ドアがキーキー鳴って、うるさくて困っていませんか?
開け閉めするたびに音が鳴っていると不快なうえに、近所迷惑となるのではないかと不安になってしまう事もありますよね。
原因によってはすぐに自分で直せる場合もありますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
そこで今回は、ドアがキーキー鳴ってうるさい原因と、対処法について解説します。
対処法を行っても改善しないときの修理費用についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ドアがキーキー鳴る原因
ドアを操作すると『キーキー』、『ギーギー』、『キュルキュル』など異音がするときは、ドア周辺の部品に不具合が起こっている可能性が考えられます。
原因によってはメンテナンスで改善できる場合もありますので、まずはどこから音が鳴っているかを特定することから始めましょう。
ここでは、下記の3か所に分けて原因をご紹介します。
- 【ドアがキーキー鳴る原因】
- ・ドアに原因があるとき
- ・ドアクローザーに原因があるとき
- ・ドアノブに原因があるとき
ドアに原因があるとき
ドア本体から異音が鳴っているときは、主に『蝶番/ヒンジ』と呼ばれる部品が原因となっていることが多いです。
蝶番はドアの開閉の軸となっている部品であり、下記のような不具合が起こると異音が発生する原因となります。
- 【異音の原因となる蝶番の不具合】
- ・潤滑剤の減少
- ・サビ
- ・ネジの緩み
もともと蝶番に塗布されている潤滑剤は、何度も開閉を繰り返すことで徐々に擦り減っていきます。
潤滑剤が減少すると、金属同士が引っかかってスムーズに開閉が行えなくなり、ギーギーと不快な音が鳴る原因に。
玄関や脱衣所など水分が付着しやすいドアは、サビによる軋み音が発生します。
また、蝶番とドアを固定しているネジが緩んで傾きが生じると、ドア枠と擦れて異音の原因となります。
引き戸からキーキー鳴るとき
キーキー音が鳴るドアが引き戸の場合、ドア下部に取り付けられている『戸車』と呼ばれる部品に、下記のような不具合がある可能性が考えられます。
- 【引き戸がキーキー鳴る原因】
- ・戸車にゴミがつまっている
- ・戸車の潤滑剤が減っている
- ・戸車が故障している
戸車とレールの間に、砂やホコリなどのゴミが挟まった状態になっていたり、潤滑剤が擦り減ることで動きが悪くなり、異音の原因となることがあります。
この場合は、メンテナンスを行う事で改善できる場合が多いので、こちらの『戸車のメンテナンスを行う』でご紹介している方法を試してみてください。
メンテナンスを行っても改善しないときは、戸車が扉の内部に入り込んでいたり、破損することで、扉がレールと接触して音が発生している可能性が考えられます。
戸車が正常に動いていないと、扉を引きずる形になってしまうため、扉本体の劣化にもつながります。
故障しているときはメンテナンスでは改善できないため、新しい戸車への交換を鍵屋に依頼しましょう。
ドアクローザーに原因があるとき
住宅の玄関や勝手口のドアには『ドアクローザー』と呼ばれる、ドアを自動的にゆっくり閉めるための装置が搭載されていることが多いです。
ドアクローザーから異音がしているときは、下記のような原因が考えられます。
- 【ドアクローザーから異音がする原因】
- ・固定ネジの緩み
- ・グリス切れ
ドアクローザーを固定しているネジが緩むと、軋み音が発生する原因となります。
そのまま使い続けるとドアクローザーが外れたり、故障の原因となりますので、早めにネジの締め直しを行うことがおすすめです。
また、ドアクローザーの『アーム』にもともと塗布されているグリスが減ることによって、動きが悪くなり、異音が発生することがあります。
グリス切れの場合、市販のグリスを塗り直すだけで改善できる場合もありますので、自分で挑戦してみてもいいでしょう。
メンテナンスを行っても音が直らないときは、ドアクローザー本体の故障が考えられます。
故障している場合は、新しい部品に交換が必要となりますので、鍵屋に依頼することがおすすめです。
ドアノブに原因があるとき
ドアノブを操作するときだけキーキー異音がするという場合は、ドアノブやラッチに不具合が起こっている可能性が考えられます。
- 【ドアノブから異音がする原因】
- ・潤滑剤の減少
- ・錆が発生している
ドアノブの内部に、ももともと潤滑剤が塗布されていますが、これが減少することで引っかかりが生じ、異音が発生することがあります。
潤滑剤の減少が原因となっているときは、さし直しなどのメンテナンスを行う事で改善することができます。
一方で、ドアノブが錆びることで発生している異音は、ドアノブの交換が必要となります。
『表面に錆が見られなくても、分解したら内部が錆びだらけだった』という場合も多いので、まずはドアノブを分解してみてもいいでしょう。
錆が発生しているときの交換は、鍵屋にて対応することができます。
こちらの『ドアがキーキー鳴ってうるさいときに鍵屋に依頼する場合』では、相場費用をご紹介しているので合わせてチェックしてみてください。
