近年は一般の家庭でも、防犯対策を重視する方が増えてきました。
空き巣の侵入経路として最も狙われやすいのは『窓』と言われていますが、同じく玄関も対策を行っておくと安心です。
玄関の対策には防犯性の高い鍵への交換が効果的ですが、種類や製品によって機能性が異なるためあらかじめチェックしておくと選びやすくなると思います。
そこで今回は、玄関ドアの防犯性を高めるために鍵屋がおすすめするシリンダーをいくつかご紹介します。
また、防犯性の高い鍵への交換を鍵屋に依頼した場合の料金事例も掲載しておりますので、玄関ドアの防犯対策を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
- 玄関ドアで防犯性の高い鍵がもっている特徴
- 防犯性の高い鍵についている機能一覧
- ピッキングやバンピングへの防犯性が高い鍵
- 合鍵を勝手に作られない鍵
- 入退室記録が残る鍵
- 玄関ドアで防犯性の高い鍵(シリンダー)をメーカー別に紹介
- 不正開錠と合鍵不正作成に強いカバスターネオ(Kaba star neo)
- ピッキング・ドリリングに強いGOAL V-18
- ピッキングに強くてお手頃なMIWA PRシリンダー
- 防犯性の高い玄関ドア鍵への交換を鍵屋に依頼した場合
- 鍵屋で防犯性の高い鍵に交換した料金事例
- 玄関ドアの鍵を防犯性の高いものに交換する際に知っておきたいこと
- 補助錠を追加するのと防犯性の高い鍵に交換するのどっちがおすすめ?
- 泥棒は玄関ドアの鍵をどうやって開けるのか?
- ピッキングが難しい鍵を簡単に開けてしまうサムターン回しへの対策
- 窓からの侵入に備えた防犯対策は必要?
- 玄関ドアの防犯性の高い鍵とおすすめシリンダーまとめ
玄関ドアで防犯性の高い鍵がもっている特徴
玄関の防犯対策として効果的なのが、防犯性の高い鍵に交換する方法です。
ただ、防犯性の高い鍵といっても製品によってどのような機能が付いているのかが異なり、それぞれ対策できる不正解錠の手口が異なります。
例えば不正解錠の手口で有名な『ピッキング』に強い鍵であっても、他の手口に対する耐性が弱ければ開けられてしまう可能性もあります。
住宅への侵入をできる限り防ぐためには、幅広い不正解錠の手口に対応できる鍵を取り付けることが必要です。
次の見出しからは、防犯性が高いといわれている鍵についている機能性について詳しくご紹介します。
防犯性の高い鍵についている機能一覧
防犯性が高い鍵というと、『ディンプルキー』を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
一般的なギザギザした形状が特徴の刻みキーとは異なり、鍵にさまざまな大きさの凹凸が開いているのがディンプルキーです。
刻みキーに比べて鍵の内部構造が複雑なことから防犯性が高いといわれていますが、製品によってはそれほど防犯効果が期待できないものも販売されています。
そのため防犯性の高い鍵を選ぶときは、『鍵の種類』ではなく『鍵の機能性』をチェックすることがおすすめです。
防犯性が高いといわれている鍵についている機能性については、下記の表を参考にしてみてください。
【防犯性が高い鍵についている機能】
機能 | 特徴 |
---|---|
耐ピッキング性能 |
特殊な道具ピッキングツールを鍵穴に差し込んで、ピンを操作して解錠する『ピッキング』を防ぐ機能 10分以上の耐久性があるものを選ぶことがおすすめ |
耐鍵穴壊し性能 |
特殊な鍵『バンプキー』を鍵穴に差し込んで、鍵の内部を破壊して解錠する『バンピング』を防ぐ機能 5分~10分以上の耐久性があると安心 |
登録制シリンダー | 鍵・鍵の所有者の情報をメーカーのみが管理することで、他者による不正な合鍵作成を防ぐシステム |
入退室記録 | いつだれが施錠・開錠を行ったか記録しておくことで、不審な人物を特定しやすくなる機能 |
防犯性の高い鍵を設置したいと考えているときは、『耐ピッキング性能』と『耐鍵穴壊し性能』が付いているシリンダーを選ぶことがおすすめです。
この2つの性能は5分以上・10分以上など不正解錠に耐えられる時間が製品によって異なるので、一緒にチェックしておきましょう。
また、より防犯性を高めたいときや他者による合鍵作成を防ぎたいときは、登録制のシリンダーへの交換を検討してみてください。
登録制シリンダーは鍵を購入した際、鍵と鍵の所有者の情報をメーカーに届け出ることで不正な合鍵作成を防ぐことができるシリンダーです。
