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引き戸の鍵をディンプルキーに交換したい!選び方やメリット・デメリットを解説

鍵のコラム

引き戸の鍵をディンプルキーに交換するときの、選び方がわからなくて困っていませんか?

ディンプルキーといってもさまざまなメーカーから多くの機種が販売されているため、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いと思います。

『防犯性が高い』といっても機種によってグレードや性能はそれぞれ異なるので、あらかじめチェックしておくと選びやすくなります。

そこで今回は、引き戸の鍵をディンプルキーに交換するときの選び方やメリット・デメリットを解説します。

鍵屋に依頼する際の料金についてもご紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。

引き戸の鍵をディンプルキーに交換するメリット・デメリット

ごく一般的なギザギザした鍵に比べて防犯性が高いということで、近年主流となりつつあるディンプルキー。

築年数の浅い物件では標準装備として、もともとディンプルキーが取り入れられていることも多くなっています。

そんなディンプルキーへの交換を検討しているなら、メリット・デメリットを知っておくことがおすすめです。

ディンプルキーに交換するメリット

ディンプルキーに交換するメリット

まずは、ディンプルキーに交換した場合のメリットについてご紹介します。

  • 【ディンプルキーのメリット】
  • ・防犯性が上がる
  • ・鍵の耐久性が高い
  • ・利便性が高い

防犯性が上がる

ディンプルキーに交換する最大のメリットとしては、防犯性を高められるという点です。

ごく一般的な刻みキーは、上下もしくは上下どちらかのみにピンが配列されている一方で、ディンプルキーは上下左右に加え、斜めにもピンが配列されていることもあります。

また、配列されているピンの数も多く、内部構造が複雑なため、ピッキングを用いた不正解錠がほとんど不可能といわれています。

鍵の機種によっては、ドリルなどによる破壊に対する耐性も高いタイプであったり、バンピングなどの特殊な鍵を使用した不正解錠への耐性が高いものもあります。

鍵の耐久性が高い

2点目のメリットとしては、差し込む鍵の耐久性が高いという点です。

刻みキーは鍵に切り込みが入っている形状により、強い負荷がかかったり経年劣化によって折れやすいというデメリットがあります。

一方でディンプルキーは、鍵に切り込みが入っていない分折れにくく、丈夫な点がメリットといえます。

利便性が高い

機種によってはリバーシブル仕様になっており、向き問わず解錠を行うことができるため、鍵の向きが見にくい夜間でも操作が行いやすいという点も魅力です。

また、鍵穴がスリバチ状になっていてスムーズに鍵がさしこめる、蓄光性のある鍵穴を使用することで外が暗くても鍵穴が見えるタイプもあります。

