玄関にオートロックの後付けを検討したときに、大体いくらくらいかかるのか知っておくと安心できると思います。
オートロックにするには電子錠の取り付けを行うことになりますが、種類や製品の機能性によって部品代が変わってきます。
そこで今回は、オートロックの種類別の取り付け費用を詳しく解説します。
生活救急車で実際に対応した事例もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
自宅の鍵をオートロックになんてできるの?
自宅のドアの鍵をオートロックにすることはできます。
そもそもオートロックとは、アナログの鍵に対して電子錠など電気的に施錠と開錠ができる機能を持たせたシステムのことです。
今は電子錠やスマートロックとも呼ばれており、これらにはほぼオートロックの機能が付いています。
ドアに取り付けた電子錠はオンラインで繋がれた電子盤の操作によって、作動する仕組みです。
昔はオフィスや集合住宅のオートロックで使われてきましたが、最近では個人宅でも玄関に取り付ける人が増えつつあります。
電子錠は自分で取り付け可能
電子錠の種類はかなり多くあります。
ドア自体に工事や加工が必要な電子錠もありますが、知識が無くても自分で取り付けられる電子錠も多くあります。
さらに今は工事の必要がない、貼るだけのオートロックが可能な電子錠もあるため、賃貸物件でも利用することができます。
ただし、中には素人でつけるには難しいタイプもあります。
また今まで使用していた鍵を使わないからと、丸ごと交換する場合は工事が必要になってくるでしょう。
オートロックを取り付ける際はドアに注目
専門の鍵屋さんを呼んで取り付ける場合は、お任せすれば問題なくつきます。
しかし自分で取り付ける場合は、取り付け面であるドアの形状に注意してから付けましょう。
★室内側も外側もフラットなドア
★飾り枠や枠がついたドア
★ドアの厚みが薄い
★逆にドアの厚みがかなり分厚い
ドアの取り付ける部分がフラットなのか、それとも枠などが付いており凸凹しているのかに注目しましょう。
フラットであれば自分でも取り付け可能でしょうが、枠などがあると専用のスペーサーが必要になったりもします。
また薄すぎるドアや分厚過ぎるドアは、ネジを取り付けたり、かさ増しするための加工がいることもあります。
取り付けが難しそうだな、と感じたら自分で行わず鍵屋を呼びましょう。
個人の家をオートロックにするメリット
一軒家やオートロックのないマンションなどに住んでいて、鍵をオートロックにするメリットはたくさんあります。
閉め忘れが無くなる
普通の鍵からオートロックの鍵にすることで得られる最大のメリットは、鍵の閉め忘れが無くなることです。
実は空き巣被害に合うケースのうち、4割以上が鍵の閉め忘れによるものなのはご存知ですか?
無締まりをチェックする空き巣犯は、それだけ多いのです。
オートロックはその名の通りドアが閉まれば勝手に鍵が閉まる機能ですので、防犯性が高まるメリットがあります。
例えば大人は閉め忘れが無くても、子供だと親が仕事中閉め忘れて遊びに行ってしまう、なんてことはあるあるな話です。
閉めたかどうかを外出先で悩む、という心配もなくなります。
鍵を紛失することがなくなる
鍵を持って出なくてもよくなりますので、鍵の紛失自体がなくなります。
鍵を紛失したら合鍵を作ったりという手間も発生しますが、それよりも怖いのが拾われてしまうことです。
拾ったくらいではどこの家のものかまでは分からないかもしれません。
ただし近所で紛失した場合は、鍵を調べにくる空き巣がいないとも限りません。
リモコンキーのオートロックなら同じように紛失しますが、暗証番号の鍵だとなくすということがないのでメリットは大きいでしょう。
鍵が無いのでピッキング被害にあわなくなる
オートロックの鍵は電子錠なので、鍵穴がありません。
そのためピッキングの被害に合わなくて済みます。
空き巣犯はピッキングしやすい鍵穴を求めて、住居を下調べにやってきます。
最初から電子錠が取り付けてある家ならすぐに諦めますから、不審者が家の周りをうろつくというデメリットもなくなるのです。
電子錠は防犯性が高いので、オートロックを付けている家は防犯意識も高いと思われるでしょう。
加工なしで取り付け可能なものが多い
オートロックの種類にもよりますが、取り付けに手間がかからないタイプもたくさんあります。