一方で電子錠・電気錠などのデジタル錠は、入退室記録の管理ができる高性能な鍵も販売されているので是非チェックしてみてください。
ピッキングやバンピングへの防犯性が高い鍵
玄関の不正解錠手口としてよくあるのが、『ピッキング』や『バンピング』です。
ピッキングは、特殊なピッキングツールを用いて鍵穴内部のピンを操作することで開錠する手口です。
一方でバンピングはバンプキーと呼ばれると特殊な鍵を差し込み、衝撃を加えることで鍵を破壊して解錠する手口です。
どちらの手口も、ピンシリンダーやディスクシリンダー等の内部構造が簡易的な防犯性の低い鍵が狙われやすくなっています。
この2つの手口への対策に効果的なのが、ディンプルキーへの交換です。
ディンプルキーは内部のピンが上下・左右・斜めとさまざまな方向に配列されている、揃えるピンの数が多いことからピッキングやバンピングに強いといわれています。
ただ、製品によってはバンピング対策が不十分なものもあるため、あらかじめ製品情報を確認し、耐バンピング性能が付いている物を選びましょう。
合鍵を勝手に作られない鍵
登録制シリンダーは登録した鍵の所有者以外では、合鍵の作成が行うことはできない防犯システムです。
一般的な鍵の場合、ホームセンター等に入っている合鍵屋さんに鍵を持ち込んだり、インターネット通販に鍵番号を伝えることで比較的簡単にスペアキーを作成することができます。
急に鍵が必要になったときでも迅速に対応できるというメリットがある反面、鍵本体がなくても鍵番号さえあればだれでも簡単にスペアを作成できてしまうといったデメリットもあります。
自宅の場所を知られている人に鍵番号がわかってしまえば、勝手に合鍵を作って家に侵入することもできてしまうため危険です。
一方で登録制のシリンダーの合鍵を作成したいときはメーカーに依頼する必要があるうえに、鍵の購入時に登録した個人情報・パスワード・鍵の形状(鍵番号)を伝える必要があるため、『他人に勝手に合鍵を作成される』ということがなくなります。
ただメーカーで合鍵の作成を行う場合は2~3週間の時間がかかってしまうため、すぐに合鍵を作成することができなくなってしまうので注意しましょう。
入退室記録が残る鍵
電子錠によっては、入退室記録を残すことができる機能が搭載されている製品もあります。
施錠・開錠を行った人や時間などを記録することで、不審な人物が開錠した可能性を調べることが可能です。
また、スマートフォンと連携できるタイプなら『鍵閉めてきたっけ?』と不安になったときも外出先で確認、閉め忘れていた場合は遠隔で施錠する事で、無施錠が原因の侵入被害を防ぐこともできます。
電子錠は暗証番号で開錠するタイプ、カード・リモコンタイプ、指紋認証タイプ、スマートロックなどさまざまな解錠方法から選ぶことができる点もメリットです。
玄関ドアで防犯性の高い鍵(シリンダー)をメーカー別に紹介
上の見出しでは防犯性の高い鍵の特徴をご紹介しましたが、実際にどれを選んだらいいのかわからないという方もいらっしゃると思います。
防犯性の高い鍵を選びたいときは、KABAやGOAL、MIWAなど大手の鍵メーカーの製品から選ぶのが安心です。
ここでは、防犯性の高い鍵をメーカー別にご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
不正開錠と合鍵不正作成に強いカバスターネオ(Kaba star neo)
KABA STAR NEOは、スイス発祥のKABA社が製造しているディンプルシリンダーの名称です。
シリンダーの防犯性能は、下記の表をご覧ください。
【KABA STAR NEOの防犯性能】
理論鍵違い数 | 約2兆2千億通り |
---|---|
耐ピッキング性能 | 10分以上 |
耐鍵穴壊し性能 | 10分以上 |
鍵登録システム | あり |
※耐ピッキング性能・耐鍵穴壊し性能:5分未満、5分以上、10分以上の3段階で評価されることが多い
KABA STAR NEOの大きな特徴として、防犯性が高いと認められた製品にのみ付けられる『CPマーク』が付いている点が挙げられます。
上下・左右に加えて斜めからのピン配列や特殊なバネを内蔵することで、ピッキングによる解錠を防ぐことができます。
耐ピッキング性能・耐鍵穴壊し性能はどちらも10分以上と、不正解錠に対する耐性が高いことがわかります。
また合鍵の作製時には、鍵番号に加えて所有者情報と発注者を照合する必要のある鍵登録システムを導入しているため、他者による合鍵作成も防ぐことが可能です。
