される恐れがある点に注意が必要です。
万が一手をさしこまれた場合の対策として、ツマミを取り外すことができる『脱着式サムターン』が最も安全でしょう。
ただ、ツマミを失くしてしまうと内側から開けられなくなってしまうため、取りはずしたツマミの管理には十分注意しましょう。
両面シリンダーに交換するのも効果的
施錠・解錠に少々手間がかかってしまうというデメリットはありますが、両面シリンダーに交換する方法も効果的です。
室内側にもシリンダー(鍵穴)を取り付けることで、鍵を使って施錠・解錠が必要になるため、採光ガラスが割られても解錠できなくなります。
より防犯性を高めたいと考えている場合は、両面シリンダーへの交換も検討してみてはいかがでしょうか。
サムターンカバーの設置
防犯サムターンへの交換よりも簡易的ですぐに取り入れられる対策としては、サムターンカバーを設置する方法があります。
サムターンカバーはサムターンを覆うように設置する防犯グッズで、ホームセンターやインターネットショップなどで数百円~数千円程度で購入することができます。
賃貸にお住まいで防犯サムターンへの交換が難しいときや、先ずは簡易的な対策から取り入れたいという方におすすめです。
サムターンカバーはプラスチックタイプ、スチールタイプの主に2種類が販売されています。
中にはサムターンをライターなどで炙って溶かし、解錠する『焼き破り』という手口が用いられる場合もありますので、スチールタイプを設置するのが安心です。
補助錠の設置
空き巣などの侵入盗は侵入までに5分以上かかる場合は、約7割が諦めるというデータがあります。
これに基づき、防犯対策は『どれだけ侵入されるまでの時間を稼げるか』が重要になってくるため、補助錠を設置して鍵の数を増やしておくといいでしょう。
補助錠を設置するときは、できるだけ採光ガラスから離れた位置に付けておくと、手や工具では届かず、解錠されにくくなるのでおすすめです。
補助錠は鍵屋などの専門業者に依頼して取り付ける『面付錠』のほかに、DIYでも取り付け可能なものも販売されています。
面付錠は室内・室内どちらからも施解錠を行う事ができるため、在宅・留守にかかわらず対策を行う事ができる点がメリットです。
一方で、DIYで取付が可能なタイプは導入費用が安いかわりに、防犯性・耐久性はそれほど高くなく、室内・室外のどちらか1方からのみ操作が可能になる点に注意しましょう。
賃貸の場合は許可が必要
賃貸の玄関に補助錠を取り付けたいときは、かならず管理会社や大家さんに許可をもらう必要があります。
面付錠などのドアに加工が必要となる場合はもちろん、原状回復が可能なDIYで取り付けるものも、管理会社によっては緊急時を考慮して禁止されていることがあります。
勝手に補助錠を取り付けるとのちにトラブルとなってしまう事もありますので、まずは管理会社・大家さんに相談するようにしましょう。
格子の設置
サムターンカバーや補助錠などで対策を行っても、大きくガラスを割られてすり抜けられてしまえば、まったく意味がなくなってしまいます。
『派手にガラスが割れれば誰か気付いてくれるはず』と思ってしまう方もいらっしゃると思いますが、警察が駆けつけている間に逃げられてしまうこともあります。
ガラスの修理費用も高くついてしまうため、割られない・狙われない対策として、ガラスに格子を設置する方法もおすすめです。
格子が付いていれば大きくガラスを割ることも、工具をさしこんで解錠することも難しくなりますし、見た目にも『防犯性の高い家』ということがアピールできます。
ガラスへの格子の設置は鍵屋では対応する事が難しいため、リフォーム専門の業者に問い合わせをしてみてください。
玄関ドアの防犯対策を鍵屋に依頼した場合
採光ガラスが設置されている玄関の防犯対策は、鍵屋に依頼して行う事ができます。
鍵屋では環境にあった対策や部品のご提案・相談から対応させていただきますので、『どんな対策を行えばいいのか迷っている』という場合でもご安心ください。
ただ、どのくらいの費用がかかるのかわからなくて、依頼し辛いという方も中にはいらっしゃると思います。
そこで次の見出しからは生活救急車の料金表や、実際に対応した施工事例を掲載しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
玄関ドアの防犯対策作業の料金表
生活救急車で、玄関ドアの防犯対策を行う場合の基本料金表をご紹介します。
鍵屋への依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
作業内容 | 作業料金(税込み) |
---|---|
サムターン交換 | 11,000円+部品代 |
鍵の新規取付(補助錠取付) | 27,500円+部品代~ |
鍵屋に玄関の防犯対策を依頼した場合、行う作業内容や使用する部品によって費用が異なります。
補助錠を取り付ける場合は、搭載されている鍵の防犯性が上がると、その分部品代も高くなるため、予算に合わせて選ぶことがおすすめです。
『できるだけ費用を抑えて防犯対策を行いたい』、『防犯性の高い鍵の設置を検討している』など、ご希望があればお気軽にお問い合わせください。
次の見出しからは生活救急車で実際に対応した施工事例をご紹介しておりますので、より詳しい料金が知りたい方は合わせてチェックしてみてください。
玄関ドアの防犯対策施工事例
鍵屋に玄関ドアの防犯対策を依頼した場合、現場の状況によって行う作業や費用が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。
ただ、依頼する前に大体の料金でも知っておくと安心できると思うので、ここでは生活救急車で実際に対応した、玄関ドアの防犯対策事例をご紹介します。
玄関のサムターンをシリンダーに交換
玄関ドアの内側の鍵が簡単に開かないようにしたいとの、ご依頼をいただきました。
2ロックの上側のサムターンを、シリンダーに交換する方法で対応いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
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玄関ドアシリンダー交換 | 11,000円 |
