住宅への侵入被害を防ぐ方法を、探していませんか?
侵入盗の手口というと『空き巣』を思い浮かべる方も多いかと思いますが、実は『忍び込み』や『居空き』などさまざまな手口があります。
家にいるからといって安心は禁物!しっかり対策を行うことが大切です。
そこで今回は、住宅への侵入手口やそれぞれの適切な防犯対策方法をご紹介したいと思います。
- 住宅への侵入被害の手口
- 最も被害数が多い『空き巣』
- 就寝中を狙った『忍び込み』
- ちょっとした隙を狙う『居空き』
- よくある住宅への侵入手段
- 無締まりの出入り口からの侵入
- ガラス破りによる侵入
- ドアの鍵の不正解錠による侵入
- 『空き巣』被害を防ぐための効果的な対策
- オートロック錠に交換する
- 合鍵の保管方法に気を付ける
- 防犯性の高い鍵への交換
- 『忍び込み』被害を防ぐための効果的な対策
- 夜間の換気にはストッパーを活用する
- ワンドアツーロックの対策を取り入れる
- 住宅周辺の死角を減らす
- 『居空き』被害を防ぐための効果的な対策
- 鉢合わせてしまったときは
- 使っていない部屋の窓の鍵を閉める
- 室内の様子が見えないように対策
- 住宅への侵入対策を鍵屋に依頼する場合
- 侵入被害対策の料金表
- 侵入被害対策の施工事例
- 空き巣・忍び込み・居空き対策は生活救急車にお任せください!
住宅への侵入被害の手口
住宅を狙った侵入窃盗は、『空き巣』が最も認知度が高い手口となっていますが、実は忍び込みや居空きなどさまざまな手口があります。
家の防犯性を高めるためには、それぞれの手口を知ることが大切です。
そこでまずは、住宅への侵入被害の手口をご紹介したいと思います。
最も被害数が多い『空き巣』
住宅への侵入手口として最も被害数が多いのが、住人が留守にしている時間帯を狙った『空き巣』です。
中でも戸建て住宅が狙われるケースが目立ち、令和4年は全国で7,065件もの被害が報告されています。
近年では共働きの家庭が増加している傾向があることから、家に誰もいない時間が長くなり、空き巣に狙われやすくなっています。
夜遅くまで家を留守にする場合は、防犯性の高い鍵を使うなどの対策を行うことがおすすめです。
就寝中を狙った『忍び込み』
2番目に被害数が多い『忍び込み」被害は、住人が寝静まった夜間を狙って侵入する手口です。
忍び込み被害も、空き巣同様に戸建て住宅の被害数が最も多く発生しているため、しっかり対策を行っておくことが大切です。
室温調整のために窓を開けたまま就寝する場合、何も対策を行っていないと被害に遭ってしまうリスクが高まりますので、注意しましょう。
状況によっては、自分自身にも被害が及ぶ強盗につながる恐れもありますので、夜間の防犯対策も強化することがおすすめです。
ちょっとした隙を狙う『居空き』
空き巣・忍び込みに比べると被害数は少ないものの、最も危険なのが『居空き』です。
居空きは室内に住人がいるにもかかわらず、大胆にも侵入・窃盗を図る手口となっています。
お風呂や晩御飯の支度、洗濯物の片づけなどを行っているちょっとした隙を狙って侵入してくるため、在宅中でも注意が必要です。
万が一鉢合わせてしまい、犯人が凶器を所持していた場合は身に危険が及ぶ恐れもありますので、在宅中でも対策を行うべきでしょう。
よくある住宅への侵入手段
空き巣をはじめとした侵入盗は、あらゆる手段を使って住宅に侵入を図ります。
どのような手段で侵入してくるのかを知っていると、対策が行いやすくなります。
ここでは、よくある住宅への侵入手段をご紹介したいと思います。
- 【住宅への侵入手段】
- ・玄関/窓の鍵が開いている
- ・ガラス破り
- ・ドアの鍵の不正解錠
無締まりの出入り口からの侵入
住宅への侵入手段として最も多いのが、鍵が開いている玄関や勝手口、窓からの侵入です。
近年では、防犯性の高い鍵を使用している住宅が増えていることから、無理に鍵を解錠するよりも、鍵を閉め忘れている住宅を探す侵入盗が増えています。
侵入盗は、下記のようなタイミングを狙って侵入を図る傾向がありますので、ちょっとした隙を与えないように注意が必要です。
- 【侵入を狙うタイミング】
- ・ゴミ出しなどの短時間の外出時
- ・就寝中の換気
- ・誰もいない部屋の窓が開けっ放し
短時間の外出でも、鍵が開いていればものの数分で侵入・物色・逃走することができてしまいます。
また、在宅時であっても就寝中や使っていない部屋の窓から侵入された場合は、異変に気付けない可能性が高くなります。
不在・在宅問わず、必ず施錠しておくことを忘れないようにしましょう。
ガラス破りによる侵入