カバスターネオの取り付け事例
玄関ドアのシリンダー不具合で、子鍵を差しても開錠方向には回るが施錠方向に回らない状態でした。
20年近く使用されているとのことで、経年劣化による症状と考えられました。
シリンダーのクリーニングと交換作業を提案し、カバスターネオへの交換作業にて対応いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
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玄関ドアカギ交換 シリンダー | 11,000円 |
KABA 部品代 | 35,200円 |
合計 | 46,200円 |
ピッキング・ドリリングに強いGOAL V-18
国内シェア数2位の老舗鍵メーカーであるGOALのV-18シリンダーは、米国防犯認定試験・CP認定試験に合格しているシリンダーです。
シリンダーの防犯性能は、下記の表をご覧ください。
【V-18シリンダーの防犯性能】
理論鍵違い数 | 120億通り |
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耐ピッキング性能 | 10分以上 |
耐鍵穴壊し性能 | 10分以上 |
鍵登録システム | あり |
高精度な18本のピンを3列配置し、上ピンにはすべてアンチピッキングピンを搭載することによってピッキングへの耐性が高いのが特徴です。
また焼入鋼製のセクションピンとドリリング防止板を配置することで、ドリルによる破壊解錠をガードする効果もあります。
製品によっては耐バンピング試験にも合格している物もあるため、より防犯性を高めたい場合はバンピングにも強いタイプを選ぶことがおすすめです。
V-18の取り付け事例
玄関の鍵交換依頼で訪問しました。防犯上の不安を感じることがあったとのことで、現状の鍵と別物に変えたいとのことでした。
当日施工を希望されたこともあり、同じ製品(GOAL V18)に交換施工させていただきました。
項目内容 | 料金(税込) |
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玄関ドアのシリンダー交換 | 11,000円 |
GOAL 部品代 | 16,500円 |
合計 | 27,500円 |
ピッキングに強くてお手頃なMIWA PRシリンダー
国内シェアのトップを誇る鍵メーカーであるMIWAのPRシリンダーは、独自開発のロータリータンブラーを使用したピッキングに強いシリンダーです。
シリンダーの防犯性能は、下記の表をご覧ください。
【V-18シリンダーの防犯性能】
理論鍵違い数 | 1,000億通り |
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耐ピッキング性能 | 10分以上 |
耐鍵穴壊し性能 | G1~G3 |
鍵登録システム | あり |
※【耐鍵穴壊し性能】G1:5分未満 G2:5分以上 G3:10分以上
すべてのタンブラーが同時にそろわないと回転しないロッキングバー、アンチピッキングタンブラーを使用することで、ピッキングによる解錠を防ぐことができます。
またシリンダー内部に複数の高硬度部品を使用していることによって、ドリルによる攻撃にも高い抵抗力があります。
耐鍵穴壊し性能に関してはG1~G3の3グレードから選ぶことができ、性能によって価格が異なるため、予算に合わせて選べます。
PRシリンダーの取り付け事例
引越しに伴う鍵交換のご依頼でした。
すぐに交換できるシリンダーを数種類ご紹介しましたが、防犯性の高い鍵にしたいこととシリンダーの色を錠前と同じブラウン色に統一したいとのことで、取り寄せになりました。
後日、MIWIAのPRシリンダーに交換いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
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玄関ドアシリンダー交換 | 11,000円 |
MIWA 部品代 | 24,200円 |
合計 | 35,200円 |
防犯性の高い玄関ドア鍵への交換を鍵屋に依頼した場合
防犯性の高い鍵への交換は鍵屋に依頼して行うことができますが、どのくらいの費用がかかるのかわからなくて依頼しにくいと感じる方もいらっしゃると思います。
