業務用金庫の解錠費用がわからなくて、困っていませんか?
店舗の売り上げ金や、会社の重要書類などを保管するための業務用金庫は、一般的な金庫に比べて防犯性が高いのが特徴です。
万が一泥棒に狙われたときでも解錠はほとんど困難な分、鍵が開かなくなってしまったときの解錠も難しく、費用が高くなりがちです。
そこで今回は、業務用金庫の解錠費用や施工事例についてご紹介したいと思います。
鍵屋に依頼する際の、参考になれば幸いです。
業務用金庫に当たる金庫の見分け方
『会社や店舗で使用しているけど、そもそもこれが業務用の金庫なのかわからない』という方もいらっしゃると思います。
小さな店舗で少額のお金を管理するときは、簡易的な手提げ金庫で対応する事もありますので、『業務で使用しているけど業務用の金庫ではない』ケースもあります。
そこで、ここではまず業務用金庫の見分け方や特徴をご紹介したいと思います。
業務用金庫の特徴
金庫は大きく分けると、『家庭用金庫』と『業務用金庫』の2種類があります。
その名の通り、会社や店舗などで使用されているのが業務用金庫となりますが、下記のような特徴があります。
- 【業務用金庫の特徴】
- ・重さが80㎏~300㎏程度
- ・容量が50ℓ~300ℓ程度
- ・耐火性能1~2時間以上
大きな特徴としては、家庭用金庫の2~3倍程度の大きさがあることです。
万が一泥棒に狙われたときに、金庫をまるまる持ち去られてしまわないように、運び出しが難しいサイズ・質量になっていることが多いです。
また、火災が発生した場合に大切な書類などをできる限り守れるように、長時間の耐火性能が搭載されています。
業務用金庫は防犯性能が高いタイプも多い
業務用金庫には『防盗金庫』と呼ばれる、防犯性能が強化された金庫も販売されています。
業務用として使用されている防盗金庫は、300㎏~2tほどの重さがあり、さらに防犯ロックが搭載されています。
この防犯ロックは鍵が不正に解錠されそうになると、内部に搭載されているロックが作動して、扉が開くのを防ぐことができます。
防犯ロックが搭載されている金庫の解錠を鍵屋に依頼した場合は、解錠費用が高くなるケースが多いので注意しましょう。
業務用の金庫が開かなくなる原因
業務用の金庫が開かなくなってしまったとき、原因によっては自分で開けられる場合もあります。
一般的な家庭用の金庫に比べて防犯性が高い分、解錠費用も高くなってしまいがちなので、まずは自分でできる方法はないか確認しておくことがおすすめです。
そこでここでは、業務用の金庫が開かなくなる原因と自分でできる対処法についてご紹介します。
- 【金庫が開かなくなる原因】
- ・鍵の紛失、劣化
- ・暗証番号がわからない
- ・電池切れ
- ・開け方が間違っている
- ・鍵が故障している
業務用金庫の鍵が開かないときの注意点
会社や店舗などで使用している業務用金庫が開かなくなってしまったときは、まず決められた部署や上司への相談が最優先です。
会社によっては対応方法が決まっている場合もあり、勝手に鍵を作ったり、鍵屋を呼んで作業をするとトラブルに発展する原因となります。
自分のミスで鍵が開かなくなった場合、『怒られるかも・・・』と隠したくなることもあるかと思いますが、見つかったときの信用問題にもかかわります。
次の見出しからは自分で開ける方法もご紹介していますが、まずは鍵が開かないことを相談し、指示に従って対応しましょう。
鍵の紛失・劣化
シリンダータイプの業務用金庫は、差し込む鍵が紛失したり劣化すると開錠することができなくなってしまいます。
基本的に、金庫には2本程度の鍵が付属している場合が多いので、まずはスペアキーがないか確認してみましょう。
オフィスや店舗で使用している金庫であれば、スペアキーを一括管理しているケースも多いかと思います。
万が一鍵が折れて鍵穴の中につまってしまったときは、まず折れた鍵を取り出すことが必要です。
鍵穴から破片が飛び出していればペンチなどでつまみだすことができますので、試してみてください。
どうしても取り出せないときは、金庫の解錠に対応している鍵屋に依頼しましょう。
メーカーから合鍵の取り寄せも可能
鍵が紛失・破損して1本もなくなってしまったときは、メーカーから新しい鍵を取り寄せることができます。
鍵の注文には『金庫の品番』、『ロット番号』、『鍵番号』などが必要となるため、あらかじめ確認しておきましょう。
注文方法は電話や公式ホームページに設置された問合せフォーム、必要書類の郵送など、メーカーによって異なります。
大手メーカーの製品であれば、公式ホームページのサポートページに鍵の注文方法が記載されていることが多いので、お持ちの金庫メーカーのページをご確認ください。
参考サイト:SentrySafe サポート 合鍵のご注文
暗証番号がわからなくなった
ダイヤル金庫やテンキー金庫の番号がわからなくなってしまった場合も、同じく鍵を開けることができなくなってしまいます。
まずは暗証番号を控えているメモはないか、取扱説明書に非常解錠番号などが記載されていないかを確認しましょう。
どうしても番号がわからないときは、『メーカーに番号照会を依頼する方法』と『鍵屋に解錠を依頼する方法』のどちらかで対応する事ができます。
