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ピッキングされやすい鍵ってどんな鍵?空き巣に狙われる鍵の特徴とは

ピッキングされやすい鍵ってどんな鍵?空き巣に狙われる鍵の特徴とは 鍵のコラム

ピッキングされやすい鍵ってどんな鍵?空き巣に狙われる鍵の特徴とは

ピッキングされやすい鍵がわからなくて、困っていませんか?

ピッキングとは鍵以外の特殊な道具を使って不正に解錠する手口の一つですが、鍵の種類によっては簡単に開けられてしまうので注意が必要です。

特に築年数の古い建物で鍵を一度も交換したことがないという場合は、防犯性が低くピッキングされやすい鍵が取り付けられたままになっていることもあるので新しい鍵への交換がおすすめです。

そこで今回は、ピッキングされやすい鍵や空き巣に狙われる鍵の特徴をご紹介します。

ピッキングされやすい鍵ってどんな鍵?

ピッキングされやすい鍵ってどんな鍵?

空き巣などの侵入手口として頻繁に用いられるのが、『ピッキング』です。これは鍵穴に特殊な工具を差し込んで解錠する手口で、防犯性が低い鍵が狙われえる傾向があります。

鍵はキーを差し込み、ピンやタンブラーと呼ばれる障害物を外筒と内筒の境界にそろえることで解錠することができる仕組みとなっています。

築年数の古い物件に設置されているような刻みキーと呼ばれる鍵はこのピンが上だけ、もしくは上下だけに配列されているシンプルな構造となっているため、鍵以外の道具でも簡単にそろえることができてしまいます。

特に『ピンシリンダー』や『ディスクシリンダー』は鍵の内部構造が簡単なため、ピッキングによる被害が多数発生しているという特徴があります。

これらのシリンダーの詳しい特徴については、こちらの『ピッキングされやすい鍵の種類』でご紹介しているので合わせてチェックしてみてください。

ピッキングに使う道具って誰でも買えるの?

ピッキングに使う道具って誰でも買えるの?

ピッキングは犯罪手口として認識されていることが多いですが、『鍵を失くして開けられなくなった』など鍵屋に解錠の依頼をした場合の正規の解錠方法としても用いられています。

そのため、業務用の工具店やインターネットショップなどではピッキングツールが販売されており、誰でも簡単に購入することができてしまいます。

ただピッキング工具の所持は『特殊解錠用具の所持の禁止等に関する法律』によって禁止されていて、万が一正当な理由がない人が所持していると罪に問われることがあるので注意が必要です。

また、ピッキング専用ツール以外にも『ピッキング等の不正解錠に使用できる道具』を所持している場合、同じように取り締まられることもあります。

特殊解錠用具・指定侵入工具は、下記のようなものが当てはまります。

【特殊解錠用具・指定侵入工具一覧】

特殊解錠用具 ・ピッキングツール
・サムターン回し工具
・破壊用シリンダー回し工具
指定侵入工具 ・幅0.5㎝以上、長さ15㎝以上のマイナスドライバー
・長さ24㎝以上、幅2㎝以上のバール
・直径1㎝以上の刃が付属したドリル

空き巣がピッキングで鍵を開ける理由とは

空き巣がピッキングで鍵を開ける理由とは

この記事を読んでいらっしゃる方の中には、「ピッキングするよりも、窓を割る方が楽で早い。だから、空き巣対策は窓を強化するべき!」というフレーズを目にした方もいらっしゃると思います。

空き巣の多くは窓から入ってくると言われていますので、この情報自体は間違いではありませんが、わざわざ窓を割らずに空き巣に入る泥棒もいます。

  • 【わざわざピッキングで開ける理由】
  • ・ガラスを割る音がしない
  • ・人がいた場合逃げやすい
  • ・玄関の防犯対策がゆるい

窓の防犯対策が完璧でも、玄関の鍵が1~2分で開けられそうな簡単な鍵であれば、玄関から空き巣に入られることもあります。

そのため、防犯対策を徹底したいとい場合は、窓だけでなく玄関の鍵の防犯強化も検討されることをおすすめいたします。

ピッキングされやすい鍵の種類

ピッキングされやすい鍵の種類

初めの見出しでもご紹介したように、鍵穴の内部構造が簡単な鍵が取り付けられている場合はピッキングによる被害に遭ってしまう可能性が高くなります。

中でもピンシリンダーやディスクシリンダーは、ピッキングによる被害件数が多い鍵の種類となっています。

これらは鍵穴の形状にも特徴があり、慣れたピッキング犯であれば見た目で判別できてしまうためそのままにしておくのはおすすめしません。

それぞれの鍵の特徴については、次の見出しからご紹介します。

ピンシリンダー錠

ピンシリンダー錠

ピンシリンダーは、鍵の片方のみがギザギザした形状になっている鍵の種類です。

シリンダーの中には上方向にだけ4~7本のピンが配列されていて、これらのピンの高さを境界線(シアライン)にそろえることで解錠できます。

構造が簡単なので本体価格が安価で、ホコリやゴミに強いという特徴がありますが、防犯性の低さから近年では玄関の鍵として使用されることほとんどなく、主に物置やロッカー、机の鍵として使用されています。

