鍵が曲がってしまったときの、修理方法がわからなくて困っていませんか?
曲がってしまった鍵を使い続けていると鍵穴の不具合にも繋がることがあるため、そのまま放置することはおすすめしません。
とはいっても、『曲がった鍵は元に戻せるのか』や『どこに修理を依頼するのか』などわからないこともたくさんあると思います。
そこで今回は、鍵が曲がったときの対処法や、業者に依頼したときの費用についてご紹介します。
鍵が曲がる原因
鍵は金属製で丈夫なイメージがありますが、使い方によっては曲がったり変形してしまうことがあります。
ただ、鍵の変形はなかなか気が付きにくいトラブルのため、そのまま使い続けてしまい、『鍵の開閉に不具合が起こってはじめて気づく』ことが多いです。
ここでは鍵が曲がってしまう原因や、曲がった鍵を使うことで起こる症状についてご紹介します。
鍵が曲がってしまう原因
鍵が曲がる、変形する原因は、下記のようなものが挙げられます。
- 【鍵が曲がる原因】
- ・強い衝撃が加わったとき
- ・熱による変形
- ・経年劣化
鍵は比較的丈夫な金属で作られていますが、乱暴に抜き差ししたり、無理に鍵を回してしまうと変形してしまう原因となります。
また、鍵をポケットに入れたまま椅子に座って踏みつけてしまう、鍵が置いてあることに気が付かずに重い物を乗せてしまうなどの不注意で変形してしまう事もあるので注意しましょう。
さらに夏に起こりやすいのが、熱による変形です。気温の高い車内や直射日光が当たる場所に置きっぱなしにしていると、熱によって金属が膨張して曲がってしまうことがあります。
そして、3つ目に考えられるのが経年劣化です。
鍵は使うたびに徐々に摩耗して、もろくなることで強度が低くなり、ちょっとした負荷がかかっただけで変形してしまうことがあります。
鍵の耐用年数は10年程度といわれているため、長期間使用しているなら経年劣化が原因と考えられます。
鍵が曲がると起こる症状
鍵の状態をこまめにチェックしていれば、曲がったり変形していることにいち早く気が付くことができますが、実際に鍵をまじまじと確認することはあまりないかと思います。
また、ちょっとした変形であったり他に比べる鍵がないと、曲がっているかどうか判断しにくい場合もあります。
下記のような症状が起こっているときは、鍵が曲がっている可能性が考えられるので一度チェックしてみてください。
- 【鍵が曲がると起こる症状】
- ・鍵の抜き差しがしにくい
- ・鍵が回しにくい
鍵は精密機器のため鍵穴と差し込む鍵のかみ合わせが少しでも悪くなると、引っかかりを感じるようになったり、回しにくくなることがあります。
曲がった鍵を使い続けていると急に鍵が開かなくなってしまったり、まったく抜けないといったトラブルにつながる事もあるので注意しましょう。
鍵をチェックしてみて少しでも変形が見られる場合は、他のトラブルに発展する前に修理することをおすすめします。
次の見出しでは、曲がってしまったときの対処法をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
鍵が曲がったときの対処法
一度曲がってしまった鍵は基本的に元に戻すことはできないため、新しい鍵を用意する必要があります。
家にスペアキーが保管してある場合はスペアキーを使って鍵を開けることができますが、予備がない場合は取り寄せや作成を依頼しましょう。
時間がある場合はメーカーに依頼して純正の鍵を取り寄せる方法がおすすめですが、急いでいる場合は鍵屋へ依頼することで、メーカよりも早く新しい鍵が手に入ります。
それぞれの対処法については、下記の各見出しでご紹介します。
スペアキーを使う
まず1つ目の対処法として、スペアキーを使って施錠・解錠を行う方法があります。
曲がった鍵を使い続けてしまうと、シリンダー(鍵穴)に負荷がかかって故障の原因となります。
シリンダーが故障した場合は修理することができないため、交換が必要となり、鍵の取り寄せと比べて高額な修理費用がかかることもあるので注意しましょう。
万が一スペアキーが一本もないという場合は、リンク先の見出しでご紹介している方法で新しい鍵を用意しましょう。
- 【スペアキーがないときの対処法】
- ・メーカーから取り寄せる
- ・鍵屋に依頼して作製する
- ・シリンダーを交換する
スペアキーが合鍵なら、純正キーの取り寄せがおすすめ
予備の鍵がホームセンターなどに入っている鍵屋で作製したような『合鍵』で、純正キーが1本も残っていない場合は、新しく取り寄せも検討しましょう。
合鍵屋で作成した合鍵は純正キーに比べて精度が低く、不具合が発生しやすいという特徴があります。
万が一不具合が発生してしまったときに困らないよう、あらかじめメーカーから純正キーを購入し、保管しておくことがおすすめです。
メーカーから鍵を取り寄せる