小さな子供やお年寄りが操作するご家庭で、なるべく使いやすさを重視した鍵に交換したいという場合は、ディンプルキーへの交換を検討してみてはいかがでしょうか。

ディンプルキーに交換するデメリット

ディンプルキーに交換するデメリット

メリットばかりなイメージがあるディンプルキーですが、実は下記のようなデメリットもあります。

  • 【ディンプルキーのデメリット】
  • ・鍵の複製が難しい
  • ・定期的なメンテナンスが必要
  • ・交換費用が高い

鍵の複製が難しい

ディンプルキーの複製を行うには専用の機械が必要となるため、鍵屋によっては作成に対応していないこともあります。

また、複製に対応している場合でも、技術力が低いと鍵が回らない、抜き差ししにくいなどの不具合が起こる恐れもあるので注意が必要です。

内部構造が複雑なディンプルキーは、少しのズレでも不具合が起こる原因となってしまうので、メーカーから取り寄せる方法が最も確実といえます。

ただ、取り寄せには1~2週間程度の時間がかかってしまうため、必要時に備えて、あらかじめ数本保管しておくことをお勧めします。

定期的なメンテナンスが必要

上の見出しでもご紹介しましたが、ディンプルキーの鍵穴内部の構造は複雑であるため、ちょっとしたズレが生じただけで動作不良の原因となることがあります。

鍵穴や差し込む鍵の傷や変形はもちろん、鍵に付着した汚れによっても不具合が起こることもありますので、定期的なメンテナンスが必要です。

鍵穴内部の汚れを掃除機で吸い取る、差し込む鍵に付着・くぼみに溜まった汚れを柔らかい布などで掃除すると、トラブルを防ぐことができます。

交換費用が高い

刻みキーに比べると、ディンプルキーは本体の料金が高いため、交換費用の総額が高くなりやすいというデメリットがあります。

特に、CP認定錠や登録制の鍵などの防犯性能が高いタイプのディンプルキーは、部品代のみで数万円することも。

できるだけ交換費用を抑えつつ防犯性も高めたいという場合は、ピッキング耐性の高い刻みキーを選ぶことも検討してみてください。

引き戸の鍵をディンプルキーに交換するときの選び方

ディンプルキータイプの引戸の鍵といっても、販売メーカーや機種によって防犯性や機能性はさまざまです。

中には、『種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない』という方もいらっしゃると思いますので、ここではディンプルキーの選び方についてご紹介します。

大手メーカーの製品から選ぶ

大手メーカーの製品から選ぶ

ディンプルキータイプの引戸錠は、さまざまなメーカーが製造・販売しています。

どこのメーカーの製品を選べばいいのか迷ってしまったときは、下記のような大手メーカーから選ぶと安心です。

メーカー名 特徴
MIWA ・国内シェア率ナンバーワンの鍵メーカー
・U9やPRなどさまざまなシリンダーを展開
GOAL ・大阪を拠点としており、関西方面でシェア率が高い
・業界2位の売り上げを誇り、MIWAに続く人気メーカー
KABA ・ディンプルキーのパイオニアであるメーカー
・登録制シリンダーなどの防犯性の高い鍵を展開
WEST ・デザイン性、防犯性の高い鍵を展開

