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鍵が空回りする原因と自分で修理する方法

鍵が空回りする原因と自分で修理する方法 鍵のコラム

鍵が空回りする原因と自分で修理する方法

正しい鍵を差し込んで回しているのに、解錠できないときは、鍵が空回りしている可能性があります。

鍵が空回りする原因にはシリンダーの内部部品の故障や汚れ、子鍵の劣化などさまざまなものが考えられるため、修理を行う前に確認することが必要です。

そこで今回は、鍵が空回りする原因と自分で修理する方法を解説したいと思います。

また、鍵屋に依頼した場合の料金についてもご紹介しているので、こちらも参考にしてみてください。

鍵が空回りする原因は3つ

鍵が空回りしているとき、自分で修理を検討しているなら、まずは原因の特定から行う必要があります。

シリンダー(鍵穴)や錠前の耐用年数はおよそ10年程度といわれていて、長年使用することで劣化して不具合が発生しやすくなります。

また、鍵穴に汚れがたまったままになっているような、メンテナンス不足も鍵が空回りする原因となる場合もあります。

次の見出しからは、各原因について詳しくご紹介しているのでチェックしてみてください。

シリンダー内のカムの故障

シリンダー内のカムの故障

鍵の空回りが起こっているときにまず考えられるのが、シリンダー内部の部品の故障です。

シリンダー内部には『カム』と呼ばれるパーツが取り付けられていますが、このパーツに下記のようなトラブルが発生していると、空回りが起こることがあります。

  • 【空回りの原因となるカムの不具合】
  • ・カムが外れている
  • ・カムが摩耗している

そもそも『カム』って何?という方もいらっしゃると思いますが、カムとはシリンダー(鍵穴)の後ろについている金属板の名称です。

カムは錠ケースとも連動しているため、鍵を差して回す→カムが回転する→カムと連動する錠ケースに収められたデッドボルトが動くことで、施錠・解錠の操作を行うことができます。

ただし、この『カム』が破損したり摩耗して錠ケースに金属板が届かなくなると、デッドボルトの操作を行えなくなり、空回りが発生する原因となります。

カムが故障している場合は部分的な修理が行えないため、シリンダー(鍵穴)の交換が必要です。

鍵穴に詰まったゴミやホコリが原因のことも

カムの故障は主に長年使用したシリンダーに発生することが多いトラブルで、シリンダーがまだ新しいのに空回りするときは汚れが原因となっている可能性も考えられます。

鍵穴は小さく狭いですが、砂やホコリなどの細かい汚れが入り込みやすいため、定期的に掃除が必要です。

メンテナンスを一度も行ったことがないという場合は、鍵穴の内部に汚れが入り込んでいることが空回りの原因となっていることもあります。

シリンダーを交換したばかりなのに不具合が発生しているときは、一度鍵穴の掃除をして様子を見てみることがおすすめです。

鍵穴の掃除方法は、下記のリンク先の見出しでご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

デッドボルト(錠前)の故障

デッドボルト(錠前)の故障

次に考えられるのが錠前の故障や不具合によって、デッドボルトが正常に動かなくなっているトラブルです。

デッドボルトは鍵を回した時に錠ケースから飛び出る『カンヌキ』のことで、解錠状態のときは錠ケースの内部に収納されています。

このデッドボルトを操作するための部品が破損・劣化していると、鍵を回しても施錠・解錠できず『空回り』という症状が発生する原因となります。

シリンダーと錠ケースのどちらに不具合が発生しているか判断に迷ってしまうときは、『サムターンを操作』することでチェックすることができます。

  • 【サムターンの操作を行って確認する方法】
  • ・サムターンを操作すると問題なく施錠、解錠できる→シリンダーに問題がある
  • ・サムターンを操作しても施錠、解錠ができない→錠前に問題がある

