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鍵番号だけで合鍵の複製はできる?危険性や悪用を防ぐための対策とは

鍵番号だけで合鍵の複製はできる?危険性や悪用を防ぐための対策とは 鍵のコラム

鍵番号の危険性について知っていますか?

鍵の持ち手部分に刻印されている番号は、普段なかなか気に留めない方も多いと思いますが、家の防犯対策を行う上で重要な情報となっています。

近年では、この『鍵番号』を悪用した犯罪も増えているため、しっかり対策を行うことが大切です。

そこで今回は、鍵番号の危険性や悪用を防ぐための対策方法をご紹介したいと思います。

そもそも鍵番号とは

鍵の持ち手部分に刻印されている、番号やアルファベットは『鍵番号』と呼ばれるもので、純正キーには必ず刻印されています。

メーカーに保管されている鍵の設計図を管理するための番号であり、メーカーや合鍵専門店に番号を伝えることで新しい鍵を作成することができます。

合鍵を作成する方法というと、ホームセンターなどに入っている鍵屋に鍵本体を持ち込んで作るイメージが強いと思いますが、『鍵番号』があれば鍵本体がなくても作成は可能です。

ここでは、そんな鍵番号がある鍵についてご紹介したいと思います。

鍵番号がある鍵とない鍵の違い

鍵番号がある鍵とない鍵の違い

鍵番号がある鍵とない鍵の違いを簡単に説明しますと、『番号がある鍵』はメーカーで製造されたオリジナルの鍵、『番号がない鍵』は合鍵屋などでオリジナルの鍵を真似て作った鍵となっています。

オリジナルの鍵はメーカーで保管されている設計図を基に作成するため、精度が高く、不具合が起こる可能性はほとんどありません。

シリンダー(鍵穴)にもともと付属している鍵や、メーカーから取り寄せた合鍵はすべてこのオリジナルキーとなっています。

一方で、鍵番号がない鍵は『ブランクキー』と呼ばれるまっさらな鍵を、オリジナルの鍵を真似て削った鍵であり、いわゆる複製品です。

合鍵屋や合鍵注文サイトなど、メーカー以外で作成する鍵はすべて複製キーとなっていて、どうしてもオリジナルの鍵とはズレが生じてトラブルが起こりやすいというデメリットがあります。

鍵番号が他者に知られる危険性

鍵番号が他者に知られる危険性

上の見出しでもご紹介しましたが、『鍵番号』は鍵の形状を示すものであり、番号さえ伝えれば簡単に合鍵の作成を行うことができます。

依頼する店舗やサイトによっては、本人確認などが必要ない場合もあり、赤の他人に鍵を作られてしまうという恐れがあるため、注意が必要です。

鍵番号を盗み見られてしまうシチュエーションとしては、下記のようなものが挙げられます。

  • 【鍵番号を盗まれる原因とは】
  • ・知人や恋人に見られる
  • ・SNSにアップした写真
  • ・机の上に鍵を置きっぱなしにしていた

実際に、無断で作成した合鍵を使って自宅に侵入してきた元交際相手によって殺害されてしまった事件や、不動産の社員を装って鍵番号を入手し、不法侵入した事件などが発生しています。

いずれも鍵番号を盗み見てネットなどで鍵を注文しているため、仲のいい知人や恋人といるときであっても、鍵の管理をないがしろにすることはお勧めしません。

また、SNSにアップした写真に映り込んでしまっていたり、机の上に出しっぱなしにしていたなどの、ちょっとした気の緩みが原因で被害に遭ってしまう事もありますので注意しましょう。