手慣れた侵入犯であれば数分で解錠できてしまうと言われているため、ピンシリンダーを玄関の鍵として使用している場合は防犯上交換を検討されることをおすすめします。

ディスクシリンダー錠

ディスクシリンダー錠

ディスクシリンダー錠はMIWAロックが製造していた、鍵の両側がギザギザした形状になっている鍵の種類です。

内部にはピンではなくディスクタンブラーと呼ばれる円盤状の部品が数枚配列されていて、鍵の形状に沿ってタンブラーがシアラインにそろうことで解錠することができます。

ディスクシリンダーは最もピッキングによる被害が多い鍵と言われていて、今ではすべての製品が廃盤となり、代わりに防犯性を強化したロータリーディスクシリンダーが販売されています。

ただ、発売当初は日本全国で普及されていたため、築年数の古い物件などでは現在でも玄関の鍵として取り付けられていることがあるので注意が必要です。

鍵穴が縦の『 }』のような形状をした鍵が付いている場合は危険なため、新しい鍵に早めに交換することがおすすめです。

ピッキングによる不正開錠への対策

ピッキングによる不正解錠の被害に遭わないためには、防犯性の高い鍵に交換する方法が効果的です。

特に上の見出しでご紹介したような『ピンシリンダー』や『ディスクシリンダー』を使用している場合は、できるだけ早く対策を行うことをおすすめします。

とはいっても鍵といってもさまざまな種類が販売されているため、『どれに交換したらいいのかわからない』という方もいらっしゃると思います。

そこでここでは、ピッキングによる不正開錠への対策方法を詳しくご紹介します。

耐ピッキング性能の高い鍵に交換する

耐ピッキング性能の高い鍵に交換する

ピッキングによる不正解錠への対策として効果的なのが、『耐ピッキング性能』の高い鍵への交換です。

『耐ピッキング性能』とは別途定められた試験方法に基づいてピッキング試験を複数回行い、解錠するまでにかかった時間を計測した結果を示したものです。

一般的に『5分未満』、『5分以上』、『10分以上』の3段階に分けられていて、10分以上の鍵を選べばほぼピッキングでの解錠は不可能といえます。

耐ピッキング性能の高い鍵は主に『MIWA PRシリンダー』、『KABA STAR NEO』、『GOAL V18シリンダー』などが挙げられます。

それぞれの防犯性能については、下記の表をご覧ください。

【耐ピッキング性能の高い鍵の防犯性能一覧】

PRシリンダー KABA STAR NEO V18シリンダー
理論鍵違い数 1,000億通り 2兆2千億通り 120億通り
耐ピッキング性能 10分以上
耐鍵穴壊し性能 G1~G3グレードあり* 10分以上 10分以上

※MIWA耐鍵穴壊し性能:G1:5分未満 G2:5分以上 G3:10分以上

鍵の防犯性能をチェックするときは耐ピッキング性能のほかに、『理論鍵違い数』や『耐鍵穴壊し性能』もチェックしておくことがおすすめです。

理論鍵違い数とはシリンダー内部のタンブラー・ピンの数や構造の組み合わせ数のことで、数が多いほど防犯性が高くなります。

一方鍵穴壊し性能は、バンピングと呼ばれる特殊な鍵(バンプキー)を使用して鍵穴を壊して無理やり解錠する方法を防ぐための性能です。

バンピングはピッキングと同じく開錠された痕跡が残りにくく、被害に気が付きづらいため日頃から対策を行っておくことをおすすめします。

鍵を追加してワンドア・ツーロックにする

鍵を追加してワンドア・ツーロックにする

玄関の防犯性を高めるには1つのドアに2つの鍵を設置する、『ワンドアツーロック』の対策が効果的です。

鍵を2つ設置しておくことによって解錠までの時間を稼ぐことができ、諦めさせる効果が期待できます。

また、鍵が2つついている玄関より1つだけしかついていない玄関の方が、見た目にも狙われやすくなります。

玄関に鍵が1つしかついていないときは新しい鍵を取り付けたり、補助錠の設置を検討されることをおすすめします。

工事なしの後付け補助錠は壊れやすい

「ドアに穴を開けたくない」「賃貸だから、新しい鍵を取り付けられない」といった理由で、工事なしで取り付けられる『補助錠』を選ばれる方もいらっしゃいます。

補助錠があることで確かに『何もないときよりは防犯性が上がった気がする』のですが、工事なしで取り付けられる補助錠の多くは、ピッキングしなくても、ニッパーやドリル、バールで簡単に壊すことができてしまいます。