MIWA 部品代 | 12,100円 |
合計 | 23,100円 |
玄関ドアのサムターン交換
玄関の鍵が回りにくいとのことで、訪問しました。
サムターンとドアテックが合っていない状態でしたので、防犯も視野に入れたサムターンの交換を行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
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玄関ドアサムターン交換 簡易金物 | 11,000円 |
KABA 部品代 | 16,500円 |
合計 | 27,500円 |
防犯強化目的の勝手口の鍵交換
防犯性を上げるため勝手口ドアの鍵交換か、補助錠の新規取付を御希望でした。
現在刻みキータイプの鍵がついており、ガラスもあるため、ディンプルキータイプで室内側のサムターンを脱着できる鍵を使用して交換しました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
勝手口ドア玉座交換 | 11,000円 |
AGENT 部品代 | 24,200円 |
合計 | 35,200円 |
防犯対策として補助錠の新規取付
防犯のため、玄関ドアに新しく鍵を取り付けてほしいとのご依頼をいただきました。
ドアノブ下に簡易的な補助錠が付いており、今回は新しく上側に付けたいとのことで、GOALの面付錠を新規で取り付けました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関ドア面付錠新規取付 | 27,500円 |
GOAL 部品代 | 16,500円 |
合計 | 44,000円 |
玄関引き戸の新規鍵取付
侵入被害に遭われたとのことで、玄関扉の防犯性を上げるべく、錠前取り付けのご依頼でした。
左右に内締まり錠と戸先錠のみで、召し合わせ部分に錠前がないタイプの扉。
召し合わせ部分に、MIWAのPSSL09の取り付けを行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関扉引戸錠取付 | 44,000円 |
MIWA 部品代 | 18,700円 |
アルミ扉への取付 | 5,500円 |
合計 | 68,200円 |
家の防犯性を高めるその他の対策
ここまでは、玄関ドアの採光ガラスを狙った手口とその対策についてご紹介しました。
ただ、空き巣などの侵入手口はそのほかにもさまざまなものがあるため、まんべんなく対策を行うことが大切です。
ここでは、家の防犯性を高めるためのその他の対策方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 【家の防犯性を高めるその他の対策方法】
- ・自動施錠の鍵に交換する
- ・防犯性の高い鍵に交換する
- ・窓の防犯性を強化する
自動施錠の鍵に交換する
玄関からの侵入手口で最も多いといわれているのが、『無施錠』が原因による被害です。
ゴミ捨てやコンビニなどちょっとした外出であっても、鍵が開いていれば簡単に侵入できるため、被害に遭ってしまう可能性があります。
『鍵をいちいち閉めるのは面倒』、『よく鍵を閉め忘れてしまう』という方は、自動施錠機能が付いた鍵への交換がおすすめです。
中でも一般的な鍵を使用せずに解錠できるキーレス錠なら、鍵穴を不正に解錠するピッキング防止にも効果的です。
暗証番号やカード、指紋認証、スマートフォンなど、さまざまな解錠方法がありますので、自分に合ったものを選ぶといいでしょう。
自動施錠機能付きの鍵に交換する場合の費用や選び方に付いては、下記リンク先のページで詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
防犯性の高い鍵に交換する
鍵の不正解錠手口で最も用いられているのが、『合鍵』を使用した手口です。
屋外でスペアキーを保管していたり、鍵番号が見える状態で純正キーを持ち歩いていると、勝手に合鍵を作られて侵入される可能性があります。
このような不正な合鍵作成を防ぐ対策として、『登録制のシリンダー』に交換する方法がおすすめです。
登録制シリンダーは鍵を購入する際にメーカーに所有者情報を登録し、本人確認ができた場合のみ合鍵の作成ができるシステムとなっており、第三者による不正な合鍵作成を防ぐことができます。
国内メーカーでは主にKABA、MIWA、GOALがこのシステムを搭載したシリンダーを展開しています。
登録制シリンダーについては、下記リンク先のページでより詳しく解説しているので、こちらも合わせてチェックしてみてください。
窓の防犯性を強化する
戸建て住宅は窓からの侵入被害も多く発生しているため、玄関だけでなく窓の防犯性も強化しておくと安心です。
特に人が出入りしやすい掃き出し窓や、家の裏に設置されているような周囲から見えない窓は狙われやすいので注意しましょう。
- 【窓の防犯対策方法】
- ・補助錠の設置
- ・鍵付きクレセント錠に交換
- ・防犯ブザーの設置
採光ガラスが付いた玄関と同じく、窓もガラスが割られてしまえば簡単に鍵を開けることができてしまいます。
万が一の場合に備えて補助錠を設置する、鍵付きのクレセント錠に交換する対策がおすすめです。
また、窓が開いたり、衝撃が加わるなどの異変が起こった場合にアラームが鳴る、防犯ブザーを設置しておくのも効果的です。
防犯ブザーはホームセンターやインターネットショップで購入することができるので、取り入れてみてはいかがでしょうか。
採光ガラスが付いた玄関ドアの防犯対策は生活救急車にお任せください!
採光ガラスが付いた玄関ドアは、空き巣被害に遭ってしまう危険性があるため、防犯対策を強化しておくことがおすすめです。
万が一ガラスが割られてしまったときの対策として、防犯サムターンへの交換や補助錠の設置をすると防犯性が高められます。
生活救急車でも玄関ドアの防犯対策に関する作業を承っております。
出張料・見積料・キャンセル料は無料で対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。