曲がってしまった鍵以外にスペアキーがあって、すぐに新しい鍵が必要ではないときはメーカーから純正キーを取り寄せましょう。
純正キーとは、メーカーの工場で製造されるシリンダーとセットになっているオリジナルの鍵のことで、合鍵に比べて精度が高いといったメリットがあります。
比較的安価で鍵が手に入りますが、メーカーから純正キーを取り寄せるには3~4週間程度の時間がかかることもあるため、鍵のスペアが1本もなくてすぐに鍵が必要な場合には不向きです。
『時間がかかってもいいからできるだけ安く、精度の高い鍵』を希望しているときは、メーカーから純正キーを取り寄せる方法がおすすめです。
メーカーに純正キーを取り寄せるときの流れ
純正キーの取り寄せは、下記のような流れで行います。
- 【純正キー取り寄せの流れ】
- 1.キーナンバーを確認する
- 2.各メーカーの手順に従って鍵を注文する
- 3.3~4週間で純正キーが届く
メーカーから純正キーを取り寄せるには、純正キーの『キーナンバー』が必要となります。
キーナンバーとは純正キーに刻印されている番号のことで、これがないとメーカーから純正キーを取り寄せることができません。
通常鍵の持ち手部分に刻印されていることが多いですが、防犯の観点から鍵本体に刻印がなく、『キーナンバープレート』や『キーナンバーカード』が付属されていることもあるので確認してみましょう。
キーナンバーが確認できたら、WEBや郵送、FAXなど各メーカーの手順に従って実際に鍵を注文します。
主なメーカーの合鍵作成ページは、各リンク先で確認することができます。
- 【主なメーカーの鍵注文フォーム】
- ・MIWA MWIA Direct
- ・GOAL GOALオンライン
- ・KABA 鍵登録・スペアキー
鍵屋に依頼して鍵穴から作成する
ホームセンターなどの路面店の鍵屋に新しい鍵の作成を依頼する場合は、精度の高い純正キーが必要となるため、曲がった鍵から新しい鍵を作成することはできません。
一方で出張専門の鍵屋の場合は、シリンダー(鍵穴)の形状を読み取って鍵の作成を行うため、精度の高い鍵が手元になくても新しい鍵が手に入ります。
『スペアキーが1本もない』、『すぐに新しい鍵が必要』という場合は、鍵屋への依頼も検討してみましょう。
ただ、ディンプルキーや防犯性の高い特殊な鍵の作成となると対応が難しく、場合によっては作成ができないこともあります。
そのため『防犯性の高いシリンダーの鍵がすぐに必要』というときは、次の見出しでご紹介するシリンダーの交換も検討しましょう。
シリンダーごと交換する
変形してしまった鍵が、ディンプルキーなどの防犯性が高い鍵である場合は、鍵穴から鍵の作成を行うことが難しく、対応できないこともあります。
そのため、防犯性の高いシリンダーの鍵がすぐに必要なときは、シリンダー交換をご提案させていただくことがあります。
シリンダー交換のメリットとしては、通常、新品のシリンダーには純正キーが3~4本セットになっているため、メーカーに依頼しなくても新しい純正の鍵がすぐに手に入ります。
また、鍵が曲がっていることに気が付かずに使用していた場合は、鍵穴の内部に傷が付いてしまっている可能性が高く、不具合が発生する可能性もあります。
新しいシリンダーに交換してしまえば、不具合の発生を防ぐことができるので、今後も安心して使うことができます。
鍵屋にシリンダー交換を依頼した場合の費用については、下記リンク先でご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
鍵が曲がったときにやってはいけないこと
鍵が曲がったときに『叩いて元に戻せるかな』『特に不具合も起こっていないし、放っておこう』と考えている方は要注意です。
一度曲がってしまった鍵は完全に元に戻すことはできませんし、使い続けていると他のトラブルが起こる原因となる場合もあります。
ここでは、鍵が曲がったときにやってはいけないことをご紹介します。
曲がった鍵を使って施錠・解錠する
鍵の変形が軽度である場合は、曲がった鍵でも通常通り施錠・解錠が行えることがあります。
ただ、曲がった鍵をそのまま使い続けてしまうと鍵穴の内部に傷がついて故障の原因となることがあるので注意が必要です。
鍵穴が故障してしまった場合は修理を行うことができないため、交換が必要となり、鍵の取り寄せや作成に比べて費用が高くなることがあります。
少しでも鍵が曲がっているときは使用せず、別の鍵を使って開閉することをおすすめします。
曲がった鍵を無理やり直す
一度曲がってしまった鍵は元に戻すことはできないため、ハンマーやペンチなど使って、無理やり戻そうとすることはやめましょう。
パッと見では元に戻ったように見えても、細かい傷が付いていたり、鍵穴との誤差が少しでもあれば鍵の操作を行うことはできません。