無施錠に次いで多いのが、掃き出し窓や小窓のガラスを割って侵入する、ガラス破りよる侵入です。
ガラスを割るというと、大きな音が鳴るイメージをお持ちの方も多いと思いますが、中にはほとんど音を立てずにガラスを割る手口もあります。
窓についているクレセント錠はほとんど防犯性がなく、小さくガラスを割っただけでも簡単に解錠できてしまうため、異変に気が付きづらいことが特徴です。
使っていない部屋の窓の鍵は必ず閉める、補助錠を付けて窓の解錠を防ぐなどの対策を行うことをおすすめします。
ドアの鍵の不正解錠による侵入
防犯性の低い鍵がついている場合や、合鍵をルーズに保管していると、鍵を不正に解錠して侵入されるケースもあります。
近年では、防犯性の高いディンプルキーを取り入れている住宅が増えているものの、築年数の古い物件ではギザギザした形状の刻みキーが使われていることもあります。
刻みキーは、ピッキングと呼ばれる不正解錠手口の被害に遭うリスクが高いため、防犯性の高い鍵への交換を検討することがおすすめです。
また、鍵の紛失対策で鍵をポストや庭の植木の中などに隠して保管していると、鍵が盗まれてしまうリスクが高くなります。
鍵の不正解錠手口の中で、最も多いのが合鍵による侵入となっているため、屋外に鍵を保管するのはやめましょう。
『空き巣』被害を防ぐための効果的な対策
不在時を狙った空き巣を防ぐためには、下記のような対策が効果的です。
- 【空き巣対策方法】
- ・オートロック錠への交換
- ・合鍵の保管方法に気を付ける
- ・防犯性の高い鍵への交換
オートロック錠に交換する
外出の際に頻繁に鍵を閉め忘れてしまう場合は、自動施錠機能が搭載された鍵に交換する方法がおすすめです。
一般的な鍵のように鍵穴がないことから、ピッキング等の不正解錠にも強い点もメリットです。
自動施錠機能付きの鍵は『電子式』、『電気式』、『メカニカル式』の主に3種類から選ぶことができ、それぞれ導入費用や機能性が異なります。
それほど機能性を求めていないという場合は、操作が簡単でリーズナブルな価格が魅力の、メカニカル式暗証番号錠を選ぶといいでしょう。
オートロック錠の選び方や詳しい機能性については、こちらの『玄関にオートロックを後付けする費用相場|一戸建てなら総額いくらかかる?』でもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
合鍵の保管方法に気を付ける
紛失対策として屋外に合鍵を保管している、友人や恋人に合鍵をわたしている場合、思わぬ被害につながる恐れがあります。
植木や物置の中など、パッと見では鍵があるとわからないような場所でも、取り出しているところを誰かに見られていれば、すぐにバレてしまうでしょう。
外で保管していた鍵が純正キーなら、刻印されている鍵番号があれば誰でも簡単に合鍵を作ることができてしまうため、留守中に合鍵を使って侵入されるリスクが高まります。
また、侵入被害は見ず知らずの人の犯行だけとは限らず、信頼して合鍵を預けていた人が犯行に及ぶケースもあるようです。
鍵本体・鍵番号の管理には十分注意し、無暗に鍵を預けるのはやめましょう。
合鍵作成を防ぐ鍵への交換も効果的
不正な合鍵作成を防ぐためには、『登録制シリンダー』への交換もおすすめです。
登録制シリンダーは、購入時にメーカーに申請した鍵の所有者のみが合鍵の作成を行えるシステムです。
作成時には本人確認書類や設定したパスワード、鍵番号などさまざまな情報が必要となるため、第三者による不正な合鍵作成を防ぐことができます。
一般的な鍵に比べると部品代は高くなってしまいますが、より防犯性を高めたい場合は、登録制シリンダーへの交換も検討してみてください。
防犯性の高い鍵への交換
刻みキーの中でもディスクシリンダーやピンシリンダーなど、現在廃盤となっている機種を使用している場合は、ピッキング被害の恐れがあります。
これらの鍵は、慣れていればものの数分で解錠できてしまうともいわれているため、新しい鍵に交換しておくと安心です。
近年では、鍵の構造が複雑化したディンプルキーや、刻みキーの中でも耐ピッキング性能が高いU9シリンダーなどが展開されています。
鍵の種類に迷ってしまったときは、こちらの『絶対にピッキングできない鍵ってどんな鍵?防犯性の高い鍵を一挙紹介』でもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
『忍び込み』被害を防ぐための効果的な対策
就寝中を狙った忍び込み被害を防ぐためには、下記のような対策が効果的です。
- 【忍び込み対策】
- ・窓ストッパーを設置する
- ・ワンドアツーロック
- ・住宅周辺の死角を減らす