そのため簡単に、そして気軽に取り付けられるメリットがあります。
またドアに穴をあけたりする必要が無いので、賃貸物件でも取り付け可能です。
diyに詳しくなくても、付けられるのは工事費もかからないので嬉しい点でしょう。
スマートロックの中には、強力な両面テープでサムターンに貼り付けるだけというタイプもあります。
簡単ですが、両面テープは剥がすときに跡が残る場合もあります。
賃貸の場合は注意も必要です。
合鍵を作る手間がなくなる
家族が多ければ、その分家を出る時間も帰ってくる時間もそれぞれバラバラです。
そのため家にいない間入れないということがないよう、合鍵を作らなければなりません。
合鍵自体はそんなにコストはかかりませんが、防犯性の高い鍵だと1本2000円~4000円くらいするものもあります。
家族が5人だと1万円以上はしますので、合鍵を作るコストがかからないのはメリットがあります。
またコスト以外にも、作りに行くのに手間がかかりますが、電子錠ならその手間もかかりません。
賃貸のマンションなどですと、勝手に合鍵を作れないのでいちいち許可をもらわなければならないところもあります。
工事が不必要な電子錠であれば、いちいち大家さんに言わなくて済みます。
家族によって鍵を選べる
オートロック付きの電子錠の中には、鍵を選べるオールマイティなタイプがあります。
★暗証番号
★指紋認証
★カードキー
★スマホ
例えば子供はスマホを持っていないので、指紋認証が楽です。
そして高齢者の人もガラケーが多いので、カードキーが良い、お父さんはカードや鍵を持つ手間を嫌うので何もいらない暗証番号などです。
電子錠はこのように鍵を選べるものもあるので、メリットが大きいです。
家族が多く、スマホで開錠するタイプの電子錠を選んだら、子供が入れないということが起きる場合に便利です。
通常の鍵のように、無理矢理なくすリスクを背負いながら子供に持たせる、ということもなくなります。
維持費がかからない
オートロック付きの電子錠なら、維持費にかかるのは電池代くらいです。
通常の鍵であれば、鍵穴が詰まったりゴミで汚れないよう、定期的なメンテナンスも必要です。
また合鍵を作るのにコストもかかります。
電子錠は使用するのにコストがかからないので、急な出費も出にくいです。
勧誘をシャットアウト
電子錠の中には家の中や2階などで、遠隔操作でできるものもあります。
その中にはインターフォン付きなどもありますので、玄関先に来たセールスなどを顔を見ることなくシャットアウトすることができます。
居留守を使う機会はそんなにありませんが、中にはしつこい訪問販売や宗教の勧誘などもあるでしょう。
顔を見て話せば断りにくいのですが、インターフォン越しであれば断りやすくなります。
デメリットも把握して検討しよう
普通の鍵と比較してメリットがたくさんのオートロックですが、実はデメリットや注意点もあります。
自分にとって使いやすいかどうかを、デメリットも含めて把握してから選ぶようにしてください。
取り付け費用がかかる
電子錠の種類によっては、高価な買い物となるのがデメリットです。
部品代だけで費用は25000円以上かかるものが多いでしょう。
また通常の鍵は一般的な寿命が10年かかると言われていますが、電子錠はもっと短い7年程度と言われています。
維持費は電池代くらいで済みますが、初期費用が高いうえにあまり持たないというデメリットもあります。
いざ修理を行おうとメーカーに問い合わせたら、もう一部の部品が生産終了という話もよくあります。
電子錠はどんどん進化していっていますので、少し前のタイプとなると古いバージョンになり、新しいものと差し替えされている場合もあります。
何も持たずに出たら締め出し
オートロックは何も持たずに出てしまえば、閉めだしになってしまいます。
普通の鍵は開けたままちょっとゴミ出し、ということができますがオートロック式はそうはいきません。
かならずリモコンやカードなど鍵を持って出ないと閉めだされてしまいます。
少しの外出も鍵が必要なので、少し面倒がかかります。
ただし電子錠が暗証番号式であれば、問題ありません。
また普通の鍵に加えて、電子錠を追加し二重ロックにした場合も注意がいります。
暗証番号の電子錠だから、何もいらないと思い込んで外に出たら、鍵の方がかかってしまっていて閉め出されるケースもあります。