例えばディンプルキーへの交換を依頼した場合の相場費用は30,000~50,000円程度となっていますが、機能性が高いシリンダーを選んだ場合はさらに高額になる可能性もあります。
このように鍵交換の費用は、『どんな部品を使用するか』によって変わってくるため、まずは鍵屋に見積もりを依頼するのが安心です。
また、初めの1社で決めてしまうのではなく3社以上の複数の鍵屋から見積を取って料金を比較すると、怪しい鍵屋に引っかかりにくくなります。
鍵屋で防犯性の高い鍵に交換した料金事例
鍵屋に鍵の交換を依頼した場合、どんな鍵を取り付けるかによって費用が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りでご案内しております。
ただ依頼する前に大体の料金を知っておきたいという方もいらっしゃると思うので、生活救急車で実際に対応した費用事例をいくつかご紹介したいと思います。
防犯強化のための玄関ドア鍵交換
ご近所で不安なことが続いているため、鍵を交換しておきたいとのご依頼でした。
錠前の交換とシリンダー交換をご提案し、GOALのシリンダー交換にて対応いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
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玄関ドアシリンダー交換 | 11,000円 |
GOAL 部品代 | 11,000円 |
合計 | 22,000円 |
防犯強化のための鍵交換
誰かに侵入されているような気がして、防犯上不安を感じることがあったとのことで鍵交換をご希望でした。
お選びいただいた、カバエースに交換いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関 シリンダー交換 | 11,000円 |
KABA 部品代 数量2 | 22,000円 |
合計 | 33,000円 |
防犯強化目的の玄関シリンダー交換
玄関ドアの防犯性を高めたいとのことで、鍵の交換のご依頼でした。
現在MIWAの248が同一でついており、ピッキングで1か所20-30秒ほどで開けられる鍵となっています。
ディンプルキータイプとギザギザの形状ではありますが、ピッキング対策の施されたMIWAのU9のシリンダーでご提案し、選ばれたU9に交換いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関ドアシリンダー交換 2か所 | 22,000円 |
MIWA 部品代 | 22,880円 |
合計 | 44,880円 |
引越しに伴う玄関の鍵交換
玄関ドアの鍵の交換をご検討されており、ご相談から承りました。
お引越しにより以前使用されていた鍵では不安とのことでしたので、非常にセキュリティの高い登録制の鍵へ交換致しました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関ドア シリンダー交換 | 11,000円 |
KABA 部品代 | 35,200円 |
合計 | 46,200円 |
玄関ドアの鍵を防犯性の高いものに交換する際に知っておきたいこと
玄関からの侵入手口にはピッキングや鍵穴壊し以外にも、『サムターン回し』や『こじ開け』などがあり鍵交換では対応できない場合もあります。
既存の鍵を交換するよりも別の対策を取り入れた方が防犯性が上がるケースもあるので、交換前に確認してみてください。
補助錠を追加するのと防犯性の高い鍵に交換するのどっちがおすすめ?
今ついている鍵が防犯性の低い鍵であれば、補助錠を追加してもあまり意味はないでしょう。
特に、扉にビス止めしないような「後付けできる補助錠」は、メインの鍵よりも防犯性能が低いため、バールやドリリングなどですぐに開けられてしまいます。
そのため、今ついている鍵の防犯性が低いときは、耐ピッキング・耐鍵穴壊し性能が高いシリンダーに交換するのがおすすめです。
防犯性能の高いシリンダーがついている場合
防犯性能の高いシリンダーがついている場合は、補助錠を追加するよりも他の防犯対策を追加することを検討してはいかがでしょうか。
例えば、ドアスコープから専用器具を使って鍵を内側から開ける「サムターン回し」や、「窓を割って」家に入ってくる泥棒への対策を検討した方がいいでしょう。
次の見出しで、泥棒の侵入方法に対する対処法一覧などを紹介しておりますので、家の防犯性をより高めたい方はチェックしてみてください。
泥棒は玄関ドアの鍵をどうやって開けるのか?
