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電子錠の誤作動?鍵が開かない・動かないときの対処法とは

鍵のコラム

防犯性や機能性の高さが人気で、最近では取り入れる方も増えている電子錠ですが、トラブルが起こったときに少々厄介という点がデメリットです。

電子錠の鍵が開かないとき、故障を疑ってしまう方も多いですが誤作動が起こっているだけという場合もあります。

誤作動が原因の場合は自分でも解決することができるため、よくあるトラブルと対処法を知っておくことがおすすめです。

そこで今回は、電子錠の誤作動で鍵が開かない・動かないときの対処法をご紹介します。

電子錠の鍵が開かないときに考えられる理由

鍵の紛失を防いだり防犯性を上げることができる電子錠はメリットも多いですが、実は誤作動によって開かなくなってしまうというトラブルも多く発生しています。

電子錠といってもさまざまな製品が販売されていて、解錠方法によって開かなくなってしまう原因は異なります。

原因によっては自分で解決できることもあるので、まずは焦らずに原因の特定から行いましょう。

ここでは、電子錠の鍵が開かないときに考えられる理由についてご紹介します。

暗証番号が間違っていて開かない

暗証番号を入力して解錠する鍵が開かなくなる原因として多いのが、『番号が間違っている』というトラブルです。毎日開け閉めしている玄関の鍵だとしても、ど忘れしてしまったり押し間違えることもあります。

他の家族と連絡が取れるならすぐに確認する事ができますが、連絡が取れないとどうしたらいいのか焦ってしまって余計にわからなくなってしまうこともあると思います。

また防犯性の高い暗証番号式の電子錠は、何度か押し間違えると不正解錠防止機能が作動して一定期間動作が行えなくなるものもあります。番号が入力できなくなっている場合は、一度時間をおいてから再度解錠を行ってみましょう。

万が一暗証番号を思い出せないときは、物理的な鍵を使って解錠することもできます。

リモコンキーの電池切れで開かない

タッチキーなどのリモコンを使用する電子錠は、本体とともにリモコンの電池交換も必要となります。リモコンキーの中には電池切れが近づくと音やランプの色でお知らせしてくれるものもあるため、気が付いたら交換しておくようにしましょう。

ただ、場合によってはリモコンキーの電源が切れているだけという場合もあるので、電源操作を試してもいいでしょう。電源の入れ方は製品によって異なるため取扱説明書やメーカーの公式サイトでチェックしてみてください。

また、リモコンキーには作動範囲があります。範囲外から操作を行っても鍵は開かないので、玄関に近づいてから再度操作を行ってみましょう。

カードキーの劣化で開かない

カードキーは長期間使用していると、磁器不良や傷などの劣化によって開かなくなってしまうことがあります。カードキーは主に『ICチップタイプ』と『磁器タイプ』の2種類があり、それぞれ開かなくなる原因が異なるのでチェックしてみてください。

【カードキーが開かない原因】

カードキーの種類 原因
ICチップタイプ

鍵をカードリーダーに差し込んで解錠を行うタイプ

・ICチップに傷がついている

・ICチップに汚れが付いている

・カードリーダーが破損している

磁器タイプ

カードリーダーにタッチして解錠するタイプ

・磁器不良で開かない

・カードリーダーの不具合で開かない

カードを差し込んで解錠を行うICチップタイプの鍵は、長年使用することで目に見えないくらいの細かい傷がついてしまいます。傷が付くとうまく読み取れなくなり、鍵が開かなくなることがあるので注意しましょう。

また、ちょっとした汚れでも開かない原因になってしまうため、できるだけきれいにしておくことが大切です。

一方でカードリーダーにタッチして解錠する磁器タイプが開かない主な原因は、磁器不良によるものがほとんどです。カードキーをキャッシュカードなどの他の磁気を使用したカードと一緒に保管すると、影響を受けて磁器が弱まってしまうことがあります。

一度磁器不良が起こると修理することはできないので、新しいカードを取り寄せる必要があります。できるだけ長く使うためにも他の磁気カードと一緒に保管するのは避けるようにしましょう。

