車のトランクが開かない原因と自分でできる対処法

車のトランクが開かないというトラブルは、思わぬタイミングで起こることが多く、「早く出かけたいのに、開かない！」と思われる方も多いと思います。

自己解決できる対処法もあれば、原因によっては車を修理に出さないといけないこともありますが、その判断ラインを知らない方もいらっしゃると思います。

そこでこの記事では、車のトランクが開かない原因と自分でできる対処法などについて解説したいと思います。

車のトランクが開かない原因は6つ

車のトランクが開かない原因は、以下の6つです。

それぞれの原因によって、「自分で対処できるもの」と「ディーラー・自動車修理工場への連絡が必要なもの」があります。

自分でできる対処法も開かない原因によって色々なものがありますので、次の見出しから、原因別の対処法について解説いたします。

トランクにものが挟まっている

トランクが開かない原因の一つは、薄手のシートやビニールなどが挟まることです。これにより、トランクのロックが解除されず、開けることができません。

内側から力を加えながらトランクを開ける方法がありますが、適度な力を加え、変形や破損に注意が必要です。

予防策としては、荷物の整理整頓や素材の選択に注意することが重要です。もしも解除が難しい場合や状況が把握できない場合は、専門の自動車修理業者に相談しましょう。

内側からトランクを押し開ける

トランクにもの物が挟まった場合は、まず車内側からトランクを押し開けてみましょう。薄手のタオルやビニールシートなら、この方法で開けられることが多いです。

もし、内側から押しただけでは開けられないときは、内側と外側の両方からトランクを開けてみるといいでしょう。

ただし、適度な力を加える必要がありますので、トランクの変形や破損に注意しながら作業を行ってください。

自分ではどうしても開けられないときは、ディーラーや自動車修理工場に連絡しましょう。

スマートキー・インテリジェントキーの不具合

車のトランクの開閉には、スマートキー（インテリジェントキー）を使用する場合がありますが、キーに不具合が生じると、トランクの開閉がうまくいかなくなる場合があります。

よくあるのが「電池切れ」ですが、電池切れを起こしたときはスマートキーに付属している『メカニカルキー』を使用してトランクの鍵穴から直接鍵を開けるといいでしょう。

電池交換は、車の説明書（なければメーカー公式サイトからダウンロード）を見ながら自分でやってもいいですし、ディーラーによっては数千円払うことで電池交換をしてくれることもあります（やっていないこともあります）。

ただし、「メカニカルキーを使っても開けられない」「電池を交換したのに、鍵が開かない」という場合は、キーの故障もしくはトランク本体の故障の可能性がありますので、ディーラー・自動車修理工場に連絡しましょう。

もし、「仕事で使う資料をどうしても取り出さないといけない！」というような場合は、鍵屋に鍵開けだけ依頼するといいでしょう。

バッテリーが上がっている

車のバッテリーが上がると、スマートキー（インテリジェントキー）の機能が制限され、トランクの開閉ができなくなることがあります。

バッテリーが上がる原因としては、エンジンをかけずに室内灯やエアコン、ガジェット類などで電気を使用すると、バッテリーの電力不足でいわゆる「バッテリー上がり」の状態になります。

バッテリーが上がっていると、エンジンもかからなくなるので、もしも「トランクが開かなくて、エンジンもかからない」ということであればバッテリー上がりの可能性が高いでしょう。

このような場合は、車の保険に付随しているロードサービスに連絡してバッテリーの充電をお願いするといいでしょう。

車本体の配電系やモーターの異常

車本体の配電系やモーターに異常が生じると、電磁式トランクの場合、トランクが開かなくなることがあります。

「スマートキーの電池を交換したけど開かない」「バッテリーも上がっていない」といった場合は、配電系やモーターに異常がある可能性があります。

このような場合は、ディーラーや自動車修理工場に連絡して、車の検査と修理を依頼しましょう。

トランクワイヤーの破損

トランクの開閉をするワイヤーが破損すると、トランクが開けられなくなります。

トランクオープナーを使った際に、「トランクが全く動かない」「ちょっとだけしか動かない」といった症状が出るとワイヤーが破損している可能性が高いでしょう。

トランクが全く動かないときはワイヤー切れによる交換、ちょっとだけしか動かないときはワイヤーの調整修理といった作業が必要になります。

ワイヤー交換も調整修理も専門知識が必要ですので、自動車修理工場に修理の依頼をしましょう。

トランクの鍵穴または鍵の故障

鍵穴に鍵を挿して開けるトランクを使っている場合、「鍵穴内部の部品のすり減り」または「持ち手の鍵のすり減り」といった経年劣化のトラブルが起こることがあります。

このような経年劣化トラブルの場合は、自動車修理工場で新しい部品への交換をおすすめいたします。

持ち手の鍵のすり減りは鍵屋で鍵作成をすることもできますが、持ち手の鍵がすり減っている時点で鍵穴内部の劣化も予想できますので、やはり自動車修理工場で鍵穴交換されることを推奨いたします。