メーカーに番号照会を依頼するとなると、2~3週間程度の時間がかかってしまう事もありますので、どうしてもすぐに開けたいという場合は鍵屋に依頼しましょう。
メーカーに番号照会を依頼する
特に急ぎではない、できるだけ費用を抑えて対応したいという場合は、メーカーに番号照会を依頼する方法もあります。
鍵の取り寄せと同じく『金庫の品番』、『ロット番号』などが必要となりますので、あらかじめ確認しておくとスムーズです。
ただ、下記のような場合は番号照会ができない場合もありますので、まずはメーカーに問い合わせてみるといいでしょう。
- 【番号照会が難しいケース】
- ・自由変換ダイヤル金庫で初期番号を変更している
- ・テンキー金庫の番号を変更している
変更後の番号はメーカーでは管理していないため、番号照会に対応してもらうことができなくなります。
すでに番号の変更を行っているときは、鍵屋などの金庫解錠に対応している業者に解錠を依頼しましょう。
電池切れが起こっている
テンキー式金庫や、指紋認証金庫のような電池を使用して稼働している金庫は、定期的な電池交換が必要となります。
電池残量が低下してきたり、電池切れが起こると、誤作動や鍵が開かなくなるといったトラブルの原因になるので注意しましょう。
『ボタンを押しても反応がない』、『電池切れのお知らせランプが点灯している』、『反応が悪い』という場合はまず新しい電池に交換してみてください。
金庫の機種によって電池の種類は異なりますので、取扱説明書を確認、電池を取り出して確認し、新しい電池を購入しましょう。
電池交換ができないケースもある
電池パックが金庫内に設置されている金庫は、電池切れによって扉が開けられないと、電池交換ができなくなります。
この場合は、まず扉を開ける作業が必要となり、自分で行う事が難しいため、金庫の解錠に対応している業者に依頼が必要です。
上記のようなトラブルを防ぐためにも、1年に1回程度を目安に、定期的な電池交換を行うことがおすすめです。
開け方が間違っている
前の担当者から引き継いだばかり、久しぶりに金庫を開けるという場合に起こりやすいのが、開け方が間違っているケースです。
特にダイヤル式金庫は馴染みがない方も多いため、どちらに回すのが正解かわかっていないこともあるかと思います。
その他の金庫でも、鍵を差し込みつつ開ける、最後に『#』などのボタンを押すなど、機種によって特殊な開け方が決まっていることもあります。
まずは取扱説明書を確認する、以前の担当者など開け方を知っている人に操作方法を聞いて、正しい方法で開けられているかを確認してみましょう。
正しい開け方を確認する
ここでは間違ってしまうことが多い、ダイヤル式金庫の開け方をご紹介したいと思います。
- 【ダイヤル式金庫の開け方(番号05-10-15-20の場合)】
- 1.ダイヤルを右に4回以上回して、番号リセットを行う
- 2.右にダイヤルを4回回して、05の位置で止める。
- 3.左にダイヤルを3回回して、10の位置で止める。
- 4.右にダイヤルを2回回して、15の位置で止める。
- 5.左にダイヤルを1回回して、20の位置で止める。
キングスーパーダイヤルを使用している場合は、開け方が異なりますので、お持ちの取扱説明書を確認しましょう。
金庫の鍵が故障している
『鍵はある、番号も合っているのに開かない』という場合は、金庫の鍵が故障している可能性も考えられます。
金庫本体の耐用年数は、20年と比較的長期間使用することができますが、鍵の寿命は10年程度です。
特に業務用となると開け閉めの頻度が高いこともあり、鍵に不具合が起こりやすくなります。
鍵が故障しているときは自分で開けることが難しいため、金庫の解錠に対応している鍵屋やメーカーに解錠を依頼しましょう。
故障の程度によっては鍵を壊して開ける場合もありますので、金庫の廃棄や買い替えについても会社に相談しておくといいかと思います。
業務用金庫の解錠を鍵屋に依頼する場合
業務用金庫の解錠は、鍵屋でも対応する事ができます。
状況によっては即日の解錠や、壊さずに解錠することもできますので、ご希望がある場合はお気軽にご相談ください。
次の見出しからは、生活救急車で対応した場合の費用についてご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
業務用金庫の解錠料金表
生活救急車で、業務用金庫の解錠を行う場合の基本料金表をご紹介します。
鍵屋への依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
作業内容 | 作業料金(税込み) |
---|---|
鍵紛失 鍵穴 解錠 | 8,800円~ |
ダイヤル番号忘れ(解読/解錠) | 16,500円~ |
鍵紛失とダイヤル解錠 | 25,300円~ |
テンキー/プッシュボタン式 解錠 | 38,500円~ |
業務用金庫の鍵の解錠を鍵屋に依頼した場合、解錠する鍵の種類によって料金が異なります。
家庭用の金庫と比べて防犯性が高い鍵を使用していることが多い業務用金庫の解錠は、10万円を超える場合もありますのでまずは見積を取ることがおすすめです。