そのため、鍵を別途追加することが難しい場合は、1つついている鍵を防犯グレードのより高いものに交換しつつ、ピッキング以外の不正開錠への対策を強化されることをおすすめいたします。

※鍵屋では、工事なしで取り付けられる補助錠は取り扱っていません。ネットショップやホームセンターなどで、お探しください。

ピッキング以外の不正開錠への対策

最近では鍵の防犯性が高まりピッキングでの解錠が難しくなっていることから、『サムターン回し』や『錠前の破壊解錠』など別の解錠手口を用いて侵入する場合もあるので対策を行うことがおすすめです。

サムターン回しはドアスコープやドアポストなどを外して隙間から工具を入れ、室内のサムターン(ツマミ)を回して開錠する手口です。

対策としては市販のサムターンカバーを付ける、『スイッチ式』、『空転式』、『脱着式』などの防犯サムターンに交換する方法が効果的です。

一方で錠前の破壊開錠はドリルなどを使って鍵を物理的に壊して開ける手口です。錠前破壊の対策としては、既存の鍵を耐ドリリング性能が高い鍵へ交換する方法があります。

玄関の防犯性を高めるには、ピッキングだけでなく他のさまざまな解錠手口に対する対策を行っておくことも大切です。

ピッキングされにくい鍵への交換を鍵屋に依頼した場合

ピッキングされにくい鍵への交換を鍵屋に依頼した場合

ピッキングされにくい鍵への交換は鍵屋に依頼することで行うことができますが、どのくらいの費用がかかるのかわからなくて不安な方もいらっしゃると思います。

特に防犯性の高い鍵となると高額なイメージを持ってしまいがちですが、製品によっては比較的リーズナブルな価格で交換できるものもあります。

ここでは、ピッキングされにくい鍵への交換を鍵屋に依頼した場合の料金についてご紹介します。

生活救急車で防犯性の高い鍵に交換した料金事例

どのような鍵を選ぶかによって費用は変わってくるため、正確な料金に関しては現地でのお見積もりにてご案内しております。

ただ、大体の料金でもいいから事前に知っておきたいという方も中にはいらっしゃると思います。

そこでここでは、生活救急車で実際に対応した防犯性の高い鍵への交換費用事例をご紹介するので、業者に依頼する前の参考にしてみてください。

防犯対策のための玄関鍵交換

防犯対策のための玄関鍵交換

玄関の鍵交換依頼で訪問しました。

防犯上の不安を感じることがあったとのことで現状の鍵と別物に変えたいとのご意向でした。

同じ製品(GOAL V18)に交換施工させていただきました。

項目内容 料金(税込)
玄関ドアのシリンダー交換 11,000円
GOAL 部品代 16,500円
合計 27,500円

引越しに伴う鍵交換

引越しに伴う鍵交換

引越しに伴う鍵交換のご依頼でした。すぐに交換できるシリンダーを数種類紹介いたしましたが、防犯性の高い鍵にしたいこととシリンダーの色を錠前と同じブラウンに統一したいとのご希望で、部品を取り寄せることになりました。

後日、MIWAのPRシリンダーに交換させていただきました。

項目内容 料金(税込)
玄関ドアシリンダー交換 11,000円
MIWA 部品代 24,200円
合計 35,200円

引越しに伴う玄関鍵交換

引越しに伴う玄関鍵交換

引越しに伴う玄関鍵交換のご依頼でした。GOAL LGにカバスターネオがついていました。

登録制のタイプですが、逆マスター合わせで製作してもらい交換いたしました。

項目内容 料金(税込)
玄関ドアシリンダー交換 11,000円
KABA 部品代 27,500円
KABA 部品代 3,300円
合計 41,800円

ピッキングされやすい鍵まとめ

今回は、ピッキングされやすい鍵についてご紹介しました。

鍵穴の内部構造が単純な鍵は、鍵だけでなくピッキングツールやマイナスドライバーなどの他の道具でも簡単に開けることができてしまいます。

特にピンシリンダーやディスクシリンダーを玄関で使用している場合は、防犯性の高い鍵への交換をおすすめします。

生活救急車でも、防犯性の高い鍵への交換作業を承っております。現地でのお見積もりから対応しておりますので、お困りの場合はお気軽にお問い合わせください。