錠前内部の故障が原因となっている場合は、錠前本体の交換が必要となります。

差し込む鍵の摩耗

差し込む鍵の摩耗

空回りする鍵の種類が『MIWAのディスクシリンダー』の場合は、鍵の特性で空回りしている可能性が考えられます。

ディスクシリンダーは、一般的なシリンダーのような『カム』がもともとついておらず、差し込んだ鍵がその役割を担っています。

そのため、鍵が摩耗して短くなっていると錠前に届かなくなり、鍵を回しても施錠・解錠を行うことができなくなってしまいます。

鍵が摩耗しているかどうかは、別の鍵を使用して操作を行うことで確認ができます。

予備の鍵で問題なく操作を行えるなら、『差し込む鍵』に問題があると考えられえるため、別の鍵を使って今後は施錠・解錠を行いましょう。

別の鍵でも解錠できなかった場合は、鍵ではなくシリンダーもしくは錠前の不具合が疑われるので、上の見出しでご紹介している原因をチェックしてみてください。

鍵の空回りを修理する方法

鍵が空回りしている原因が特定できたら、自分で修理を行うか鍵屋に修理を依頼しましょう。

軽度のトラブルならDIYでも解決できる場合もあるので、次の見出しからご紹介している方法を参考に行ってみてください。

ただ、シリンダーや錠前の故障が疑われる場合は新しいものに交換が必要となるため、専門の業者に依頼するのが安心です。

自分でできる修理方法

自分でできる修理方法

鍵が空回りしているとき、シリンダー内部に蓄積した汚れや差し込む子鍵の劣化などの軽度のトラブルなら、自分でも修理できる場合があります。

鍵は精密機器のため、ちょっとした汚れが溜まっているだけでも不具合が発生してしまうことがあります。

特に使用頻度の高い玄関の鍵は汚れがたまりやすくなっているので、こまめに掃除をすると不具合の発生を防ぐことができます。

また、長年同じ鍵を使用していると、徐々に摩耗して使い勝手が悪くなってしまいます。

差し込む鍵に問題があるなら、別の鍵を使って操作を行いましょう。

鍵穴の清掃

今まで一度も鍵のメンテナンスを行ったことがないという方はまず、鍵穴の掃除から始めてみてはいかがでしょうか。

鍵穴の掃除は、下記の方法で行うことができます。

  • 【鍵穴の清掃方法】
  • ・鍵穴に掃除機のノズルをくっつけて、内部の汚れを吸い取る
  • ・鍵穴にエアダスターのノズルを差し込んで、内部のゴミを飛ばす。

鍵穴に汚れがたまったままになっていると空回りだけでなく、鍵がさし込みにくくなったり、回しにくくなるといったさまざまなトラブルの原因となります。

上記のような、簡単な掃除を行うだけでも不具合を防ぐことができるので、定期的に行っておくといいでしょう。

また、より本格的に掃除を行いたいときは、鍵屋に分解清掃を依頼することもおすすめです。

  • 【子鍵の掃除方法】
  • ・歯ブラシで凹凸に溜まった汚れを優しく掻き出す
  • ・やわらかい布で鍵全体をきれいに拭き上げる

また、子鍵にも目に見えない汚れがたくさん付着しています。

子鍵に汚れが付いたまま鍵穴に差し込むと、鍵穴が汚れてしまう原因になるので、子鍵の掃除も忘れずに行いましょう。

差し込む鍵を別のものにする

ディスクシリンダーを使用していて、差し込む鍵の劣化が疑われる場合は別の鍵を使用することで、問題なく操作を行うことができます。

万が一予備の鍵がないという場合は、メーカーに依頼して新しい鍵を取り寄せるか、鍵屋に新しい鍵の作成を依頼しましょう。

メーカーに依頼する場合、比較的安価で取り寄せできますが、納期は2週間~3週間程度かかることが一般的なので、すぐに鍵が欲しいなら鍵屋への依頼がおすすめです。

また、ディスクシリンダーは防犯の観点から現在廃盤となっているため、長期間使用しているなら思い切って鍵の交換を行うことも検討してみてください。

シリンダー・錠前故障は交換で対応

シリンダー・錠前故障は交換で対応

シリンダーのカムが故障しているときや、錠前の内部部品が劣化している場合は、部分修理を行うことができないため本体交換が必要になります。

交換作業はDIYに慣れている方なら自分で行うこともできますが、一度も行ったことがないという方は失敗を防ぐためにも鍵屋へ依頼するのが安心です。

また、鍵を交換する際にはドアを開ける必要があるため、空回りして鍵もドアも開けられず、家の中に入れないという場合はまず解錠作業を行うことになります。

解錠作業が必要になるときは、空回り修理を行うときの料金よりも高くなってしまうため、作業前に必ず見積もりを依頼して料金を確認することをおすすめします。

賃貸物件の鍵が空回りする場合

空回りが起こっているのが賃貸の鍵の場合は、鍵屋に依頼する前にまず管理会社や大家さんへ相談をしましょう。

鍵の所有者は管理会や大家さんなので、勝手に交換や修理をするとトラブルに発展する可能性があります。

物件によっては管理会社が修理・交換費用の負担をしてくれたり、提携している鍵屋を紹介してくれることもあるので必ず連絡しましょう。

また、鍵屋への依頼だけでなく自分で勝手に修理を行うこともNGです。