また、ハンマーで余計な負荷をかけてしまうことで鍵が余計に劣化し、鍵が折れてしまうといったトラブルに発展する可能性もあります。
折れた破片が鍵穴につまってしまうと、鍵屋に依頼してシリンダーを分解して取り出す作業を行う必要があるため注意しましょう。
鍵が曲がったときの修理を鍵屋に依頼した場合の費用相場
鍵が曲がってしまったときの修理を鍵屋に依頼した場合、行う作業内容によって費用が異なります。
どのような作業が必要になるかは現場の状況によって変わってくるため、まずは鍵屋に見積もりを依頼しましょう。
ただ、鍵屋に依頼する前に大体の料金でも知っておくと安心できると思うので、生活救急車の料金表・実際に対応した施工事例をご紹介したいと思います。
鍵屋に依頼した場合の料金表
生活救急車で、鍵が曲がったときの修理作業を行う場合の基本料金表をご紹介します。
鍵屋への依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
作業内容 | 作業料金(税込み) |
---|---|
鍵作製(刻みキー) | 14,300円~ |
鍵作製(防犯鍵) | 33,000円~ |
鍵作製(その他 特殊キー) | 55,000円~ |
玄関シリンダー交換 |
【開き戸】11,000円+部品代 【引き戸】16,500円₊部品代 |
鍵が変形して1本も手元になくて、鍵の作成を検討している場合は、14,300円~の費用が発生します。
作製したい鍵の種類によって費用や対応の可否が異なるため、まずは現地でのお見積りから対応させていただきます。
鍵の作成が難しい場合は、シリンダーの交換作業にて対応が可能です。
シリンダー交換は使用する部材によって料金が異なりますので、在庫の部材をご提案・ご相談の上、お選びいただいた部品で交換を行います。
より詳しい料金については、次の見出しの施工事例でご紹介していますので、参考にしてみてください。
鍵が曲がったときの修理施工事例
鍵屋に鍵の修理作業を依頼した場合、現場の状況によって行う作業や費用が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。
ただ、依頼する前に大体の料金でも知っておくと安心できると思うので、ここでは生活救急車で実際に対応した、鍵修理作業の費用事例をご紹介します。
玄関ドアの鍵作製
玄関鍵作製のご依頼でした。
交換の提案もさせていただきましたが、寮のため鍵の管理の都合上、今のシリンダーに合わせた鍵を作製する必要がありました。
シリンダーを分解して作製しました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関鍵作製 刻み | 14,300円 |
合計 | 14,300円 |
変形した鍵の鍵抜き
店舗の出入り業者様からの依頼で、預かっている鍵が抜けなくなったとのことで鍵抜きをご希望でした。
表面からは完全に抜けない状態で、感覚では鍵の変形が考えられました。
分解して押し出す方法で、鍵を取り出すことができました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
鍵抜き 軽作業 数量2 | 17,600円 |
合計 | 17,600円 |
玄関ドアのシリンダー交換
玄関ドアの鍵が1本もない状態で、ディンプルキーの鍵作製をご希望でした。
ご相談の結果、今回はリーズナブルにMIWA U9シリンダーを選ばれ、交換作業をさせていただきました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関ドアシリンダー交換 | 11,000円 |
MIWA 部品代 | 12,100円 |
合計 | 23,100円 |
玄関ドアの鍵交換
玄関ドアシリンダー内に、鍵が折れた状況でご相談をいただきました。
鍵の使用時に引っかかりがあったり、抜き差ししづらい状態で敷い用していたご様子でしたので、鍵の金属疲労も考えられました。
今後のことも視野に入れて、ディンプルキーへの鍵交換にて対応いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関 シリンダー交換 | 11,000円 |
KABA 部品代 | 22,000円 |
合計 | 33,000円 |
鍵が曲がってお困りなら生活救急車にお任せください!
鍵が曲がってしまって予備が1本もないときや、不具合が発生しているときは鍵屋でも対応することができます。
現場の状況に合わせて鍵の作成や修理・交換などのご提案、ご相談から承っております。
生活救急車では、出張料・見積料・キャンセル料はいただいておりませんので、『まずは料金を知りたい』という場合でもお気軽にお問い合わせください。
※生活救急車では合鍵作製のみのご依頼は承っておりません。