『玄関ドアが勢いよく閉まる』、『閉まるときに大きな音がする』という症状でお困りではありませんか?
玄関がバタンと閉まる原因は主に、玄関に取り付けられている『ドアクローザー』という部品が関係している可能性が高いです。
そこで今回は、玄関ドアがバタンと閉まる原因や、うるさい音を防止する対処法をご紹介します。
原因によっては自分で修理・調整を行うことで改善できることもあるので、ぜひチェックしてみてください。
玄関ドアがバタンと閉まる原因
玄関のドアが急にバタンと勢いよく閉まるようになってしまったという場合は、ドアに取り付けられている『ドアクローザー』という装置が原因となっている可能性があります。
ドアクローザーは『ドアを適度な速度で自動的に閉める』、『強い風が吹いてもドアが勝手に開かないようにする』役割を持っています。
このドアクローザーに不具合が起こるとドアが勢いよく閉まったり、急に開いてしまうといったトラブルの原因となることがあります。
また、ドアクローザー以外にも扉周りの部品が劣化・故障することで、ドアが閉まると音が鳴ることがあります。
次の見出しからは、ドアがバタンと閉まる主な原因について詳しくご紹介します。
- 【玄関がバタンと閉まる主な原因一覧】
- ・ドアクローザーがついていない
- ・ドアクローザーの速度調節ネジの緩み
- ・ドアクローザーの故障
- ・ドアのクッション材の劣化
- ・蝶番の摩耗・オイル切れ
ドアクローザーが付いていない
『ドアクローザーを外したら勢いよく閉まるようになった』『急に起こったトラブルではない』という場合は、そもそもドアクローザーが設置されていない・取りはずしたことが原因と考えられます。
ドアクローザーが取付けられていないドアは、自動的にゆっくり閉まることができないため、自分で気を付けなければ勢いよく大きな音を立てて扉が閉まることになります。
玄関のドアは室内ドアに比べて頑丈なつくりになっていることが多いので、重さもあり、余計に音が気になってしまうでしょう。
ドアクローザーを取り外してしまったときや、もともとドアクローザーがついていないときは新規で取りつけることで解決することができます。
ドアクローザーの速度調整ネジの緩み
ドアクローザーには、ドアが閉まる速度を調節することができる『ネジ』がついています。
このネジは緩めるとドアが閉まる速度を速く、締めると速度を遅くすることができますが、長年使用していると勝手にネジが緩んで勢いよくドアが閉まるようになることがあります。
原因が速度調整ネジの緩みである場合は、自分でネジを適切な具合に締め直すことで改善する事が可能です。
速度調節ネジの調整方法は、下記リンク先の見出しでご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ドアクローザーの故障
ドアクローザーの耐用年数は15年~20年程度といわれていて、長期間使い続けていると故障してドアが勢いよく閉まるなどのトラブルの原因となります。
特に玄関のドアは開閉の頻度が高く、ドアクローザーに負担がかかりやすいため、耐用年数よりも早く寿命が来てしまう事もあります。
下記のような症状が見られる場合は、故障している可能性が高いため新しいドアクローザーに交換しましょう。
- 【ドアクローザーの故障のサイン】
- ・速度調整ネジを調整しても改善しない
- ・ドアクローザーから油漏れが起こっている
ドアクローザーが故障すると速度の微調整が行えなくなります。上の見出しでご紹介したように、ネジの締め直しを行っても改善しないときは、故障している可能性が高いでしょう。
また、ドアクローザーの内部に溜められているオイルが漏れ出てしまうと、速度の調節が行えなくなってしまいます。
オイル漏れは注ぎ足しなどの修理作業が基本的に行えないため、新しいドアクローザーへの交換が必要です。
ドアのクッション材の劣化
ドア枠にはドアが閉まるときの衝撃を抑えるためのクッション材である、エアタイトゴムが設置されていますが、劣化するとドアがバタンと音を立てて閉まる原因となります。
クッション材の耐用年数は10年程度といわれていますが、使用頻度や使用方法によっては早く劣化することもあります。
つぶれていたり、ひび割れているときは劣化のサインとなるため、新しいものに交換しましょう。
キーキーうるさい音は蝶番の摩耗・オイル切れ
