生活費を抑えたい、新たな交流を増やしたいなどの目的で人気が高まっているのがシェアハウスです。
テレビ番組の舞台となっていることもあり、シェアハウスに憧れを持っている方も多いのではないでしょうか。
ただそんなシェアハウスは、鍵にまつわるトラブルが多いのも現実です。
ここでは、シェアハウスの鍵トラブルや対処法についてご紹介します。
そもそもシェアハウスとは
『シェアハウス』というワードは聞いたことがあっても、実際どんなものなのかやシェアハウスに住むメリットなど知らないことも多いと思います。
これからシェアハウスに住もうか検討しているという方は、シェアハウスについて少しでも知識があると自分にぴったりな場所を探すことができます。
ここではまず、シェアハウスについてご紹介したいと思います。
シェアハウスとは
シェアハウスは1つの住居に複数人で住む賃貸住宅のことを示しています。個室以外のトイレやキッチン、バスルーム、リビングなどはすべて共有スペースとなっていて、洗濯機なども備え付けてあるため必要最低限のものだけそろえれば生活し始めることが可能です。
最近ではさまざまなコンセプトがあるシェアハウスが増えていて、趣味が合う人同士で交流を深めたりなど新たな交流のきっかけにもなっています。
シェアハウスのお部屋タイプは幅広く展開されているので、事前にチェックしておくと選びやすくなります。
【シェアハウスの種類】
部屋タイプ | 特徴 |
---|---|
個室タイプ | 1部屋を1人で使うタイプでプライベート空間が保たれる 鍵がついていることがほとんどですが、防犯性は低め |
ドミトリータイプ | 1部屋を数人で共有するタイプ 家賃が低めな代わりにプライベート感はあまりない 個別のロッカー、貴重品用金庫で貴重品を管理する |
セミプライベートタイプ | 1部屋を2人程度で共有するタイプ パーテーションなどの仕切りがついているため多少のプライベート感がある 個別のロッカー、貴重品用金庫で貴重品を管理する |
部屋のタイプによって貴重品などの管理方法なども異なるため、しっかりチェックしたうえで入居する物件を選ぶことがおすすめです。
シェアハウスに住むメリット
シェアハウスは暮らしの面や防犯面でさまざまなメリットがあります。シェアハウスでの暮らしを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
- 【シェアハウスのメリット】
- ・家に人がいる時間が長いため防犯性が高い
- ・家具や家電が完備されているため初期費用を抑えられる
- ・家賃や光熱費が一般的な物件に比べて安い
- ・さまざまな人と交流ができる
シェアハウスの最大のメリットとしては、生活費が一般的な賃貸に比べて安くなるという点です。基本的に共有部分をはじめ個人ルームにも家具や家電が完備されているため、これから実家を出るという方でも一通りそろえなくて済むというメリットがあります。
家賃や光熱費も一人暮らしに比べて抑えることができるため、貯金や趣味などほかの面にお金を回すことができます。
また、幅広い年代や職業の人と関わりが持てるため視野が広がるという点も魅力です。小人数になるほど関わりも濃くなるのでいろんな人と交流を深めたいという方にはぴったりです。
そのうえ人数が多くなるにつれて家に人がいる時間も長くなって監視の目があり、防犯性が高いのもうれしいポイントです。
シェアハウスのよくある鍵トラブル1.鍵のかけ忘れ
ここでは、シェアハウスで起こりがちな鍵のかけ忘れによるトラブルと対処法についてご紹介します。
玄関の鍵をかけ忘れる
一人暮らしなら自分以外の誰かが鍵を閉めてくれないので、意識して施錠する方がほとんどだと思います。
一方でシェアハウスは『誰か部屋にいるだろう』と思って、鍵をかけずに外出してしまうことも多いようです。
実際は誰もいないという場合は空き巣などが入る危険性もあり、盗難などの被害が出てしまうこともあるので注意しましょう。
誰かがいてもいなくても鍵を閉めるということを日頃から意識しておくことで、万が一のトラブルを防ぐことができます。
個人部屋の鍵をかけ忘れる
シェアハウスといってもさまざまなお部屋のタイプがあります。そんな中でも個室タイプはプライベートな空間が保たれることで人気のタイプになりますが、鍵の管理には注意が必要です。
一般的に個室がついている場合は部屋ごとに鍵が設置されていますが、個室の鍵をかけることを忘れてしまうことも多いようです。
確かに玄関には鍵がかかっているので部外者が勝手に立ち入ることはできませんが、住民に貴重品を盗まれてしまったというトラブルも多く発生しているので自己管理をしっかり行うことが大切です。
中には友人に合鍵を勝手にわたしているケースもあるため、絶対に安心とは言い切れません。余計なトラブルに巻き込まれないためにも、トイレなどちょっと部屋を空ける場合でも鍵をかけておくことがおすすめです。
オートロック付きの個室を選ぶ
シェアハウスは運営している会社や物件によってお部屋の広さ、コンセプト、設備などがさまざまです。
中には個室にもオートロック機能付きの鍵が完備されていることもあるため、鍵をよくかけ忘れてしまうという方はこのようなお部屋を探してみることがおすすめです。
ただオートロック付きのお部屋の注意点としては、鍵を忘れてしまうと締め出しに遭ってしまう可能性があることです。暗証番号で解錠するタイプなら鍵はいりませんが、カードや物理的な鍵など解錠時に使用する媒体があるときは部屋を出るときに忘れないように心がける必要があります。
