総合受付コールセンター
0120-137-365

ドアノブの交換を自分でやる方法!ドアノブの選び方から注意点まで

ドアノブのおすすめの選び方 help

ドアノブの故障や鍵をなくしたなどの事情により、自宅のドアノブ交換を自分で対処したいと考えている方もいるでしょう。しかし、「どのような工具・道具が必要か分からない」「失敗したらどうしよう」など、ドアノブ交換に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ドアノブ交換を自分で行う際の手順や注意点、ドアノブの種類・サイズなどの選び方について解説します。ドアノブ交換を業者に依頼する場合の費用相場や施工事例なども併せて確認し、自宅のドアノブを確実かつきれいに交換する方法を選びましょう。

ドアノブのおすすめの選び方

ドアノブ交換に必要な工具と調整に必要な道具

一般的な握って回すタイプのドアノブ(チューブラ錠・円筒錠)を交換する際には、特殊な工具は必要ありません。

施工が比較的簡単で部品の数も少ないため、一般家庭向けのプラスドライバーやマイナスドライバーで問題なく交換できます。次のような道具と一緒に手元に準備しておきましょう。

【ドアノブ交換時に必要な道具】

道具 使用するシーン 使い方
パテ ドア側面についている金属板(フロント)の上下に隙間ができたとき パテで隙間を埋めてフロントを固定する
木工用ボンド
割りばし
はさみ など
取付穴が大きくなりビスがうまく閉まらないとき 取付穴に入るサイズに削った割りばしに木工用ボンドをつけて取付穴に差し込み、とび出した部分をはさみなどでカットする
クギ 円筒錠を外すとき ドアノブの根元にあるピンホールに差し込んでドアノブを外す

室内のドアノブ交換④

握って回すタイプのドアノブの種類の見分け方

自分で交換可能なドアノブは「チューブラ錠」と「円筒錠」の2種類があり、いずれも握って回すタイプのものとなります。

ドアノブの種類を事前に確認した上で、交換するドアノブを選びましょう。

ドアノブの種類 特徴
チューブラ錠 ドアノブを正面から見たときにビスが見えている/td>
円筒錠 ドアノブをドアノブを正面から見たときにビスが見えていない

なお、チューブラ錠のビスの位置は製品によって異なります。また、新しいドアノブを購入する際には、「ドアの厚み」「ドアのへりからドアノブの中心までの距離」「フロントの高さ・幅のサイズ」を測っておくことが大切です。これらの3つのサイズが合っている製品を購入するようにしましょう。

室内のドアノブ交換②
室内のドアノブ交換③

ドアノブの交換手順をイラスト付きで解説

⭐ 握って回すタイプのドアノブの種類の見分け方
⭐ ドアノブ交換に必要な工具と調整に必要な道具
⭐ 取り外しは内側のノブから
⭐ 取りつけはラッチボルトから
⭐ レバーを上げ下げしてラッチの動きを確認

室内のドアノブ交換①

握って回すタイプのドアノブ(チューブラ錠・円筒錠)の場合、次のような手順で作業を進めるとスムーズに交換を進められます。

【ドアノブの交換手順(チューブラ錠・円筒錠)】

(1)内側のノブから取り外す
(2)ラッチ本体から取り付ける
(3)ラッチ(ラッチボルト)の動きを確認する

ここでは、握って手首をひねる必要がある「握り玉(玉座)」のドアノブから、チューブラ錠の「レバーハンドル」のドアノブに交換する際の手順を紹介します。

より簡単にレバーハンドルへ交換する方法も併せて確認し、ドアノブ交換をスムーズに進めるための参考にしてください。

取り外しは内側のノブから

ドアノブを取り外す際には、内側のノブから作業を進めましょう。

チューブラ錠の場合、ドアノブを正面から見たときに見えるビスをすべて取り外すと、握り玉の部分を取り外せます。ドア側面にあるフロント(金属板)のビスも外し、ドア内部に収められているラッチ本体(T字型の部品)を引き抜いてください。