二重ロックは防犯性が高まりますが、このようなミスで入れないということも聞かれます。
安心してしまってかえって防犯意識が低くなる
オートロックは防犯性が高いので、空き巣に狙われないという安心感があります。
確かにそうですが、あまりに安心してしまって防犯意識が逆に衰えてしまうデメリットがあります。
空き巣犯はドアから侵入してくるとは限りません。
窓や勝手口など、開いているところならどこでも入ってくる可能性もあります。
中にはドア自体をバールなどでこじあける手口もあります。
オートロックだからと安心しきらず、防犯対策はしっかりと行うのが注意点です。
電池切れを起こすことがある
リモコンキーや電子錠には電池式のものがあります。
電池の残量をしっかりとチェックしていないと、電池切れを起こし中に入れないといったことが起きます。
ただ電子錠の中には、スマホで残量をチェックできる電子錠があります。
また他にも非常電源が付いたタイプもあります。
不安な人は、それらの機能が付いているか確かめてから、購入を検討しましょう。
電子錠の修理は鍵より高い
例えば鍵をなくしたり、鍵穴にゴミが詰まってとれない場合、鍵を修理することがあります。
電子錠もパネル部分が壊れたり、リモコンがきかなくなるなどの不具合があります。
どちらが安く済むかと言えば、普通の鍵の方です。
電子錠は使用する部品が特殊であれば、すぐに在庫がなく取り寄せという形になってしまう場合もあります。
その間の鍵はどうするのか、しっかりと故障した時の対策を練ってから購入しましょう。
コストも時間もかかる、というのがデメリットです。
暗証番号を忘れる可能性がある
電子錠の暗証番号は、多いと10桁などあります。
長い桁でないと、すぐにばれてしまう恐れもありますので、当然と言えばそうです。
大人ならまだしも、子供や高齢者は覚えられるかという問題もありますし、忘れることもあるでしょう。
鍵を持たないで済むというメリットがある反面、このようなデメリットも出てきます。
また暗証番号を間違えて入力すると、リセットするまでに数十秒かかるといった電子錠もあります。
これなら鍵を挿して開けた方が早い、となる場合もあるでしょう。
トイレを我慢している時や、荷物を持っている時などに間違えるとイライラするかもしれません。
オートロックにはかなり種類があるって知ってた?
オートロック機能が付いた電子錠には、様々な種類があります。
ただ電子錠全てにオートロックが付いているわけではありません。
古い電子錠には付いていない場合もあるので、電子錠ならすべてがオートロックという訳ではないので注意してください。
オートロックが付いた電子錠の中でも、人気でよく付けられている種類をピックアップしました。
暗証番号式
設定した暗証番号を押して、開錠するタイプの鍵です。
何も持たないで出かけられるのがメリットです。
暗証番号はずっと同じではなく、日によって変えることが可能なので、より防犯性に特化しているのが特徴です。
またタッチパネルでも使用可能な物や、おサイフケータイを登録すれば可能など、使い道が多いタイプも売られています。
指紋認証式
SF映画などでよく見る電子錠ですが、家庭用もすでに普及されつつあります。
あらかじめ家族の指紋を登録しておけば、指を触れるだけで鍵が開きます。
注意する点は、読み取る部分にごみやほこりが溜まり、うまく認証しにくくなることがあります。
また鍵としては高価な部類に入ります。
ただ、指紋認証式には非常電源や警報、指紋が読み取れない場合に暗証番号に切り替えられる電子錠もあります。
色々なオプションが付いた電子錠もあるので、便利な鍵です。
リモコン式
車のキーレスのようにリモコンを持っているだけで、ドアのボタンを押すと開錠ができる優れものです。
もちろん、リモコンによる遠隔操作も可能です。
荷物を持っていて鍵を開けるのが煩わしい場合に、便利な電子錠です。
子供にも持たせられるので、ランドセルやバッグにつけていれば安心です。
リモコン式には、バッグなどにリモコンを入れておくとタッチするだけで開錠できるタイプもあります。
リモコン式も、リモコン自体を失くせば意味が無いと思われます。
しかし鍵と違い、出し入れすることが圧倒的に減りますので紛失の割合も減ります。
ICカード式
電車などで使っている人も多いのではないでしょうか?