ドアがキーキー鳴ってうるさいときの対処法
キーキー鳴る原因によっては、自分で簡単なメンテナンスを行う事で改善できる場合があります。
ここでは、原因別のメンテナンス方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- 【ドアがキーキー鳴るときの対処法】
- ・蝶番のメンテナンスを行う
- ・戸車のメンテナンスを行う
- ・ドアクローザーのメンテナンスを行う
- ・ドアノブのメンテナンスを行う
蝶番のメンテナンスを行う
蝶番からキーキー音が鳴っている場合は、『シリコンスプレー』や『グリススプレー』を使って注油することで、音を軽減させることができます。
『クレ556』などの、ホームセンターで購入できるようなスプレーを準備すればOKです。
ただ、シリコンスプレーなどと同じ売り場コーナーに陳列されている『パーツクリーナー』の使用すると、必要な油分を洗い流してしまうため、逆効果となってしまいます。
間違えて購入しないように注意しましょう。
- 【蝶番のメンテナンス方法】
- 1.蝶番周辺の、ホコリなどの汚れを軽く掃除する。
- 乾いた雑巾や、掃除機を使用してきれいにしましょう。
- 2.いらない布や雑巾を用意し、床に垂れないように注意しながら、蝶番にスプレーを吹きかける。
- 3.スムーズに動くか確認する。
注油を行っても改善しないときは、蝶番の心棒が曲がっていたり、破損している可能性が考えられます。
蝶番の修理・交換は個人で行う事が難しいため、鍵屋などの専門業者への依頼がおすすめです。
戸車のメンテナンスを行う
戸車からキーキー音が鳴っているときは、付着した汚れを掃除の掃除と潤滑剤のさし直しを行うことで、音を軽減することができます。
戸車に使用する潤滑剤は、蝶番のようにオイル系の物を使用すると、汚れとオイルがくっついて症状が悪化する恐れがあるので注意が必要です。
『速乾タイプ』や『フッ素系潤滑剤』と記載のあるものを購入して、使用しましょう。
- 【戸車のメンテナンス方法】
- 1.レールに溜まったゴミを、掃除機などを使って吸い取る。
- 2.扉を外し、戸車に絡まったゴミを取り除く。
- ピンセットなどを使えば、取り除きやすい。
- 3.パーツクリーナーなどを使って、戸車内部の汚れを洗い流す。
- 4.パーツクリーナーが乾いたら、速乾性の高い『フッ素系潤滑スプレー』を注油する。
戸車のメンテナンスを行っても改善しないときは、戸車本体の破損が考えられるため、交換が必要です。
交換作業は個人で行う事が難しいため、鍵屋などの専門業者への依頼をご検討ください。
ドアクローザーのメンテナンスを行う
ドアクローザーのネジが緩んでいるときや、グリス切れが起こっているときは、簡単なメンテナンス改善することができます。
ただ、高所での作業となりますので、ケガには十分気を付けて2人以上で行いましょう。
- 【ドアクローザーのメンテナンス方法】
- 1.ドアクローザーの取り付け部分のネジが緩んでいる場合は、ドライバーで締め直す。
- ※側面についている、『速度調整ネジ』を触らないように注意しましょう。
- 2.ドアクローザーのアームの連結部分に、『グリス』を塗り直す。
- ※オイル系の潤滑スプレーは使わない。
ドアクローザーに使用できるのは『グリス』のみです。
蝶番のメンテナンスなどで使用した潤滑スプレーを吹きかけると、もともと付いていたグリスが流れて余計に軋みが悪化してしまいます。
スプレータイプの方が楽に作業を行う事ができますが、必ずグリスタイプを塗り込むようにしましょう。
どうしても改善しない場合や、高所での作業が不安に感じるときは、鍵屋などの専門業者への依頼も検討してみてください。
ドアノブのメンテナンスを行う
ドアノブから軋み音がするときは、『鍵専用の潤滑剤』を使用することで、改善できる場合があります。
戸車やドアクローザーと同様に、ドアノブも専用の製品以外の潤滑剤を使用すると、症状が悪化する恐れがあるので注意が必要です。
- 【ドアノブのメンテナンス方法】
- 1.ドアを開けて作業を行う。
- 2.側面についているラッチの汚れを、きれいな雑巾を使って掃除する。
- 3.鍵専用の潤滑剤をラッチに吹きかけて、ドアノブを操作してなじませる。
- 4.表面に付着した潤滑剤をふき取る。
メンテナンスを行っても改善しない場合は、内部が錆びている可能性が考えられます。
錆によるトラブルはドアノブの交換が必要となりますので、鍵屋などの専門業者にご依頼ください。
交換費用に関しては、次の見出しから詳しくご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
ドアがキーキー鳴ってうるさいときに鍵屋に依頼する場合
上の見出しでご紹介したメンテナンスを試しても軋み音が改善しないときは、部品が故障している可能性が考えられます。
この場合は故障した部品の交換などが必要となるため、鍵屋などの専門業者への依頼がおすすめです。