円筒錠の場合、握り玉の根元に小さな穴があります。この穴にクギなどの細いものを押し込みながら、握り玉を引き抜きましょう。

マイナスドライバーを用いてカバーを外し、ビスを外すことでノブを外せます。ドアノブを外したら、チューブラ錠と同様の手順でラッチ本体も引き抜いておきましょう。

室内のドアノブ交換⑤

ドアノブの取りつけはラッチボルトから

ドアノブを取り付ける手順は、取り外す手順と逆の流れになります。購入したドアノブは組み立てられた状態となっているケースが多いため、事前に分解して部品の確認をしておきましょう。

ドアノブを取り付ける際には、まずラッチ本体から取り付けを行います。ドアを開くときに内側になる側に、ラッチの丸い面がくるよう取り付けましょう。フロントの上下に隙間ができてしまった場合は、パテで埋めて固定するようにしてください。

次に、角芯がついているノブを取り付けます。ラッチ本体にある穴にしっかりと角芯を通してください。最後に内側のノブを取り付けましょう。

すでにある取り付け穴が大きく、ノブを取り付けるためのビスが緩くなってしまう場合は、穴に入るくらいのサイズに削った割りばしに木工用ボンドを付け、穴に埋めてください。はみ出してしまった部分は、はさみで切り取りましょう。

室内のドアノブ交換⑥

レバーを上げ下げしてラッチの動きを確認

ドアノブの取り付けが終わったら、レバーを動かしてラッチの動きを確認しましょう。

レバーを下げたときにラッチが引っ込み、レバーを戻したときにラッチが出ている状態になれば問題ありません。

ドアノブの動きに違和感がある場合は、ラッチ本体の緩みやラッチの向きを見直しましょう。

室内のドアノブ交換⑦

ドアノブをレバーハンドルに交換する方法

握って回すタイプのドアノブの場合、ドアノブ全体を丸ごと交換せず、握り玉(玉座)の部分にそのままレバーハンドルを取り付けられる商品を活用することもおすすめです。

ドアノブを丸ごと交換する場合と比べて、採寸や調整といった作業を行う手間を大幅に省けるため、より簡単にレバーハンドルへと交換できるでしょう。握って回すタイプのドアノブに取り付けられるレバーハンドルは、ホームセンターなどで購入できます。500~1,000円程度で購入できるため、本格的に交換する前のデモンストレーションとしても活用しやすいでしょう。

ドアノブ交換で失敗しないための注意点

自分で交換可能なドアノブは少なくないものの、次のようなケースではスムーズにドアノブの交換作業が進まない可能性があります。

【ドアノブ交換がスムーズに進みにくいケース】

・ドアノブが錆びついている場合

・ドアノブのネジ山が潰れている場合

・鍵付きのドアノブに交換する場合

ここでは、上記のケースについて、無理に交換作業を進めた場合のリスクや失敗を防ぐための注意点を解説します。

ドアノブが錆びついている場合

玄関や勝手口など屋外に面する場所にあるドアノブや、浴室のように湿度が高い場所にあるドアノブの場合、交換したいドアノブが錆びついているケースも少なくありません。

錆びついたドアノブをそのままの状態で無理に外そうとすると、ネジ穴が壊れてしまう場合があるため注意しましょう。

ドアノブが錆びついている場合は、最初に錆を取り除くことが最も重要です。

ノコギリや電動工具を使ってドアノブの根元を切断し、ネジや台座など錆で固まっている部分に錆取りスプレーを吹きつけながら作業を進めましょう。ノコギリなどの工具を使用するため、ケガの危険があることに留意してください。

ドアノブのネジ山が潰れている場合

交換したいドアノブが古いものの場合、ネジが固着し硬くなっているおそれがあります。ネジを外すために強く回しすぎたり、サイズが適していないドライバーを使用したりすると、ネジ山を潰してしまう可能性があるため注意してください。