指紋が認証されなくて開かない

指紋認証式の電子錠は他の解錠方法に比べて繊細で、少しのトラブルでも開かなくなってしまうことがあるので注意しましょう。

  • 【指紋認証式の鍵が開かない原因】
  • ・指にけがをしていてうまく読み取れない
  • ・センサーが汚れている

よくあるのが指にけがをしている、指がふやけているなど登録したときと異なる状態になっていて開かないというトラブルです。このような場合、うまく指紋を読み取ることができずに開かなくなってしまうため事前に他の指を登録しておくといいでしょう。

また、指だけでなくセンサーに汚れがついている場合も同様に鍵が開かないことがあるので注意しましょう。精密機器である指紋認証の鍵は少しの汚れでも認証できないことがあるので、一度きれいな布などでセンサーを掃除してから再度解錠を行ってみましょう。

玄関の外に設置してあると砂埃や雨水などで汚れやすくなるため、定期的にセンサー部分をきれいな布などで掃除しておくことがおすすめです。

通信障害が起こっていて開かない

スマートフォンを使用して施錠・解錠を行うスマートロックは、基本的にWi-FiやBluetoothなどの通信媒体を経由して操作を行います。

そんなスマートロックの鍵が開かない原因として挙げられるのが通信障害です。特にBluetoothの場合、ワイヤレスイヤホンなどの他の機器を接続しているとうまく解錠できないことがあります。

スマートロックが解錠できないときは、下記の方法を試してみましょう。

  • 【スマートロックが開かないときは】
  • ・他にスマートフォンと接続している機器を解除する
  • ・Bluetoothを一度OFFにし、再度接続し直す
  • ・アプリを再起動してみる
  • ・スマートフォンを再起動してみる

開かないときの対処法を試してみても解錠できないときは、アップデートなどの影響によって本体からスマホの登録が消去されている可能性も考えられます。

この場合は改めてスマホとの登録が必要になりますが外側から行うことはできないため、まずは物理的な鍵を使って鍵を解錠する必要があります。

扉にゆがみが生じていて開かない

操作は問題なく行えているのに鍵だけ開かないという場合は、扉の立て付けが悪くなっている可能性が考えられます。

経年劣化によって扉の立て付けが悪くなるとデッドボルト(かんぬき)に圧がかかって、鍵が開かなくなってしまうことがあります。

この場合は電子錠を取り外して一度解錠を行い、扉の歪みを直す作業が必要です。電子錠の取り外し・取り付けは、鍵の専門業者に依頼することで行ってもらうことができます。

ただし建物自体のゆがみが生じている場合は鍵の業者では対応できないこともあるため、その場合はリフォーム業者への依頼が必要となります。

電子錠が動かないときに考えられる理由

電子錠が施錠・解錠できない、全く動かないという場合は本体にトラブルが起こっている可能性もあります。

ここでは、電子錠が動かないときに考えられる理由をご紹介します。

電池切れによって動かない

電子錠が何の反応もしない、うまく作動しないという場合は電池切れが起こっている可能性が考えられます。一般的に電子錠の電池の寿命は1年前後といわれているため、定期的に交換が必要です。

電池残量が少なくなるとスマートフォントの連携が途切れる、指紋認証センサーが誤作動を起こす、カードの情報が読み取れないなどの不具合の原因となります。どのタイプでも操作の不具合はまず電池切れを疑ってみましょう。

製品によっては電池なくなってくるとランプや音でお知らせしてくれる機能が搭載されていてわかりやすくなっていますが、機能が付いていないものは自分でタイミングを見て電池を交換しなければなりません。

電池切れで動いていない場合は電池を交換すれば解決することができます。

雨水・汚れによる故障で動かない

電池を交換しても全く動かないという場合は、電子錠が故障している可能性が考えられます。基本的に電子錠は屋外でも使用できるように設計されているものが多いですが、完全防水モデルは少ない傾向にあります。