夜間の換気にはストッパーを活用する
冷暖房が必要ない時期は、窓を開けて室内の温度を調節するご家庭もあると思います。
ただ、窓の鍵を開けっ放しにしておくと、就寝中を狙った忍び込み被害に遭うリスクが高まるため、窓用ストッパーを活用することがおすすめです。
2階以上の掃き出し窓であっても、室外機やほかの建物を伝ってベランダから侵入される被害も発生しているので、注意しましょう。
ストッパーを付けることで、一定以上窓を開けることができなくなるため、不審な人物の侵入を防ぐことができます。
なるべく上下のサッシ2ヶ所に設置しておくと、より効果を高めることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
窓用ブザーも効果的
窓用のストッパーと一緒に、異変が起こったときに音で知らせる『窓用防犯ブザー』を設置しておくとより安心です。
窓用ブザーは、窓への衝撃を検知して音が鳴る『衝撃検知型』と、窓が開いたことを検知して音が鳴る『開放検知型』の2種類が販売されています。
どちらも窓に貼り付けるだけで簡単に設置することができるので、取り入れてみてはいかがでしょうか。
ワンドアツーロックの対策を取り入れる
玄関・勝手口などの出入り口の鍵が1つしかついていない場合、ターゲットにされやすくなります。
特に、人目につきにくい夜間の犯行は時間をかけて鍵を解錠することができるため、たとえ防犯性の高い鍵を付けていても破られるリスクが高まります。
なるべく侵入までの時間を稼ぐためにも、補助錠を設置して1つのドアに対して2つ以上の鍵を付ける『ワンドアツーロック』の対策を行いましょう。
補助錠は市販の簡易的な防犯グッズとしても販売されていますが、耐久性が低いというデメリットがあります。
より防犯性を高めるなら、扉に穴を開けて設置する『面付錠』の取り付けを鍵屋に依頼することがおすすめです。
住宅周辺の死角を減らす
特に、戸建て住宅は高い塀や樹木が家を囲んでいたり、奥まった場所に玄関が設置されていたりと、死角が多くなりがちです。
周囲から死角になっていると、不審者が身を潜めることができてしまい、異変に気が付きにくくなります。
庭や玄関周りを中心にセンサーライトやガーデンライトを設置し、なるべく夜間でも家の回りを明るい状態にしておくと安心です。
また、家の裏側や勝手口周辺は特に狙われやすくなりますので、防犯カメラを設置しておくとより効果的です。
『居空き』被害を防ぐための効果的な対策
在宅中のちょっとした隙を狙って侵入する居空き対策には、下記のような対策が効果的です。
- 【居空き対策】
- ・鉢合わせたときの対処法
- ・使っていない窓の鍵を閉める
- ・室内の様子が見えないように対策
鉢合わせてしまったときは
3つの侵入手口の中でも、最も危険が及ぶ可能性が高いのが『居空き』です。
万が一室内にいる犯人と鉢合わせてしまったときは、自分で解決しようとせずまずは『逃げる』ことが最優先です。
こちらが先に気が付いたときも同様、速やかに屋外に避難し、安全を確保したうえで警察に通報しましょう。
物を盗まれてしまうのは悔しいですが、身の安全の確保が最優先です。なるべく家から離れ、コンビニなど安全な場所に身を隠すことがおすすめです。
使っていない部屋の窓の鍵を閉める
在宅中は、使っていない部屋の窓も開けっ放しにしてしまう方も多いと思います。
ただ、『洗濯物を片付けている間』や『テレビに夢中になっているとき』など、ちょっとした隙を狙って居空き犯は侵入を図ります。
他のことに気を取られていると、意外と侵入に気づけないことが多いといわれているため、使っていない部屋の窓はきちんと施錠しておくと安心です。
換気目的など、どうしても窓を開けたいという場合は、窓用のストッパーを付けて、一定よりも窓が開かないように対策を行いましょう。
鍵付きクレセント錠が安心
窓に取り付けられているクレセント錠は実は鍵ではないため、防犯効果はほとんどありません。
ガラスが割られてしまえば、簡単に解錠することができてしまいますので、鍵付きの部品に交換することがおすすめです。
ダイヤル錠が付いているタイプと、シリンダー(鍵穴)が付いているタイプの主に2種類から選ぶことができるので、使いやすいものに交換しましょう。
クレセント錠の交換も、生活救急車をはじめとした鍵屋で対応できますので、お気軽にご相談ください。
室内の様子が見えないように対策
外から家の中が丸見えになっていると、侵入のタイミングを図られやすくなります。
昼間はミラーレスカーテンを使用する、ガラスに目隠しシートを貼るといった対策が効果的です。