ドアノブのネジ山が潰れている場合や、ドアノブを取り外す際に誤ってネジ山を潰してしまった場合は、「ネジすべり止め液」を試してみましょう。

ネジすべり止め液は、ホームセンターやインターネットなどで購入可能です。ネジの摩擦を強くすることでネジを回しやすくしてくれます。

鍵付きのドアノブに交換する場合

鍵付きのドアノブには、ラッチを固定することで施錠するタイプ(ラッチ固定式)と、デッドボルトで施錠するタイプ(デッドボルト施錠式)の2種類があります。

鍵なしのドアノブからデッドボルト施錠式のドアノブに交換する場合、デッドボルトを受けるための穴(ストライク)を新設しなければなりません。一方、ラッチ固定式のドアノブの場合、多くはドア枠に穴あけ加工を施さなくても取り付けられます。失敗をなるべく防ぎたい方は、ラッチ固定式を選ぶと良いでしょう。

ドアノブの選び方とおすすめ

ドアノブを選ぶ際には、利便性を求めてみるのも1つの手です。

例えば、築年数の古い家では玄関・室内問わず玉座のドアノブを使っている方も多くいるでしょう。このような場合、玄関にはプッシュプル錠、室内にはレバーハンドルへと思い切って交換してみてはいかがでしょうか。

これらのドアノブは、玉座とは違って力を入れる必要がほとんどなく、物を持ちながらでも開けられるなど、使い勝手が格段に良くなるでしょう。特に高齢者の方や、力を入れる事が困難な方、小さいお子さんがいるご家庭であれば、より効果が実感できるはずです。

また、「ドアレバーに交換する事で使いづらくなったらどうしよう」と不安になる方もいるでしょう。そのような方は、ドアノブの上から簡易的に取り付けられるレバーハンドルで一度試してみることがおすすめです。

ドアノブの種類について

ドアノブとひとくちに言っても、様々な種類や形状が存在します。それぞれの目的や用途に応じて使い分けるためにも、各種類と形状を把握しておきましょう。

ドアノブにはこのような種類のドアノブがあります。

王座

ドアノブのおすすめの選び方

※1握って回すタイプのドアノブです。ドアノブの中に鍵があるタイプもあり、勝手口や室内のドアに良く使われます。

レバーハンドル

ドアノブのおすすめの選び方

※1レバーを下げる事でドアを開けるタイプのドアノブです。握って手首をひねる玉座とは違い、レバーを下げるだけで良いため、バリアフリー対策でもよく使われます。

プッシュブル錠

ドアノブのおすすめの選び方

※1押したり引いたりして開けるタイプのドアノブです。主に玄関ドアによく使われ、ドアノブの上下に鍵を取り付けるワンドアツーロックが現在の主流になっています。

サムラッチ錠

ドアノブのおすすめの選び方

レトロなデザインで豪華な印象を受けるドアノブです。築年数の古い家の玄関に比較的多く見ることができます。使いやすい他のドアノブの影響により、サムラッチ錠は製造が中止されている製品も多いようです。

グレモン錠

ドアノブのおすすめの選び方

※1名前だけ聞くと、見たことも聞いた事もないドアノブと思われがちですが、実はビルや工場などではよく見かけることができます。上下方向にロッド(棒)が付いていて、鍵をかけると、ドアノブの固定以外にロッドが伸び、固定をさらに強固にする錠前です。 そのため防音対策として優れています。

表示錠

ドアノブのおすすめの選び方

ドアノブと鍵の他に施錠・解錠がされているか表示窓で確認ができる錠前です。トイレのドアなどプライベートな場所のドアでよく使われています。

浴室錠

ドアノブのおすすめの選び方

※1その名の通り浴室のドアで使われるドアノブです。この錠前は結露対策がされているため、水気の多い浴室でも耐えることができます。

※1『画像引用:MIWA公式HPより http://www.miwa-lock.co.jp/』

ドアノブのメーカーと型番の調べ方

ドアノブのメーカーと型番は、ドアの側面や室内側のサムターンの近くに刻印されています。一度確認してみましょう。

また、ドアノブの老朽化や、ふとした不注意によってドアノブが壊れてしまったなど、早急にドアノブの交換が必要なときは、メーカーと型番を調べたのち鍵屋さんにすぐ相談することがおすすめです。ドアノブは、メーカーによってサイズがバラバラな傾向にあります。メーカーや型番を鍵屋さんに伝えておくと、どんなドアノブが取り付けられるのか、その日に交換できるのかどうか在庫の確認ができるなど、解決までの流れがスムーズとなるでしょう。