そのため雨水やほこりなどの汚れが本体内部に入り込み、電気基盤が故障してしまうと動かなくなってしまいます。電子錠の故障が起こったときは基本的に修理を行うことができないため、新しいものへ交換が必要です。

電子錠の鍵が開かない・動かないときの対処法

電子錠の鍵が開かない原因によっては、自分で解決することができる場合もあります。

原因がチェックできたら、ここからご紹介する対処法を参考にしてみてください。

電子錠についている物理的な鍵で解錠する

電子錠の暗証番号が間違っている、指紋が認証されない、電池交換がすぐにできない、通信障害が起こっているなど電子錠で鍵が解錠できないどんなトラブルにも対応できるのが、物理的な鍵を使って解錠する方法です。

基本的に電子錠には、このような非常時に鍵を開けられるようにシリンダーが備わっています。通常、シリンダーはカバーなどで覆われているため取り外して解錠しましょう。

ただしこの方法は鍵が手元にあるときのみ使える対処法になります。非常解錠用の鍵を持ち歩いていない場合は、鍵の専門業者などに依頼することで解錠を行ってもらえる場合もあるので問い合わせしてみましょう。

電子錠の電池を交換して解錠する

電子錠の反応が全くない場合は、電池切れが起こっている可能性が考えられるので電池交換を行いましょう。

基本的に電子錠は室外側に電池が備わっていることが多いので、締め出されてしまったときでも電池さえ用意できれば解決できる場合がほとんどです。まずは落ち着いて電池がどこに内蔵されているかチェックしてみましょう。

ここでは、電池パックが外側についている電子錠の電池交換方法の一例をご紹介します。(※製品ごとの詳しい電池交換方法は、お使いの電子錠メーカーにご確認ください。)

  • 【準備するもの】
  • ・新しい電池
  • 【電子錠の電池交換方法】
  • 1.暗証番号を入力し、電池交換ランプが点灯するまで起動ボタンを長押しする。
  • 2.カバーを取り外し、電池パックを取り出す。
  • 3.新しい電池に交換する。
  • 4.電池パックを元に戻してカバーをする。
  • ※電池交換方法は製品によって異なります。詳しい交換方法については公式ホームページや取扱説明書をご覧ください。

電子錠の電池はどこで買える?

電子錠で使用している電池は製品によって異なります。一般的な単三電池を使用している場合はコンビニや家電量販店、100均などでも購入することができます。

一方で円筒型のリチウム電池などの少々特殊な電池を使用している場合は、大きい家電量販店などの限られた場所でしか販売していないことも多いためあらかじめ予備を準備しておくことがおすすめです。

新しいカードキーをの注文方法

カードキーをかざす・差し込んでも解錠できないときは、別のカードキーで一度操作を行ってみましょう。予備のカードで解錠できた場合は、特定のカードのみ不具合が生じていることがわかります。

磁器不良や傷がついているカードキーの修理はできないため、メーカーから新しい鍵を取り寄せる必要があります。カードキーはメーカーの公式オンラインショップや問い合わせ窓口にて再発行が可能です。

詳しい取り寄せ方法については、メーカーの公式サイトや電子錠の取扱説明書を確認しましょう。

電子錠が故障しているなら交換を検討

電池交換をしても全く反応がないときは本体が故障している可能性が考えられます。

電気基盤の故障が起こってしまうと修理することは難しいため、基本的には交換が必要です。

電子錠の交換は自分で行えないこともないですが、DIYになれていない人が行うとサイズが合わなくてうまく取り付けられなかったり、動作不良を起こす原因にもなるので専門業者に依頼することがおすすめです。

電子錠の鍵が開かない・動かないときの対処法まとめ

今回は、電子錠の鍵が開かない・動かないときの対処法をご紹介しました。

電子錠は便利な反面不具合が起こって開かなくなってしまうというトラブルも発生しやすいですが、原因によっては自分で解決できることもあります。

主な不具合の原因としては電池切れが挙げられるため、異常を感じたらまずは電池交換を行ってみることがおすすめです。

それでも解決しない場合は、今回ご紹介した方法を参考に対処してみてください。