また、ハイクオリティの設備が完備されているシェアハウスは、一般的なシェアハウスよりも家賃が高額になる傾向にあります。
シェアハウスのよくある鍵トラブル2.鍵の紛失
ここでは、シェアハウスの鍵を紛失してしまったときの対処法についてご紹介します。
シェアハウスの鍵をなくした
シェアハウスに限らず鍵のトラブルでよく起こるのが鍵の紛失です。特に個室の鍵と玄関の鍵が連動している場合は、1人でも紛失してしまうと玄関の鍵やほかの個室の鍵も交換することになってしまうため高額の費用が発生することもあります。
また、鍵の紛失は個人の過失となるため基本的には交換や鍵の解錠費用は自己負担になる点も注意が必要です。
鍵を失くしてしまったときは外出先や通ってきた道などをチェックしたり、訪れたお店などに鍵が落ちていなかったか尋ねてみることがおすすめです。
また、警察に遺失届を提出しておくと、誰かが拾って届けてくれていた場合に連絡をもらうことができます。どうしても見つからなかった場合は、下記の項目でご紹介しているのでチェックしてみてください。
鍵を失くしたときは管理会社に相談
万が一シェアハウスの鍵をなくしてしまった場合は、まず初めに運営会社に連絡することが大切です。運営会社に連絡することでその後の対応方法を教えてくれたり、鍵の業者を手配してくれることもあります。
個人の部屋の鍵を失くしてしまった場合は個別の部屋だけ交換すれば解決できますが、共有玄関の鍵を失くしてしまうと鍵の交換以外にも他の住民の分の合鍵の作成が必要になるなど、少々費用が高額になるので注意しましょう。鍵の紛失は個人の過失になるため、基本的に費用は自己負担です。
玄関や個室の鍵に限らず、ドミトリータイプに設置されたロッカー、貴重品用金庫などの鍵も紛失時には必ず運営会社に連絡しましょう。
管理会社と連絡が取れないときの対処法
深夜・早朝などは管理会社に連絡がつかないこともあると思います。玄関の鍵を紛失してしまった場合はシェアハウスの住民に開けてもらうことができますが、個人の部屋となるとそうはいきません。
その場合は自分で鍵の専門業者を手配して開けてもらうという手もあります。ただしあくまでシェアハウスは運営会社の所有物となるため、勝手に鍵の交換を行うことができません。
防犯上鍵の交換をしたいというときでも、管理会社と連絡がついてから再度鍵の業者を手配する必要があるため二度手間となってしまいます。
また、早朝や深夜に業者を呼んで作業すると他の住民に迷惑をかけることもあるため、連絡が取れるまでは共有スペースで過ごし、その後運営会社と相談して鍵屋を手配する方法がおすすめです。
シェアハウスのよくある鍵トラブル3.ピッキングによる盗難被害
ここでは、シェアハウスで起こりがちなピッキング被害や対処法についてご紹介します。
個人の部屋への侵入されるトラブルも頻繁に発生
シェアハウスは規模が大きくなればなるほど、どんな人と一緒に暮らしているのか知らないまま生活することになります。
一般的には契約時に運営会社による審査が行われますが、ずさんな管理をしているシェアハウスを選んでしまうと、住民の質も低くなりトラブルが多くなります。
シェアハウスの個人部屋の鍵はコストを抑えるために防犯性の低い鍵が取り付けられていることも多いため、ピッキングによる被害も発生しているようです。
しっかり鍵をかけているのに被害に遭うケースもあるため、できるだけ防犯性の高い鍵が取り付けてあったり住民の質が良いシェアハウスを選ぶことが大切です。
防犯性の高い鍵がついているシェアハウスを選ぶ
たくさんの人が住んでいるシェアハウスは留守にしている時間が短いことから、防犯性が高いという特徴もあります。ただ、トラブルを起こす可能性があるのは部外者だけでなく住民という可能性もゼロではないため、自分のお部屋の管理は自分でしっかり行う必要があります。
シェアハウスの個人部屋に設置されている鍵は刻みキーと呼ばれる防犯性が低い鍵のことが多く、ピッキングの知識がある場合勝手に侵入されてしまうというケースもあります。
そのため個人の部屋でもディンプルキーなどの防犯性の高い鍵を採用しているシェアハウスを選ぶと、比較的安心して暮らすことができます。
自分で部屋の防犯性を上げられる市販グッズ
個人の部屋についている鍵がギザギザした刻みキーである場合は、簡単にピッキングができてしまうため対策を行っておくことがおすすめです。
市販の防犯グッズでも十分に防犯性を向上することができるので取り入れてみてはいかがでしょうか。中でも補助錠はドアに引っ掛けて設置するだけで簡単に取り付けでき、建材にも傷が残らないため退去時も安心です。
また、鍵付きの小さめの金庫に貴重品をまとめ、できるだけ目につかない場所に置いておくのもおすすめです。最近では本型のボックスに鍵がついているものなど、一目見ただけでは貴重品とわからないようにカモフラージュできるグッズも販売されています。
ただ一度でも被害に遭った場合は、別のシェアハウスへの引っ越しも検討した方がいいでしょう。
シェアハウスの鍵トラブルへの対処法まとめ
今回は、シェアハウスの鍵トラブルへの対処法をご紹介しました。
シェアハウスはさまざまな人とコミュニケーションがとれるというメリットがある反面、鍵のかけ忘れや防犯性の低さによる盗難などのトラブルが起こるケースもあります。
トラブルを回避するためには入居するシェアハウスをしっかり吟味することが大切ですが、万が一トラブルに巻き込まれてしまったときはまず運営会社に連絡することが大切です。
ただ鍵のかけ忘れや紛失などは自分でも意識して気を付けることができるため、できるだけトラブルを起こさないように注意して生活しましょう。