ただ、鍵屋に依頼した場合、『高い費用がかかりそう』と料金について不安に感じてしまう方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで次の見出しからは、ドアがキーキー鳴ってうるさいときに鍵屋に依頼した場合の修理・交換料金をご紹介したいと思います。
ドアの修理料金表
生活救急車で、ドアの修理を行う場合の基本料金表をご紹介します。
鍵屋への依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
作業内容 | 作業料金(税込み) |
---|---|
ドア 修理・調整 | 8,800円~ |
ドアクローザー 修理・調整 | 8,800円~ |
ドアクローザー 交換 | 16,500円₊部品代 |
ドアノブ/ラッチ 修理・調整 | 8,800円~ |
ドアノブ交換 | 11,000円₊部品代 |
ドアがキーキー鳴ってうるさいときは、『どこに原因があるか』、『どんな症状が起こっているか』によって修理料金が異なります。
少し建て付けが悪くなっているなどの軽度の不具合の場合は、8,800円~22,000円程度が相場となっていますが、ドアクローザーやドアノブの交換が必要となると、25,000円~45,000円程度の費用がかかる場合があります。
詳しい料金に関しては現場を確認する必要がありますので、まずは現地見積を鍵屋に依頼することがおすすめです。
依頼する鍵屋によっては出張料・見積料・キャンセル料などの手数料が発生することもありますので、問い合わせの際に確認するといいでしょう。
生活救急車の場合は、出張料・見積料・キャンセル料は基本的に無料でご対応可能です。
『まずは料金を見てから判断したい』、という場合でもお気軽にご相談ください。
ドアの修理施工事例
鍵屋にドアの修理作業を依頼した場合、現場の状況によって行う作業や費用が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。
ただ、依頼する前に大体の料金でも知っておくと安心できると思うので、ここでは生活救急車で実際に対応した、ドアの修理作業の施工事例をご紹介します。
玄関引き戸の建付け調整
玄関引き戸の不具合で、ご依頼をいただきました。
扉の建付けのゆがみと、戸車が逆に取り付けられていたため、向きを直して高さ調整を行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
修理 軽作業 | 8,800円 |
合計 | 8,800円 |
玄関ドアの調整
玄関ドアの不具合で、ご相談を頂きました。
玄関ドアのずれによる症状が起こっていたため、ドアの調整を行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
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玄関ドア調整 中作業 | 12,100円 |
合計 | 12,100円 |
室内ドアの建付け調整
マンション室内ドアの建付けが悪くなり、1ヶ所はドアの下側で擦れ、もう1ヶ所はドアの上側で擦れている状態。
枠側の蝶番を1㎜程上に取り付け直し、下の蝶番は取り付け部分の枠を彫り込んで対応しました。
項目内容 | 料金(税込) |
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室内ドア建付け調整 軽作業 | 8,800円 |
室内ドア建付け調整 中作業 | 22,000円 |
合計 | 30,800円 |
異音がする玄関ドアクローザーの交換
玄関ドアクローザーが開け閉めの際に、ギーギーと音がするとのご相談を頂きました。
ブラケット部分が外れている状態で、使用年数が20年ほどとのこともあり、新しい部品に交換しました。
項目内容 | 料金(税込) |
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ドアクローザー交換 | 16,500円 |
RYOBI 部品代 | 18,700円 |
合計 | 35,200円 |
不具合による引き戸の戸車交換
引き戸の調子が、悪いとのご相談を頂きました。
引き戸の戸車が破損しており、扉にずれが生じていました。
引違戸の両側の戸車、を2ヶ所交換しました。
項目内容 | 料金(税込) |
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戸車交換 2か所 | 22,000円 |
KAKEN 部品代 数量4 | 16,896円 |
合計 | 38,896円 |
ドアがキーキー鳴ってうるさいときは生活救急車にお任せください!
ドアがキーキー鳴ってうるさいとき、軽度の症状であればメンテナンスで改善することができます。
ただ、サビや部品の故障が原因となっている場合は、該当部品の交換作業などが必要となるため、鍵屋への依頼がおすすめです。
生活救急車でも、ドアの修理やドア周辺部品の交換作業を承っております。
出張料・見積料・キャンセル料は無料でご対応しているため、『まずは料金を見てから判断したい』という場合でもお気軽にご相談ください。