万が一失敗してしまった場合の修理費用は、たとえ経年劣化が原因の場合でも個人負担となることが多いので注意しましょう。

鍵が空回りするときに絶対にやってはいけないこと

鍵が空回りするときに間違った対処法を行うと、余計に症状を悪化させてしまう可能性もあります。

修理で解決できた症状でも、交換が必要となってしまうケースもあるので、注意が必要です。

ここでは、鍵が空回りするときにやってはいけないことをご紹介するので、自分で作業を行う前にチェックしておきましょう。

鍵穴専用ではない潤滑剤を使う

鍵穴専用ではない潤滑剤を使う

鍵の不具合が発生しているときにやってしまいがちな間違った対処法として、鍵穴専用以外の潤滑剤を使用してしまうというものがあります。

潤滑剤はさまざまな種類が販売されていますが、中でも一般的なのがクレ556などのオイル系潤滑剤です。

鍵穴に潤滑剤をさすという対処法自体は間違っていないのですが、鍵穴にオイル系の潤滑剤を使うと内部に溜まった汚れとオイルがくっついて固まり、動作不良が起こる原因となってしまいます。

修理するつもりが余計に症状を悪化させてしまう原因となるので、潤滑剤を使用するときは必ず『鍵穴専用』と記載のあるものを選びましょう。

鍵穴専用の潤滑剤はホームセンターやメーカーの公式ショップ、ネットショップなどで購入することが可能です。

針金やヘアピンで鍵を回そうとする

針金やヘアピンで鍵を回そうとする

鍵が開かないとき、針金やヘアピンで開けられるのではないかと試してしまう方もよくいらっしゃるのですが、鍵穴が故障する原因となるのでやめましょう。

鍵を開けるには内部のピンやタンブラーをすべてそろえる必要があるため、針金やヘアピンで開けることはほとんど不可能です。

それに加えて、鍵穴の内部に細かい傷が付いてしまうことで鍵が完全に開かなくなってしまい、新しいシリンダーへの交換が必要となってしまう事もあります。

対処法を行っても改善しないときは、鍵屋に修理や交換を依頼することがおすすめです。

次の見出しからは、鍵屋に依頼した場合の修理料金についてご紹介しているので、こちらも合わせてチェックしてみてください。

鍵の空回りの修理を業者に依頼する場合

鍵の空回りの修理を業者に依頼する場合

鍵の空回りの修理を鍵屋に依頼した場合、行う作業によって費用が異なるため、まずは見積を依頼することがおすすめです。

特にシリンダーや錠前の交換が必要となった場合、どのような部品を選ぶかによって費用が大きく変わってきます。

防犯性や機能性の高い鍵を選ぶほど交換費用も高くなるため、できるだけ費用を抑えたいならごく一般的な刻みキーを選ぶといいでしょう。

次の見出しからは、生活救急車で対応する場合の基本料金や、実際に対応した事例をご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

鍵修理の料金表

生活救急車で、鍵修理を行う場合の基本料金表をご紹介します。

鍵屋への修理依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

作業内容 料金(税込)
空回り修理・調整 8,800円~
シリンダー交換(開き戸) 11,000円₊部品代
シリンダー交換(引き戸) 16,500円₊部品代
錠前交換 25,300円₊部品代

鍵屋で鍵の空回りを修理した施工事例

鍵の空回り修理といっても行う作業によって費用が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。

ただ、鍵屋に依頼する前に大体の料金でもわかっていると安心できると思うので、ここでは生活救急車で実際に対応した鍵の空回り修理の費用事例をご紹介します。

門扉の鍵修理

門扉の鍵修理

門扉の鍵が空回りするとのことで、現場にお伺いしました。

分解したところ、外れて機能していない部分があり、修理での対応ができました。

項目内容 料金(税込)
鍵修理 軽作業 8,800円
合計 8,800円

空回りする玄関ドアのシリンダー交換

空回りする玄関ドアのシリンダー交換

鍵操作の際、空回りするとのご依頼をいただきました。

MIWAのディスクシリンダーをお使いで、子鍵の先端が摩耗して空回りしている状態でしたので、シリンダー交換にて対応しました。

項目内容 料金(税込)
玄関ドアシリンダー交換 11,000円
MIWA 部品代 12,100円
合計 23,100円

空回りする玄関ドアのシリンダー交換

空回りする玄関ドアのシリンダー交換

玄関の、鍵交換依頼で訪問しました。

経年劣化によりシリンダー内部が削れており、鍵が空回りして使用できない状態でした。

また、錠前本体の動きが硬いことが今回のトラブルの原因の一つでもあったため、現状と同等タイプのシリンダーと錠前の交換をさせていただきました。

項目内容 料金(税込)
玄関の錠前交換 25,300円
GOAL 部品代 9,500円
GOAL 部品代 8,100円
合鍵 刻みキー 1,100円
合計 44,000円