ICカードは中にICチップが入っており、読み取り部にタッチするだけで開錠できるタイプのものです。
磁気を使用してスキミングするタイプとは異なり、複製される心配もありません。
子供が持っていても、鍵だとは分かりにくく不審者に付け狙われる心配のないのがメリットです。
財布や定期入れに入れておけば失くしにくいのも特徴です。
スマホで開錠
アプリなどにログインさえすれば、スマホで簡単に開錠できるタイプのものもあります。
メリットは鍵のシェアができる部分です。
来客にあらかじめラインなどでURLを送り、その場で開錠ができるという機能も付いています。
送ったURLには使用制限を設けることができるので、また再度入ってこられるという心配もありません。
また開閉の履歴や電池残量をお知らせするものもあります。
用途が幅広く、スマホを持っている人なら誰でも使えて便利です。
ただスマホの充電が切れてしまった時に、鍵を持っていなければ不便さを感じることもあります。
個人宅であってもオートロックを選ぶ人は増えてきています。
メリットは防犯性の高さや、鍵を持たなくて良い手軽さにあります。
ただ、電子錠にも種類があり自分や家族にあったものを使用しなければ、使いにくいものとなってしまいます。
デメリットを把握してから、購入を検討すると良いでしょう。
取り付けは簡単な物も増えてきていますが、心配であれば鍵屋さんに頼んで付けてもらうと良いでしょう。
オートロックを後付けするときの注意点
利便性や防犯性の強化ができるメリットも多いオートロックの後付けですが、使用方法によってはトラブルが発生することもあるので注意が必要です。
自分で取付を考えている場合、ドアの規格と部品の規格があっていないと取り付けることができなかったり、自動施錠に慣れないうちは鍵を持たずに外出して家に入れなくなってしまうこともあります。
オートロックの後付けは決して安い作業ではないため、取り付けてから『やっぱりいらなかったかも』と後悔しないように、あらかじめデメリットもチェックしておくことがおすすめです。
次の見出しからは、オートロックを後付けするときの注意点をご紹介します。
ドアの厚みによってはオートロック錠が取り付けられない

オートロック錠を取り付ける場合は、ドアに新規で取り付け穴を開けて設置する方法と既存の鍵の取り付け穴を使用する方法があります。
どちらの方法を用いるときでも製品によって適したドアの厚みが決められていて、ドアが厚すぎる・薄すぎる場合は取り付けができないことがあります。
取り付けたい製品がある場合は、公式サイトなどで対応しているドアの厚みを確認しておくとスムーズです。
また、どの製品が合うかわからないときは鍵屋に相談することもおすすめです。
鍵屋なら希望に合うオートロックの提案、見積の提示、作業まで対応することができるので迷ったときはお気軽にご相談ください。
カードキー・タッチキーは締め出しリスク高い

オートロックの主なトラブルとして『締め出し』がありますが、鍵の解錠に専用のカードやリモコンが必要となるカードキーやタッチキーはトラブルが発生しやすいので注意が必要です。
自動施錠に慣れていないと『ゴミ出し』『郵便の受け取り』などのちょっとした外出時に鍵を持って出かけるという癖がついておらず、締め出しにあってしまうことが多くなります。
同居している家族が室内にいれば開けてもらうことができますが、一人暮らしの場合は鍵が開けられなくて鍵屋に解錠を依頼することになるのでより注意しましょう。
締め出しトラブルを防ぐには暗証番号や指紋認証錠などの、鍵を携帯する必要がないオートロックを選ぶことをおすすめします。
鍵を忘れたら開ける手段はない
上の見出しでも軽くご紹介しましたが、室内に同居人がいる場合を除いて、オートロックは鍵を忘れてしまうと開けることができなくなってしまいます。
製品によっては非常解錠用のキーが付いていることもありますが、この場合も鍵がなければ開けることはできません。
このようなトラブルに遭わないためにも、普段から鍵を持ち歩く癖を付けておくことが大切です。
鍵を忘れてしまいそうで不安だけどオートロックを取り付けたいという方は、暗証番号錠のような鍵がなくても解錠できるタイプを選ぶこともおすすめです。
電池切れ・停電時は非常開錠キー必須

電子錠や電気錠は電池・電気で稼働しているため、電池切れや停電が起こると操作が行えなくなってしまうので注意しましょう。