玄関ドアの開閉時に『キーキー』、『ギーギー』といった異音が鳴るときは、蝶番の摩耗やオイル切れが原因となっている可能性が考えられます。
蝶番が摩耗するとドアの建付けが悪くなって歪みが生じ、地面や戸枠と接触することで不快な音が発生することがあります。
また、蝶番にはもともと潤滑剤が塗られていますが、徐々に減ることできしむような音が発生する原因となります。
蝶番が原因となっているときは、調整・メンテナンスを行いましょう。
玄関ドアがバタンと閉まるときの対処法
ドアがバタンと閉まる原因がドアクローザーにある場合、まずは速度の調整を行う方法がおすすめです。
ドアクローザーの側面にあるネジを締めることで、ドアが閉まる速度を遅くすることができます。
ただ、ドアクローザーにすでに油漏れが起こっているときや調整を行っても改善しない場合は、ドアクローザーの故障が考えられるため交換が必要です。
次の見出しからは原因に応じた詳しい対処法をご紹介しているので、それぞれチェックしてみてください。
ドアクローザーの取り付け・交換をする
もともとドアクローザーがついていないときは、新規でドアに設置すればバタンと閉まるのを防ぐことができます。
近年ではDIYでも設置できるように『型紙』が付属されている製品も販売されているので、得意な方は自分で設置してみてもいいでしょう。
ただ、ドアによって取り付けられる場所やドアクローザーの種類が異なり、部品選びや取り付け位置を間違えてしまうと不具合の原因となるので不安な場合は業者に依頼すると安心です。
また、交換作業に関しても既存のドアクローザーと全く同じものが見つかれば、取り付け穴をそのまま使うことができますが、廃盤となっている場合は新しい部品を選ぶ必要があります。
新規で取りつけるときと同様に、部品の選び方が難しく感じるときは専門の業者に取付を依頼しましょう。
ドアクローザーの速度調整弁を締める
ドアクローザーの側面にある速度調整弁を使って、自分で速度調整を行うことでドアが閉まる音を軽減することができます。
速度調整弁の数は1~3個が一般的で、製品によって異なるため、詳しい調整方法は取扱説明書やメーカーのホームページでご確認ください。
調整弁が複数ついている場合は、ネジによって調整できる区間が分かれているので少しずつ調整していきます。
速度調整弁の種類 | 速度調整できる区間 |
---|---|
第一調整弁 | ドアの閉まり始め |
第二調整弁 | 中間 |
第三調整弁 | ドアの閉め終わり |
調整弁を締めすぎてしまうとドアが自動的に閉まらなくなってしまうため、10~20度の角度を目安に少しずつ調整を行います。
調整弁を閉めたらドアの動きをその都度確認し、大きな音が鳴らない早さまで調整しましょう。
思うように調整できない、調整を行っても改善しないときは専門の業者に相談して修理・交換を行うこともご検討ください。
ドア枠のエアタイトゴムを交換する
ドア枠に取り付けられているエアタイトゴムが劣化しているときは、新しい部品に交換しましょう。
エアタイトゴムは扉やドア枠に合わせた製品でないと役割を果たすことができないため、メーカーが販売する部品を購入する必要があります。
ドアの品番は戸先側の上部や側面に記載されていることが多いので確認し、適したエアタイトゴムをメーカーのパーツショップなどで検索しましょう。
万が一部品が廃盤となっている場合は、販売されている製品の中から適したものを選ぶ必要があります。
部品選びに自信がないときは、専門の業者に交換を依頼しましょう。
隙間テープをドア枠に貼る
エアタイトゴムがもともと設置されていないドアがバタンと閉まるのを防ぐには、『隙間テープ』を使った対策がおすすめです。
隙間テープは100均などでも購入することができるため、手軽に行えるのがメリットといえます。
テープを貼り付けるときは、下記の点に注意しましょう。
- 【隙間テープを貼るときの注意点】
- ・隙間テープの厚さ
- ・戸枠全体に貼り付けない
- ・建材の保護を行ってから貼る
隙間テープが分厚過ぎてしまうと扉が閉まらなくなってしまうため、3㎜程度を目安に、薄めの隙間テープを選びましょう。
テープは戸枠全体に貼るのではなく、ドアが閉まらなくなるのを防ぐためにストライク(錠受け)は避ける、扉に貼り付ける場合は小さくカットしたものを上下に貼り付けるだけでも効果を得られます。
また、隙間テープの粘着成分で建材の塗装などが剥がれてしまう恐れもあります。