泥棒が玄関から侵入するときの手口というと『ピッキング』をイメージされる方が多いと思いますが、それ以外にもさまざまな物があります。
【泥棒が玄関ドアの鍵を開ける手口】
手口 | 特徴 |
---|---|
ピッキング | ピック・テンションなどのピッキング道具を使用して、内部のピンを揃えて開錠する手口 |
サムターン回し | ドアスコープやドアポストなどを外して特殊な工具を差し込み、サムターン(室内のツマミ)を操作して解錠する手口 |
こじ開け | ドアとドア枠の隙間にバールなどの工具を差し込み、無理やり鍵を破壊して開錠する手口 |
近年ピッキングへの耐性の高い防犯性に優れた鍵の普及率が上がっていることから、サムターン回しなどの別の手口を用いた犯行も増えています。
特に被害数の多いサムターン回しはドアスコープやドアポストなどを壊して特殊な工具を差し込み、室内のサムターンを直接操作して解錠する手口のため、シリンダーの防犯性を上げても防ぐことはできません。
サムターン回しの対策は、次の見出しでご紹介しているので合わせてチェックしてみてください。
ピッキングが難しい鍵を簡単に開けてしまうサムターン回しへの対策
ディンプルキーなどの防犯性の高いピッキングが難しい鍵は、サムターン回しと呼ばれる別の手口が使われることがあります。
サムターン回しへの対策として効果的なのが、『サムターンカバーの設置』や『防犯サムターンへの交換』です。
サムターンカバーは、サムターンの外側に設置することで工具を差し込まれても操作されるのを防ぐことができるグッズで、ホームセンターやネットショップ等で購入できます。
誰でも簡単に設置することができるので、すぐに対策を行いたい方にぴったりです。サムターンカバーを選ぶときは、丈夫なステンレスタイプやネジで固定するタイプの設置がおすすめです。
一方でより本格的な対策を検討されている方は、防犯サムターンへの交換する方法があります。防犯サムターンはさまざまな種類があるので、使いやすいものを選んでみてください。
【防犯サムターンの種類と特徴】
種類 | 特徴 |
---|---|
スイッチ式 | スイッチを押すとサムターンが回るタイプ |
空転式 | 空転モードに切り替えると、空転してサムターンが回せなくなる |
脱着式 | ツマミを取り外すことができる |
窓からの侵入に備えた防犯対策は必要?
窓に取り付けられている『クレセント錠』は鍵ではなく、窓の密封性を高めるための締め金具なので防犯性はほとんどありません。
クレセント錠周辺のガラスを割られてしまえば、簡単に窓から建物内に入ることができてしまいます。
このような理由から、泥棒が建物に侵入してくる経路として一番多いのが窓と言われているため、玄関以外にも窓の対策も強化しておくことが大切です。
- 【窓の防犯対策方法】
- ・補助錠を設置する
- ・防犯アラームの設置
- ・鍵付きのクレセント錠に交換する
- ・防犯フィルムを貼る
- ・防犯ガラスへの交換
すぐに試せる簡単な方法としては、補助錠や防犯アラームなど市販の窓用防犯グッズを取り入れる対策です。
補助錠は両面テープで貼り付ける、窓枠に挟み込むだけで設置できるものもあるので賃貸でも設置することができます。
窓用防犯アラームは窓が開けられたときに音が鳴るタイプと、窓に衝撃が加わったときに音が鳴るタイプの主に2種類から選べるので、設置する場所に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
より本格的な対策を検討している場合は、ダイヤルやシリンダー(鍵穴)などの鍵が付いたクレセント錠への交換や、防犯フィルムを貼り付ける、防犯ガラスへの交換が効果的です。
玄関ドアの防犯性の高い鍵とおすすめシリンダーまとめ
今回は、玄関ドアの防犯性の高い鍵とおすすめシリンダーをご紹介しました。
玄関から泥棒が入ってくるのを防ぐためには、ピッキングやサムターン回しなど幅広い解錠手口に対応できる対策が必要となってきます。
防犯性の高い鍵に交換する、サムターンカバーを付ける、窓に補助錠を設置するなど、さまざまな防犯対策を併用することをおすすめします。
生活救急車でも、防犯性の高い鍵への交換作業を承っております。現地でのお見積もりから対応しておりますので、鍵交換をご検討されているときはお気軽にお問い合わせください。