メーカーと型番の確認方法

ドアノブのおすすめの選び方

ドアノブのメーカーと型番は、ドアを開いたときに見える側面の部分に刻印されています。例えばメーカーがMIWAの場合は、上記のように「MIWA」というメーカー名の下に「LA・MA」や「75PM」などが型番として表示されます

よく見かけるドアノブメーカー

代表的なドアノブメーカーは、「MIWA(ミワ)」「GOAL(ゴール)」「ALPHA(アルファ)」「SHOWA(ショーワ)」の4つです。

MIWA

ドアノブのおすすめの選び方

※画像引用:MIWA公式HPより http://www.miwa-lock.co.jp/

GOAL

ドアノブのおすすめの選び方

※画像引用:GOAL公式HPより https://www.goal-lock.com/

ALPHA

ドアノブのおすすめの選び方

※画像引用:ALPHA公式HPより http://www.kk-alpha.com/

SHOWA

ドアノブのおすすめの選び方

※画像引用:SHOWA公式HPより http://www.u-shin-showa.co.jp/

その他には、下記のようなメーカーがあります。

【ドアノブの交換手順(チューブラ錠・円筒錠)】

・WESTM

・GIKEN

・NAGASAWA

・AGENT

・YKK

・TOSTEM

ドアノブのメーカー特定や交換時の参考にしてください。

ドアノブのサイズを確認する方法

新しいドアノブを選ぶ際には、現在ドアに設置されているドアノブのサイズに合ったものを選ぶことが大切です。

サイズが合わず互換性がない製品を選ぶと、施工が困難になったり施工箇所が増えたりするおそれがあるため注意しましょう。

【ドアノブ交換時に寸法確認が必要な箇所】

部位 確認したい寸法(mm)
フロント(金属板) 金属板の縦の長さ金属板の横の長さ

ビスのピッチ(上のビス穴の中心から下のビス穴の中心までの距離)

ドア ドアの厚さ
ドアノブ バックセット(ドアの端からドアノブの中心までの距離)

ドアノブの台座(丸座)の直径

室内ドアにおすすめのドアノブ

リビングや家族の個室などのドアには、レバーを上げ下げすることでドアを開閉できる「レバーハンドル」がおすすめです。

手首をひねる動作が必要ないため、握力の小さい高齢者や小さな子どもも簡単にドアを開閉できます。リビング・ダイニングなど鍵が必要ない場所には空錠、個室など鍵が必要な場所には間仕切錠のドアノブを採用すると良いでしょう。

また、玄関ドアには「押す」「引く」の動作で開け閉めできる「プッシュブルハンドル」がおすすめです。手が荷物でふさがっている場合でも、比較的簡単に開閉できるため、便利に使用できるでしょう。

室内のドアノブの交換方法についてはこちらの記事でも解説しております。

トイレにおすすめのドアノブ

トイレのドアには「レバーハンドル」や「握り玉(玉座)」が使用されることが一般的です。鍵をかける必要があるため、間仕切錠または表示錠のドアノブを採用しましょう。

間仕切錠 施錠・解錠の状態が表示される窓が部屋(トイレ)の内側にあるタイプ
表示錠 施錠・解錠の状態が表示される窓が部屋(トイレ)の外側にあるタイプ

間仕切錠と表示錠には、非常時にコインなどで解錠可能な非常用解錠装置が備わっています。小さな子どもが誤って鍵をかけて閉じ込められてしまった場合でも、大人が外から簡単に解錠できるため安心です。

トイレのドアノブ修理・交換についてはこちらの記事でも解説しております。

困ったらドアノブレバーがおすすめ

新しいドアノブにどのタイプを選べば良いか悩んだ場合は、誰でも操作しやすいレバーハンドルを第一の選択肢として考えることをおすすめします。操作性を確かめたい場合は、握り玉のドアノブに取り付けてレバー式にできる商品を試してみるのも良いでしょう。

ドアノブを選ぶ際には、インターネットの情報だけで決めるのではなく、ホームセンターや鍵屋さんに足を運び、実際に現物に触れることも大切です。出張鍵屋さんでも、車にドアノブの在庫を複数種類積んでいる場合が多いため、悩んだときには鍵屋さんに相談してみましょう。