生活救急車の場合、作業の有無にかかわらず出張料・見積料・キャンセル料は無料で承っておりますので、『まず料金が知りたい』という場合はお気軽にお問い合わせください。
実際に金庫の状態を確認して、適切な作業のご提案・お見積りからご対応させていただきます。
業務用金庫の解錠費用が高くなるケース
家庭用金庫に比べて、防犯性能が高いといった特徴がある『業務用金庫』。
防盗性能が搭載されていたり、百万変換ダイヤルが使用されているなど、金庫の種類によっては解錠費用が数十万円かかるケースもあります。
あまりにも高額な費用が掛かると、『ぼったくりかな』と不安になってしまう事もあると思いますので、ここでは業務用金庫の解錠費用が高くなるケースについてご紹介します。
- 【業務用金庫の解錠が高くなる時】
- ・防盗金庫を使用しているとき
- ・自由変換ダイヤルの解錠
- ・非破壊での解錠
防盗金庫はこちらの『業務用金庫は防犯性能が高い』でもご紹介したように、業務用の中でも防犯機能が強いタイプとなっています。
防犯ロックが搭載されているタイプは、通常の鍵のほかに防犯ロックの解錠も必要となるため、より高額な費用が発生します。
また、自分の好きな番号に変更できる百万変換ダイヤルの場合、百万通りの番号から適切な番号を読み取る必要があるため、より解錠が難しくなります。
このように、防犯性の高い金庫を壊さずに開けるとなると、数十万円の作業費用が発生することもありますので、まずは見積をよく確認しましょう。
業務用金庫の解錠施工事例
鍵屋に業務用金庫の解錠作業を依頼した場合、現場の状況によって行う作業や費用が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。
ただ、依頼する前に大体の料金でも知っておくと安心できると思うので、ここでは生活救急車で実際に対応した、業務用金庫の解錠作業の施工事例をご紹介します。
業務用金庫の破壊解錠
業務用金庫の鍵を紛失してしまい、ダイヤルも開いていない可能性があるとのご相談を頂きました。
ピンシリンダーの、破壊解錠にて対応しました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
金庫解錠 5ピン以上 | 17,600円 |
合計 | 17,600円 |
業務用金庫の解錠と錠前交換
オフィスで使用している業務用金庫の子鍵が鳴く、ダイヤル番号も不明で開けられないとのご相談を頂きました。
シリンダーをピッキングにて解錠し、動きに違和感があったためシリンダーの交換も行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
金庫鍵解錠 5ピン以上 | 17,600円 |
金庫錠前交換 | 25,300円 |
FUKI 部品代 | 6,600円 |
合計 | 49,500円 |
業務用テンキー式金庫の解錠
店舗の業務用テンキー金庫の一部の数字が反応せず、解錠できない状態とのことでした。
破壊解錠で、後に廃棄や購入が必要になるのは避けたいとのご希望でしたので、非破壊にて対応。
故障したテンキーの修理はできなかったため、内部を改良してシリンダーのみで施錠できるようにしました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
金庫解錠 防盗タイプテンキー | 44,000円 |
金庫解錠 非破壊解錠 | 44,000円 |
合計 | 88,000円 |
学校で使用している防盗百万変換金庫の解錠
学校で使用している金庫が、開かなくなったとのご相談を頂きました。
テープで固定したダイヤルが回ってしまい、暗証番号もわからず開けられない状態でした。
ご希望通り非破壊にて解錠し、お客様のご希望通りの暗証番号に再設定しました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
金庫ダイヤル解錠 防盗百万変換 | 55,000円 |
金庫ダイヤル解錠 非破壊解錠 | 55,000円 |
金庫ダイヤル解錠 高さ90㎝以上 | 55,000円 |
合計 | 165,000円 |
鍵が故障した業務用金庫の解錠
法人様の業務用百万変換ダイヤル金庫が、経年劣化によって故障し、暗証番号を合わせても空回りするとのことでした。
ダイヤルの破壊解錠と、防犯装置の解錠作業にて対応しました。
項目内容 | 料金(税込) |
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金庫解錠 防盗百万変換 | 110,000円 |
金庫解錠 高さ90cm以上 | 55,000円 |
金庫解錠 故障不具合解錠 | 55,000円 |
合計 | 220,000円 |
業務用金庫の解錠は生活救急車にお任せください!
業務用の金庫が開かないとき、『すぐに開けたい』『壊さずに開けたい』といった場合は、鍵屋への依頼をご検討ください。
鍵屋では状況に合わせて適切な解錠方法のご提案や、お見積りから対応させていただきます。
生活救急車の場合、作業の有無にかかわらず出張料・見積料・キャンセル料は無料で承っております。
『まず料金が知りたい』という場合でも、お気軽にお問い合わせください。