国内で最もシェア率が高いのが、MIWAです。

刻みキーでありながら耐ピッキング性能に優れたU9シリンダーや、さらに防犯性を向上したディンプルキータイプのPRシリンダーなどがあります。

防犯性のグレードはG1~G3の3段階から選ぶことができ、中にはCP認定を受けている錠前も展開しています。

また、ディンプルキー開発のパイオニアであるKABAの錠前も、その防犯性や利便性の高さから非常に人気があります。

シリンダーによっては第三者による鍵の複製が困難な『登録システム』を採用しているタイプもあるため、より防犯性能を向上したい人におすすめです。

鍵の理論違い数で選ぶ

鍵の理論違い数で選ぶ

より防犯性の高いディンプルキーを選びたい場合は、『理論鍵違い数』をチェックすることがおすすめです。

理論鍵違い数とはシリンダーの内部構造の組み合わせ数のことで、この鍵違い数が多いほど内部構造が複雑で、セキュリティ性能が高いといえます。

機種によっては上下左右・斜めなど、複数の方向からピンが配列されているものもあり、ピッキングでの解錠がほとんど不可能です。

ディンプルキーの鍵違い数は数億通り~数千億通りのタイプが多く、より防犯性の高い物だと数兆以上の鍵違い数を持つ製品もあります。

空き巣対策などでなるべくピッキングが難しい鍵を選びたいという場合は、鍵違い数が数千億~数兆のタイプを選ぶといいでしょう。

鍵の防犯性能で選ぶ

鍵の防犯性能で選ぶ

鍵の内部構造が複雑なディンプルキーは、ピッキングでの解錠がほとんど不可能といわれています。

ただ、空き巣などの侵入盗が用いる不正解錠手口はピッキングだけではありません。

より防犯性を高めるためには、下記のようなその他の不正解錠への耐性が高いものを選ぶとより安心です。

  • 【チェックしたい防犯性能】
  • ・耐ドリリング性能
  • ・耐サムターン回し性能
  • ・耐鍵穴壊し性能

ドリルによる不正解錠を防ぐために、ガードピンを使用しているタイプや、硬度の高いピンが使用されている製品を選びましょう。

また、引き戸の場合、扉の広範囲にガラスが用いられていることも多く、ガラスを割られてしまえば、内側からサムターンを操作して解錠されてしまう事もあります。

このようなサムターン回しによる不正解錠を防ぐには、防犯サムターンを用いた対策が効果的です。

ツマミが取り外せるタイプや空転モードに切り替えられるタイプ、内側にも鍵穴を付けるタイプなどさまざまな製品があるので、使いやすいものを選ぶといいでしょう。

迷ったときはCP認定錠がおすすめ

迷ったときはCP認定錠がおすすめ

ここまでご紹介した鍵の性能については、メーカーが配布しているカタログや公式のホームページなどで確認することができます。

とはいっても、初めて鍵を選ぶ場合、性能を確認しても、結局どれがいいのかわからないという方も多いと思います。

そんなときにおすすめなのが、『CP認定錠』を選ぶ方法です。

CP認定錠は警察庁をはじめとした民間団体が行う、厳しい防犯試験に合格した製品のみが付けられる『CPマーク』が付いた製品の名称です。

侵入盗が侵入を諦めるとされている『5分間』、『ピッキング』や『ドリルによる解錠』などの不正解錠に耐えることができます。

ごく一般的なディンプルキーに比べると部品代は高めですが、確実に防犯性を高められる鍵を探しているときはCP認定錠を選ぶといいでしょう。

合鍵の作製防止には『登録制シリンダー』

合鍵の作製防止には『登録制シリンダー』

ディンプルキーの複製は鍵屋では難しいとご紹介しましたが、『鍵番号』があれば誰でもメーカーから取り寄せることが可能となります。

そんな第三者による不正な合鍵作成を防ぐことができるのが、『登録制シリンダー』です。

登録制シリンダーは購入時に鍵の情報や持ち主の情報、パスワードなどをメーカーに登録し、登録した本人のみが鍵の作成を行う事ができるシステムとなっています。

鍵の作成はメーカーでのみ対応しており、ホームセンターなどに入っている鍵屋や、出張専門の鍵屋では作成できない点には注意しましょう。

引き戸の鍵交換を鍵屋に依頼する場合

引き戸の鍵をディンプルキーに交換する場合、使用する部品の価格や取り付けたい引き戸の状況によって費用が異なります。

そのため、正確な料金については現地にてご案内させていただいております。

ただ、大体の費用でもわかっていると依頼しやすくなると思いますので、次の見出しからは生活救急車で実際に対応した施工事例をいくつかご紹介したいと思います。

引き戸の鍵交換の施工事例

鍵屋に引き戸の鍵交換作業を依頼した場合、現場の状況によって行う作業や費用が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。