原状回復義務がある賃貸住宅は特に、隙間テープを貼る前に保護テープなどをあらかじめ貼ることをおすすめします。
蝶番の調節をする
ドアの軋み音が気になるときは、蝶番に潤滑剤をさすことで改善できる場合があります。
潤滑剤は乾燥性の低いスプレータイプのシリコンのオイルを蝶番をつなぐ『心棒』に吹き付けましょう。
オイルが垂れるとシミになってしまうので、タオルやキッチンペーパーなどで受けながら行うことをおすすめします。
蝶番に潤滑剤をさしても改善しないときは蝶番自体が摩耗して劣化していたり、ネジが緩んでいる可能性が考えられます。
この場合は蝶番のネジの締め直しや新しい蝶番への交換が必要ですが、個人で行うことは難しいため専門の業者に依頼しましょう。
玄関ドアがバタンと閉まる修理を鍵屋に依頼した場合
玄関ドアのドアクローザーが故障している、調整を行っても改善しないときは鍵屋に依頼することで、修理・交換を行うことができます。
業者に修理・交換を依頼した場合、行う作業や使用する部材によって料金が異なります。
『一旦どのくらいの費用がかかるのか知りたい』という場合は、現地見積をご利用下さい。
生活救急車では出張料・見積料・キャンセル料はいただいておりませんので、お気軽にお問い合わせください。
生活救急車で対応したドアクローザー修理交換の施工・料金事例
鍵屋にドアクローザーの修理・交換を依頼した場合、現場の状況によって行う作業や費用が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。
ただ、依頼する前に大体の料金でも知っておくと安心できると思うので、ここでは生活救急車で実際に対応したドアクローザーの修理・交換作業費用の事例をご紹介します。
玄関のドアクローザー修理
玄関のドアクローザーが、外れてしまったとのことでお伺いしました。
気密性の高い扉用のドアクローザーがついており、部品を確認しましたが破損などはなかったため、恐らく長年使っているうちに固定ビスが緩んで取れてしまったと思われます。
再度取り付け直して完了しました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関ドアクローザー再取付 軽作業 | 8,800円 |
合計 | 8,800円 |
ドアクローザーの調整
店舗様の出入り口ドアクローザーの不調により、ご相談をいただきました。
ドアクローザーの取付が悪く、正常にドアの開閉ができない状態でしたので、調整作業にて対応しました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
店舗 ドアクローザー調整 中作業 | 18,700円 |
合計 | 18,700円 |
玄関のドアクローザー交換
玄関扉が勢いよく閉まってしまうとのご相談をいただきました。
ドアクローザーからの、油漏れが原因となっていました。
廃盤品のNHNが付いていたため、別の部品を使用して交換を行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関ドアクローザー交換 | 16,500円 |
RYOBI 部品代 | 18,700円 |
合計 | 35,200円 |
玄関のドアクローザー交換
玄関のドアクローザーが、勢いよく閉まってしまうとのことでお伺いしました。
MIWAの廃盤商品がついており、即対応できるものとしてRYOBIのS202Pに交換させていただきました。
ビスの位置や数などが異なっていたため、扉と枠に加工し直して行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
ドアクローザー交換 | 16,500円 |
扉加工 軽作業 | 8,800円 |
RYOBI 部品代 | 18,700円 |
合計 | 44,000円 |
ドアクローザーの修理・交換なら生活救急車にお任せください!
ドアクローザーの故障や調整不良によってドアが勢いよく閉まってしまうときは、修理・交換が必要です。
今回ご紹介した対処法を試してもうまくいかないときや、改善しない場合は無理せず業者に依頼することも検討してみてください。
生活救急車でも、ドアクローザーの修理・交換作業を承っております。現地でのお見積りから対応しておりますので、お困りの場合はお気軽にお問い合わせください。