車のトランクが開かないときの対処法

ここまでは、不意なトラブルや故障でトランクが開かなくなったときに自分でできる対処法や業者への連絡が必要かどうかの判断基準について紹介いたしました。

ただ、「基本的な操作ミスでトランクが開かない」という人や「自分で対処できるか、修理を依頼するかだけ知りたい」という人もいらっしゃると思います。

そこでここでは、よくある基本的な操作ミスやどういったときに業者修理を依頼すべきかなどについて解説したいと思います。

トランクオープナーにロックがかかっていないか確認

車種によっては、トランクオープナーにロック機能がついていることがあります。

グローブボックス（助手席の小物入れ）の中に「ON・OFF」や「TRUNK OPENER、CANCEL」などの文字が書かれたボタンがあれば、ロック機能がついている可能性が高いでしょう。

荷物でボタンが押されたり、助手席に乗っている人が誤って操作することがあるので、ロックされているようであればボタンを押してロック解除できないか試してみてください。

トランク内側のロック解除レバーを使う

トランクオープナーのロックがかかっていないのに、トランクが開けられないというときは、トランク内側のロック解除レバーを使う方法があります。

ただし、この方法は内装を外して金属の部品を露出させる必要があるので、車の知識がない方はやめておいた方がいいでしょう。

内装の外し方やロック解除レバーの使い方は車種によって違いますので、車の取扱説明書をチェックしましょう。

配電・モーター・ワイヤーの故障は修理屋に電話

記事上部の原因説明のところでも紹介しましたが、配電系・モーター・トランクワイヤーの修理は専門知識が必要なため、ディーラーまたは自動車修理工場への連絡をおすすめいたします。

記事上部では各種原因別に業者依頼の判断基準を解説しましたが、その判断基準をざっくりまとめると下記のようになります。

上記のように、自分でできる対処法を試してもトランクが開かない場合は、ディーラーまたは自動車修理工場に連絡しましょう。

「鍵・鍵穴がすり減って鍵が開けられない」「鍵が折れて、開けられない」といったことであれば、鍵屋の鍵開け作業で対応することも可能です。

ただ、鍵穴交換などは自動車修理工場でないと対応できないので「鍵・鍵穴のトラブルで、どうしても当日中にトランクの中身を出す必要がある」というときだけ依頼されることをおすすめいたします。

インロックや鍵作成なら鍵屋にお任せください

車のトランクが開かないとき、インロックや鍵の紛失などの『鍵が原因となっているトラブル』に関しては、鍵屋でも解錠を行うことができます。

インロックや鍵の紛失による解錠作業は、車種や鍵の種類によって料金が異なるため、詳しい料金は現地にてご案内しております。

イモビライザーが付いている場合や外国車など車種によっては対応できない場合もあるため、まずはお電話にてお問い合わせください。

あらかじめ大体の料金を確認したい場合は、次の見出しで基本料金や生活救急車で実際に対応した事例をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

車のトランクの鍵開け料金表

生活救急車で、車のトランクの鍵開けを行う場合の基本料金表をご紹介します。

鍵屋への依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

作業内容	作業料金（税込み）
トランク解錠（トランクオープナーから解錠）	8,800円～
トランク解錠（鍵穴から）	8,800円～
インロック/インキー（刻みキー）	【国産車】8,800円～ 【外国車】16,500円～
インロック/インキー（特殊キー）	【国産車】33,000円～ 【外国車】55,000円～

生活救急車のトランクの鍵開けの料金事例

鍵屋に車のトランクの鍵開けを依頼した場合、現場の状況によって行う作業や費用が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。

ただ、依頼する前に大体の料金でも知っておくと安心できると思うので、ここでは生活救急車で実際に対応した、車のトランクの鍵開けの交換作業の費用事例をご紹介します。

ダイハツ軽トラックのインロック解錠

自動車のインロック解錠のご依頼でした。

配送業者さんからのご依頼で、街中の道路沿いでエンジンをかけたまま誤って閉めてしまったそうです。

インロック解錠作業にて対応しました。

スズキ　キャリィの解錠

自動車の鍵の閉じ込めをしてしまったとのことで、解錠のご依頼でした。

車種はスズキのキャリィで、ピッキングにて解錠いたしました。

ホンダS2000のインロック解錠

自動車のインロック解錠のご依頼でした。

ホンダのS2000で、鍵を車内に入れたまま鍵を閉めてしまったとのことでした。

新しい鍵を作成して解錠しました。

マークXのインロック解錠

自動車でインロックしたとのことで、ご依頼をいただきました。

車種はマークXで、シフト付近に鍵がある状態でした。

ピッキングにて解錠いたしました。