電池切れ・停電が発生した場合、室内側からはサムターンを操作、室外側からは非常解錠用のキーを使用することで解錠することが可能です。
非常解錠用のキーがないと鍵が開けられなくなってしまうため、外出時は普段から持ち歩いておくと万が一の場合も安心です。
また、電子錠によっては電池残量をお知らせしてくれる機能が搭載されている電子錠も展開されているので、定期的な電池交換を忘れがちな方はこういったタイプを選ぶとトラブルを防ぐことができます。
製品によっては「非常解錠キー」がないものがある
電子錠や電気錠の製品によっては非常解錠キーを搭載していないものもあり、この場合は電池切れ、停電時は操作が行えなくなってしまいます。
電気錠の場合は、停電が解消されて再度鍵が開けられるようになるまで待ちましょう。
一方で電子錠の電池が切れてしまったとき、電池パックが外側にあるタイプなら電池交換をすることで再度操作が行えるようになります。
使用する電池の種類は公式サイトなどに掲載されているため、確認してから近くのコンビニや家電量販店で購入して交換しましょう。
オートロックを後付けする費用相場
戸建てにオートロックを後付けする場合、「電子錠」と呼ばれる部品を取り付けます。
電子錠とは、電池で動く「自動で鍵の開け閉めができる」鍵のことです。似た部品に「電気錠」がありますが、こちらは電気配線工事やドア丸ごと交換をして電力を使って動きます。
電子錠の場合は、電気配線工事やドアの交換は必要なく、既存の鍵を取り外して取り付け施工をするだけで、取り付けることができます。
ここでは、「既存の抜き差しする鍵から、オートロック電子錠に交換」する場合にかかる費用についてご紹介いたします。
オートロック電子錠を後付けする費用

オートロックの電子錠を後付けする場合、鍵屋に依頼すると基本的に『作業料金₊部品代』で行うことができます。
オートロックの取り付け費用は、『どの種類の電子錠を選ぶか』によって費用が大きく異なります。
例えば一般的な戸建て住宅に取り付けるタイプの電子錠は自動施錠機能、不正解錠防止機能などのスタンダードな機能のみが搭載されている一方で、会社や事務所向けの電子錠は入退室記録管理システムや特定の人物のみが出入りできる管理者権限などの細かいセキュリティ機能が搭載されている分、取り付け費用も高くなります。
このように、電子錠の種類によっても取り付け費用が大きく異なるため、必要な機能を明確にしておくことがおすすめです。
次の見出しからは、戸建て・事務所向けの2種類の電子錠の取り付け費用をそれぞれご紹介しているのでチェックしてみてください。
一般住宅・戸建て向け部品の場合
住宅の玄関や貴重品を保管している室内ドアへの取り付けを検討している場合は、一般住宅向けの電子錠がおすすめで、5~12万円程度で交換を行うことができます。
一般住宅向けの電子錠は、『オートロック機能』や『不正解錠防止機能』など、スタンダードな機能が搭載されています。
ごく一般的な金属製のキーではなく暗証番号やカード、リモコン、指紋認証で解錠することができ、鍵の紛失対策にも効果的です。
玄関の利便性や防犯性を高めたいといった場合は、一般住宅・戸建て向け部品の取り付けがおすすめです。
- 【一般住宅向けオートロックの主な機能】
- ・自動施錠機能
- ・不正解錠防止機能(警報・ランダムテンキーなど)
会社・事務所向け部品の場合
会社・事務所の玄関や重要書類の保管場所に、セキュリティ強化目的でオートロックの設置を検討している場合、一般住宅向けの電子錠よりは費用が高くなり、7.5~15万円程度が相場費用となっています。
一般住宅向けの電子錠と同じ自動施錠機能や不正解錠防止機能に加えて、入退室管理機能や管理者システムなど多くの人が出入りするオフィス向けの機能が多数搭載されています。
また、解錠方法も指紋認証式など複製が困難で精度の高い製品が多いため、会社や事務所の中でもよりセキュリティ対策を強化したい場所への取り付けにも向いています。
- 【会社向けオートロックの主な機能】
- ・自動施錠機能
- ・不正解錠防止機能(警報など)
- ・管理者権限
- ・入退室管理記録
オートロックの後付け工事を鍵屋に依頼した場合

オートロックの後付け工事を鍵屋に依頼した場合、取り付け費用+部品代で行うことができます。