ただ、依頼する前に大体の料金でも知っておくと安心できると思うので、ここでは生活救急車で実際に対応した、引き戸の鍵交換作業の費用事例をご紹介します。

玄関引き戸の鍵交換

玄関引き戸の鍵交換

玄関引き戸の鍵を、交換したいとのご依頼でした。

ディンプルキーにしたいが費用も抑えたいとのご希望で、すぐに交換できる3種の鍵をご提案。

お選びいただいた、ALPHAの錠前に交換を行いました。

項目内容 料金(税込)
合計 30,000円

玄関引き戸の鍵交換

玄関引き戸の鍵交換

玄関引き戸の子鍵を家の前で紛失したかもしれないとのことで、交換のご依頼でした。

すぐに交換できる錠前をいくつかご紹介し、ディンプルキーへの交換にて対応しました。

項目内容 料金(税込)
玄関扉引戸錠交換 16,500円
MIWA 部品代 18,700円
合計 35,200円

玄関引き戸の鍵交換

玄関引き戸の鍵交換

玄関の鍵が、調子悪いとのことで訪問しました。

経年劣化によって鍵の回りが悪く、かなり使いづらい状況でした。

防犯性と利便性の高い、ディンプル仕様の鍵に交換しました。

項目内容 料金(税込)
玄関引戸錠交換 16,500円
WEST 部品代 22,000円
合計 38,500円

玄関引き戸の鍵交換

玄関引き戸の鍵交換

玄関引き戸の鍵が、施錠し辛いとのご依頼をいただきました。

扉の建付け不良によって、内外のパーツがズレていたことが原因となっていました。

防犯性の良い錠前に交換したいとのご要望がありましたので、ディンプルキーに交換させていただきました。

項目内容 料金(税込)
玄関引違戸錠交換 16,500円
MIWA 部品代 24,200円
合計 40,700円

引き戸の鍵交換費用が高くなるケース

引き戸の鍵交換費用が高くなるケース

上の見出しでは引き戸の鍵交換の相場費用をご紹介しましたが、下記のような場合、費用が高くなることもあります。

  • 【鍵交換費用が高くなるケース】
  • ・扉の加工が必要になるとき
  • ・扉の調整が必要なとき
  • ・部品の防犯性が高いとき

既存の鍵と取り付けたいディンプルキーの鍵のサイズが異なる場合、そのまま取り付けることができないため、扉の加工作業が必要になります。

特に、プッシュ栓錠やネジ締り錠などの、古い鍵を使用しているときは、加工が必要となる場合が多いので覚えておきましょう。

また、扉の建付けが悪くなっている場合、そのまま鍵を交換すると施錠・解錠操作が行いにくくなったり、鍵が故障する原因となってしまいます。

不具合を防ぐためには、交換する前に扉の建付けを直す作業が必要です。

さらに、登録制の鍵やCP認定錠など、防犯性能の高い鍵への交換を検討している場合、部品代が高額になるため、比例して交換費用の総額も高くなります。

ディンプルキーといっても部品によって金額が異なるため、できるだけ費用を抑えたいときは依頼する鍵屋にリーズナブルな価格の部品はないか聞いてみることがおすすめです。

建付け調整を含む玄関引き戸の鍵交換

建付け調整を含む玄関引き戸の鍵交換

玄関引き戸の鍵が、少し前から動きが悪くなって使いづらいことに加え、鍵を紛失してしまった事で交換を検討されていました。

経年劣化による錠前不調と、扉自体の傾きが原因となっていました。

適正位置で鍵を取付できるように扉を加工し、現状より防犯性と利便性の高いディンプルキーに交換しました。

項目内容 料金(税込)
玄関 引違戸錠交換 16,500円
MIWA 部品代 19,800円
玄関 建付け調整 軽作業 8,800円
合計 45,100円

扉の加工作業を含む玄関引き戸の鍵交換

扉の加工作業を含む玄関引き戸の鍵交換

玄関の鍵が調子悪いとのことで、訪問しました。

経年劣化により全体的に動きが悪く、かなり鍵がかけづらい状況でした。

交換できる数種の鍵をご提案し、現状よりも防犯性と利便性の高いディンプル仕様の鍵に交換しました。

項目内容 料金(税込)
玄関の引戸錠交換 16,500円
MIWA 部品代 24,200円
加工取付 軽作業 8,800円
合計 49,500円

防犯性の高い部品を使用した玄関引き戸の鍵交換

防犯性の高い部品を使用した玄関引き戸の鍵交換

玄関引き戸の不具合で、ご依頼をいただきました。

KABAのディンプルキータイプの鍵が抜けなくなっており、鍵用オイルをかけても抜けず。

使用年数も10年は超えているとのことで、KABAの8800をご提案し、交換を行いました。

項目内容 料金(税込)
玄関引違戸錠交換 16,500円
KABA 部品代 57,200円
合計 73,700円

引き戸のディンプルキー交換は生活救急車にお任せください!

引き戸の鍵をディンプルキーに交換する場合は、使用する部品の種類によって費用が異なります。

防犯性の高い部品を選ぶとその分総額費用も高くなるため、まずは鍵屋に見積もりを依頼すると安心です。

生活救急車では、出張料・見積料・キャンセル料は無料で承っております。

『一旦料金を確認してから決めたい』という場合でもご対応可能ですので、お気軽にご相談ください。