空き巣被害の侵入手口で多い『合鍵の悪用』

上記のほかにも、警察庁が公開している統計データによると、空き巣や忍び込み、居空きなどの侵入窃盗の手口として、合鍵が用いられるケースが多くなっています。

令和4年に発生した空き巣・忍び込み・居空きなどの侵入窃盗総数15,593件のうち、1,006件は合鍵を使用した侵入による被害です。

空き巣などの侵入盗は、侵入前に狙った建物や家庭についてあらかじめリサーチし、犯行に及ぶとされています。

『鍵の紛失防止に』、『鍵を忘れてしまったときのために』など、敷地内に鍵を管理している方はいませんか?隠している鍵の場所は意外と簡単に知られてしまいます。

鍵本体は盗まれていなくても、鍵番号を控えられて、勝手に合鍵が作られてしまう事もありますので、鍵の管理には十分注意が必要です。

鍵番号の悪用を防ぐ方法

鍵番号をそのままにしておくと、悪用されてしまう危険性があるため、対策を行うことがおすすめです。

とはいっても、どんな対策があるのかわからないという方もいらっしゃると思いますので、ご紹介します。

スペアキーを持ち歩く

スペアキーを持ち歩く

こちらの『鍵番号がある鍵とない鍵の違い』でもご紹介しましたが、路面店などで作成した合鍵には鍵番号は刻印されていません。

普段はスペアキーを使用することで、万が一鍵を他者に見られてしまったとしても悪用される心配がありません。

特に小さな子供に鍵を持たせている場合は、鍵の管理が甘くなりがちで紛失のリスクもありますので、スペアキーを渡すことがおすすめです。

スペアキーの注文は、『ホームセンターなどに入っている鍵屋』や『合鍵注文サイト』などで行うことができます。

※生活救急車では合鍵・スペアキーの作成作業は対応外となります。別の業者をご検討ください。

キーカバーを付ける

キーカバーを付ける

賃貸などにお住まいで勝手に合鍵を作れないなど、純正キーを使わなくてはならない事情がある場合は、『キーカバー』を付ける方法がおすすめです。

持ち手部分に付けておけば、パッと見では鍵番号を確認することができなくなるため、安心して持ち歩くことができます。

ただ、鍵の種類によって持ち手部分の形状は異なるため、購入時は鍵の大きさに合うかどうかしっかりチェックすることが大切です。

メーカーによっては、製品に特化したキーカバーを販売していることもありますので、気になる方はメーカーの公式ショップなどを調べてみても良いかもしれません。

キーナンバーを削るのも手

鍵のサイズに合うキーカバーが見つからないという場合は、100均などで販売している紙やすりなどを使用してキーナンバーを削り取ってしまうという手もあります。

ただ、番号がわからなくなってしまうと、純正キーの取り寄せやスペアキーの作成が難しくなってしまうため、別で控えておくことを忘れないようにしましょう。

スマホで撮影して保存する、メモに書いて自宅で保管するのがおすすめです。

登録制の鍵に交換する

登録制の鍵に交換する

登録制の鍵とは、鍵の購入時にメーカーにて所有者登録を行うことで、第三者による不正な合鍵作成を防ぐことができる鍵の種類です。

通常、『鍵番号』さえあれば誰でも簡単に鍵を作れてしまいますが、登録制シリンダーは作成時に必ず本人確認が必要となるため、他者が勝手に作成を行うことはできません。

鍵を取り寄せるときは『鍵番号』、『本人確認書類』、『購入時に設定したパスワード』などをメーカーに申請し、登録情報と一致した場合のみ注文が可能となります。

ただ、合鍵屋や合鍵注文サイトなど、メーカー以外の場所で鍵の作成を依頼することができない点に注意が必要です。

メーカーから取り寄せるには、1~2週間程度の時間がかかってしまうため、スペアキーは数本保管しておくと安心です。

登録制の鍵は、主に下記メーカーで販売されていますので、チェックしてみてはいかがでしょうか。

  • 【登録制の鍵の種類】
  • ・KABA 鍵登録システム
  • ・MIWA セキュリティ認証IDシステム
  • ・GOAL セキュリティIDカードシステム

キーレス錠に交換する

キーレス錠に交換する

鍵の管理が不安という方は、『キーレス錠』への交換もおすすめです。

キーレス錠は暗証番号や指紋認証、カードキー、スマートフォンなどで解錠を行うことができるので、物理的な鍵を持ち歩く必要がありません。

鍵番号の盗み見だけでなく、鍵の紛失や、鍵穴がないためピッキング等による不正解錠への対策にも効果的です。

ごく一般的な鍵に比べると部品代が高く、導入費用が高額になってしまうというデメリットもありますが、より本格的な対策を検討している方におすすめです。

キーレス錠への交換については、こちらの『玄関の鍵交換でキーレス錠を取り付けたい!種類や費用相場を解説』でもご紹介しているので、合わせてチェックしてみてください。

鍵屋に鍵の防犯対策を依頼した場合

鍵屋に鍵番号の盗み見対策を依頼する場合、『登録制の鍵への交換』や『キーレス錠の交換』などの作業を行うことができます。

実際に行う作業や発生する費用に関しては、現場の状況によって異なりますので、現地でのお見積りにてご案内しております。

ただ、大体の費用でもいいから知りたいという方もいらっしゃると思いますので、生活救急車の料金表や実際に対応した施工事例をご紹介します。

鍵の防犯対策料金表

生活救急車で、鍵の防犯対策を行う場合の基本料金表をご紹介します。

鍵屋への依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

作業内容 作業料金(税込み)
シリンダー交換(開きドアタイプ) 11,000円₊部品代
シリンダー交換(引き戸錠タイプ) 16,500円₊部品代
新規取付 27,500円₊部品代~