取付方法は主に、『ドアに新規で穴を開けて設置する方法』と『既存のシリンダー(鍵穴)を取り外して、取り付け穴を開けずに設置する方法』の2種類があります。
また、オートロックの種類も指紋認証や暗証番号、カードなど複数種類展開されていて、それぞれの機能性によって本体価格が異なります。
どのような作業方法を用いるか、どのオートロックを取り付けるかによって総額は変わってくるため、まずは現地での見積もりを依頼するのが安心です。
オートロック後付け工事の料金事例
鍵屋にオートロックの後付け工事を依頼する場合、作業内容や取り付ける部品によって料金が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。
ただ、大体の費用がわかっていると安心できると思うので、ここではオートロック後付け工事の料金事例をご紹介します。
玄関ドアの電子錠取付

寮の玄関ドアに、自動施錠暗証番号式の鍵を取付希望とのことでした。
鍵から暗証番号に変更して、利便性を高めたいとのことです。TAIKOのデジタル錠を使用して、お客様のご希望通り新規で取り付けました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関ドア錠前取付 | 44,000円 |
アルミ扉への取付 | 5,500円 |
TAIKO 部品代 | 5,442円 |
ストライク彫込 | 2,500円 |
合計 | 57,442円 |
会社出入口への電子錠新規取付

会社出入口に、新規で電子錠を取り付けたいとのご依頼でした。
当初はシリンダー部を交換してという話でしたが、ご予算の都合上、性能を落として暗証番号錠の取り付けを行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
会社出入口面付錠取付 | 27,500円 |
スチール扉への取付 | 11,000円 |
ロックマンジャパン 部品代 | 33,000円 |
合計 | 71,500円 |
店舗入り口ドアの錠前新規取付

店舗入り口ドアに電子錠を取付た際、元々ついていたハンドルが干渉するため取りはずしたが、現状扉開閉のために掴む把手がないため、取り付けをしたいとのご依頼でした。
車内在庫から開閉頻度と耐久面を考慮し、MIWAのLA錠を取り付けました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
錠前新規取付 | 44,000円 |
取付に伴うストライク彫込 | 11,000円 |
MIWA 部品代 | 18,260円 |
合計 | 73,260円 |
暗証番号式の鍵の取り付け

駐車場通用口に、暗証番号式の鍵の取り付けをご希望でした。
鍵を持たずに開け閉めしたいとのことで、アナログタイプのキーレックスをアルミ戸に取り付けました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
駐車場引戸錠取付 | 44,000円 |
アルミ扉への取付 | 5,500円 |
NAGASAWA 部品代 | 49,500円 |
合計 | 99,000円 |
会社通用口の電子錠新規取付

会社通用口の、鍵取付のご依頼でした。
電子錠且つ別箇所に使用している電気錠用のカードと共通で使用できる商品をご希望で、対応可能なロックマンジャパンの商品の取り付けを行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
出入口面付錠取付 | 27,500円 |
スチール製扉の取付加工 | 11,000円 |
ロックマンジャパン 部品代 | 68,750円 |
合計 | 107,250円 |
玄関へのオートロック取り付け作業なら生活救急車にお任せください
今回は、玄関へのオートロック取付作業の費用についてご紹介しました。
オートロックへの取り付けは鍵屋に依頼することで行えますが、作業内容や取り付ける種類によって費用が異なるためまずは見積もりの依頼をするのが安心です。
鍵屋に依頼する場合は最低でも3社以上から見積を取っておくと、料金やサービスの比較をすることができます。
生活救急車でも、玄関へのオートロックの取り付け作業を承っております。現地でのお見積りから対応しておりますので、ご検討中の場合はお気軽にご相談ください。