一方で夜間は厚手のカーテンを閉める、シャッターが付いている場合は早めに閉めておくと簡単に侵入できなくなります。
また、賃貸などドアスコープが玄関についている場合は、特殊なレンズを使用することで部屋が筒抜けになってしまいます。
使わないときは、カバーを付けるなどの対策を行っておくことがおすすめです。
住宅への侵入対策を鍵屋に依頼する場合
住宅への侵入対策を行う場合、鍵屋では『鍵交換』や『補助錠の取付』などさまざまな作業を行うことができます。
鍵の種類で迷っている、そもそもどんな対策が適切なのかわからないという場合はご相談からもご対応可能です。
ここでは、侵入対策を鍵屋に依頼する場合の料金や施工事例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
侵入被害対策の料金表
生活救急車で、侵入被害対策を行う場合の基本料金表をご紹介します。
鍵屋への依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
作業内容 | 作業料金(税込み) |
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シリンダー交換(開き戸) | 11,000円+部品代 |
シリンダー交換(引き戸) | 16,500円+部品代 |
玉座交換 | 11,000円+部品代 |
クレセント錠交換 | 11,000円+部品代 |
補助錠の取付 | 27,500円+部品代 |
鍵屋に侵入対策を依頼する場合、行う作業内容や使用する部品によって費用が異なります。
ディンプルキーなどの防犯性の高い鍵を使用すると、費用が高額になることもありますので、まずは見積をよく確認しましょう。
より詳しい料金については次の見出しでご紹介している、施工事例も合わせてチェックしてみてください。
侵入被害対策の施工事例
鍵屋に侵入被害対策を依頼した場合、現場の状況によって行う作業や費用が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。
ただ、依頼する前に大体の料金でも知っておくと安心できると思うので、ここでは生活救急車で実際に対応した、侵入被害対策の作業事例をご紹介します。
サッシの鍵交換
以前に空き巣被害に遭ったとの、ご相談を頂きました。
サッシの防犯が気になるとのことで、クレセントを鍵付きに交換しました。
項目内容 | 料金(税込) |
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簡易錠交換 2か所 | 22,000円 |
KAKEN 部品代 数量2 | 8,800円 |
合計 | 30,800円 |
防犯強化のための鍵交換
勝手に誰かが合鍵を使って自宅へ入ってくるとのことで、ご相談をいただきました。
念のため鍵交換をご提案し、KABAの部品に交換を行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関ドアシリンダー交換 | 11,000円 |
KABA 部品代 | 22,000円 |
合計 | 33,000円 |
防犯強化目的の玄関引き戸錠交換
玄関引違戸の鍵の防犯性を高めたいとのことで、ご依頼をいただきました。
戸先と召し合わせの2ヶ所のうち、召し合わせ部分の鍵を変えたいとのことです。
防犯性・価格・操作性を考慮して、MIWAのPSSL09に交換を行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関引戸錠交換 | 16,500円 |
MIWA 部品代 | 20,700円 |
合計 | 37,200円 |
玄関ドアの新規鍵取付
玄関に新たに鍵を取り付けたいとの、ご依頼をいただきました。
現状は1つしか鍵がなく、防犯性を高めるために新たにもう一つ鍵を付けてほしいとのことでした。
お選びいただいた、防犯性の高いディンプルキーの面付錠を新規で取り付けました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関鍵新規取付 面付錠 | 27,500円 |
WEST 部品代 | 25,300円 |
合計 | 52,800円 |
空き巣・忍び込み・居空き対策は生活救急車にお任せください!
空き巣・忍び込み・居空きなど、住宅への侵入手口にはさまざまなものがあります。
在宅中でも安心せず、常に防犯対策を行っておくことがおすすめです。
生活救急車でも、防犯対策目的の鍵交換や鍵取付作業を承っております。
『まずは見積を見てから判断したい』という場合でもご対応可能ですので、お気軽にご相談ください。