登録制の鍵への交換を検討している場合は、シリンダー(鍵穴)のみの交換で基本的に対応する事ができ、11,000円₊部品代が発生します。

一方で、引き戸の場合は鍵穴のみの交換ができないため、錠前ごとの交換となり、16,500円+部品代の費用がかかります。

また、キーレス錠の取り付けを検討されている場合、ごく一般的な既存の鍵からの交換を行う事ができないため、新たに取り付け穴を開ける『新規取付作業』が必要です。

新規取付作業は27,500円₊部品代~行う事ができますが、扉の素材によっては追加作業費用が発生することもありますので、正確な料金については現地見積をご利用ください。

より詳しい料金については、次の見出しでご紹介している施工事例も合わせてチェックしてみてください。

鍵の防犯対策施工事例

鍵屋に鍵の防犯対策作業を依頼した場合、現場の状況によって行う作業や費用が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。

ただ、依頼する前に大体の料金でも知っておくと安心できると思うので、ここでは生活救急車で実際に対応した、鍵の防犯対策作業の費用事例をご紹介します。

引越しに伴う玄関鍵交換

引越しに伴う玄関鍵交換

引越しに伴う、玄関の鍵交換のご依頼でした。

GOAL LGにカバスターネオがついていました。

登録制のタイプですが、逆マスター合わせで製作してもらい、交換を行いました。

項目内容 料金(税込)
玄関ドアシリンダー交換 11,000円
KABA 部品代 27,500円
KABA 部品代 3,300円
合計 41,800円

鍵紛失に伴う玄関ドアの鍵交換

鍵紛失に伴う玄関ドアの鍵交換

お孫さんが鍵を失くしてしまい、防犯上心配とのことで、鍵交換をご検討されていました。

もともと非常に防犯性の高い鍵をお使いで、防犯性の高いものがご希望だったため、登録制の鍵をご提案し、交換を行いました。

項目内容 料金(税込)
玄関 シリンダー交換 11,000円
KABA 部品代 35,200円
合計 46,200円

空き巣被害に伴う玄関の鍵交換

空き巣被害に伴う玄関の鍵交換

空き巣被害に遭われたとのことで、ご自宅玄関の鍵交換をご検討されていました。

できるだけセキュリティの高いシリンダーへの交換をご希望されましたので、第三者には鍵の複製もできない登録制シリンダーに交換しました。

項目内容 料金(税込)
玄関ドア シリンダー交換 11,000円
KABA 部品代 38,610円
合計 49,610円

防犯強化のための玄関錠新規取付

防犯強化のための玄関錠新規取付

空き巣被害に遭われたとのことで、ご自宅玄関のセキュリティを高めたいとご希望でした。

補助錠として、新規で登録制のディンプルシリンダー錠を取り付けました。

項目内容 料金(税込)
玄関ドア 新規取付 面付錠 27,500円
玄関ドア 新規取付 アルミ製扉への取付 5,500円
KABA 部品代 63,063円
合計 96,063円

暗証番号式の鍵の取り付け

暗証番号式の鍵の取り付け

駐車場通用口に、暗証番号式の鍵を取り付けをご希望でした。

鍵を持たずに開け閉めしたいとのことで、アナログタイプのキーレックスをアルミ扉に取り付けました。

項目内容 料金(税込)
駐車場引戸錠取付 44,000円
アルミ扉への取付 5,500円
NAGASAWA 部品代 49,500円
合計 99,000円

鍵番号の悪用対策は生活救急車にお任せください!

鍵番号は他者に知られてしまうことで、不正な合鍵の作成や、住宅への侵入などさまざまな被害に遭うリスクが高まります。

思わぬ事件に巻き込まれないためにも、日頃からしっかり対策を行っておくことが大切です。

生活救急車でも、鍵の交換や取り付け作業を承っております。

出張料・見積料・キャンセル料は無料で対応しておりますので、『まずは料金を確認してから判断したい』という場合でも、お気軽にご相談ください。