空き巣に入られてしまったとき、混乱して何からするべきかわからなくなってしまう方もいらっしゃると思います。
被害に遭ってしまったときは無暗に家の中を触らず、警察に任せるようにしましょう。
今回は、空き巣に入られてしまったときのやることや防犯対策についてご紹介します。
混乱してしまったときは、ぜひ参考に対処してみてください。
空き巣に入られたときにやるべきことリスト
『家に入ったら違和感がある』、『部屋がぐちゃぐちゃに荒らされてる…空き巣に入られたかも』というとき、初めてのことだとまずどうしたらいいのかわからなくなってしまうと思います。
空き巣に入られてしまったときに何をしたらいいのかわからなくなってしまった場合は、下記のやるべきことリストを参考に行ってみてください。
- 【空き巣に入られたときにやるべきことリスト】
- 1.部屋を出て警察に通報する
- 2.警察と一緒に被害状況を確認する
- 3.銀行・クレジットカード会社に連絡
- 4.盗難届の提出・保険会社への連絡
- 5.家の片づけ・修理
- 6.確定申告で空き巣・盗難被害を控除
次の見出しからは、各リストについて詳しくご紹介します。
すぐに部屋を出て警察へ通報
家に帰ったときに『鍵が開いている』、『部屋が荒れている』など空き巣に入られた可能性がある場合は、まずは部屋を出ることが最優先です。
部屋の状態や何か盗まれたものがないかすぐに確認したくなる気持ちもわかりますが、犯人がまだ室内のどこかに潜んでいる可能性もあります。
犯人と鉢合わせてしまえば、命の危険にさらされることもあるので、身を守るためにもまずは屋外に避難しましょう。
屋外に避難したら110番通報をして警察を呼び、到着するまで外で待ちます。
警察に通報すると『氏名』、『住所』などの複数の質問をされるので焦らずゆっくり答えましょう。
警察と一緒に被害状況の確認
警察が到着したら、一緒に被害状況の確認を行います。
勝手に物を動かしてしまうと、状況確認の妨げとなってしまう事もあるため、指示に従うようにします。
通帳やキャッシュカード、クレジットカード類や重要書類、時計などの貴重品をはじめ、小さなものでも置いてあったものがなくなっていないか細かく確認しましょう。
また、同居している家族がいる場合は警察がいる間に早めに帰宅してもらい、自分の持ち物が盗まれていないかを自分自身で確認してもらってください。
銀行・クレジットカード会社へ利用停止の連絡
通帳やキャッシュカード、クレジットカード類が見当たらないときは、すぐにカード会社に利用停止の連絡を入れましょう。
また、現物が残っている場合でも情報だけ盗まれているといったケースも考えられるため、家に保管していたカード類はすべて停止しておくのが安心です。
カード会社の連絡先や対応時間などは、ホームページで調べることができます。
連絡が遅くなると万が一不正利用をされた場合の保証が受けられなくなってしまうので、できる限り早めに連絡を入れることが大切です。
盗難届の提出と保険会社への連絡
警察と一緒に現場の状況を確認できたら、盗難届と被害届を提出します。
どんな小さなものでも盗まれたら提出することができますが、特にクレジットカードやキャッシュカード、保険証、マイナンバーカードなどの貴重品が盗まれた場合は必ず提出しましょう。
また、特に盗まれたものがなかった場合でも、窓が割られていたり、玄関の鍵が壊されたなど家財の破損が見られる場合は被害届を提出しておきます。
盗難届や被害届が提出できたら、加入している保険会社に連絡して空き巣にあった旨を伝え、申請を行いましょう。
盗難保険に加入していない場合でも、火災保険に付帯されていることもあるので契約内容を確認することをおすすめします。
保険の申請を行うときは盗難届・被害届を提出した際の受理番号が必要となりますので、失くさないように注意しましょう。
家の片付けと鍵や窓ガラスの修理
各種手続きが終わったら家の片づけ、被害に遭ったガラスや鍵の修理を行いましょう。
鍵やガラス交換の修理業者はインターネットや電話帳などで調べることができるので、複数の業者に連絡して見積もりを依頼しましょう。
空き巣被害に遭われて精神的にダメージを受けていると、『どこでもいいからとにかく早く来てくれる業者』を選びがちになってしまいますが、中にはぼったくり業者もいます。
さらに被害に遭ってしまう事を避けるためにもできるだけ3社以上の業者から相見積もりを取り、料金を比較したうえで決めることをおすすめします。
侵入経路になった鍵・窓ガラスは防犯強化
空き巣の侵入経路となってしまった場所は防犯性が低かった可能性が高いため、修理を行うと同時に防犯性の高い部品への交換も検討することがおすすめです。
例えば鍵の場合、ごく一般的な刻みキーと呼ばれるギザギザしたタイプの鍵は、製品によってはものの数分で解錠できてしまうものもあります。
防犯性の低い鍵を使用していたなら、ディンプルキーと呼ばれるピッキングが難しい鍵や、第三者による合鍵作成ができない登録制の鍵などの防犯性の高い鍵への交換を検討してみてください。
一方で窓の場合は、2枚のガラスの間に特殊な樹脂膜を挟み込んだ、防犯合わせガラスへの交換を行うとより防犯性を高めることができます。
ただ、防犯ガラスは交換費用が高額となってしまうため、補助錠の設置や鍵付きクレセント錠への交換などの別の対策を用いる方法もおすすめです。
確定申告で空き巣・盗難被害を控除
空き巣被害に遭ってしまったときは、確定申告の際に『雑損控除』が適用されることがあります。
雑損控除とは、災害または盗難・横領などによって損害を受けた場合などに受けられる所得控除のことです。
- 【雑損控除を受けることができる対象者】
- ・納税者
- ・納税者の配偶者やその親族で、その年の総所得金額等が38万円以下
- 【雑損控除を受けられる対象物】
- ・生活に通常必要でない資産に該当しないもの
- (趣味・娯楽・保養または鑑賞の目的で保有する不動産や貴金属や書画などは非対象)
雑損控除が受けられるものはあくまで『生活に必要だと判断されるもの』が被害に遭った場合のみです。
鍵やガラスが破損した場合の修繕費なども対象となるため、確定申告をすることも検討してみてください。
詳しい条件や申告方法などは、下記の国税庁の公式ホームページをご確認ください。
- 【参考サイト】
- 国税庁:災害や盗難などで資産に損害を受けたとき(雑損控除)
空き巣に入られないための防犯対策
空き巣は一度侵入が成功した建物を再度狙うこともあるため、被害に遭わないためにも防犯性を強化しておくことが大切です。
特に侵入経路となった場所は『防犯性が低かった』ということがわかるので、この場所を中心に対策を行いましょう。
- 【空き巣に入られないための防犯対策方法】
- ・防犯ガラスへの交換
- ・ディンプルキーへの交換
- ・センサーライト、カメラの設置
それぞれの対策方法については、リンク先の見出しで詳しくご紹介します。
窓ガラスは防犯ガラスに交換
窓の防犯対策として最も効果的なのが、防犯ガラスへの交換です。
防犯ガラスは2枚のガラスの間に特殊な樹脂膜を挟み込むことによって、万が一ガラスが割れてしまっても脱落しにくく、穴が開くのを防ぐことができます。
また、樹脂膜は耐貫通性が高いため、ドライバーなどを差し込んでクレセント錠を解錠するといった手口への対策も行うことが可能です。
防犯ガラスの樹脂膜の厚みは主に30mil、60mil、90milがあり、厚みがあるほど防犯性も高くなりますが、導入費用は高額になる点に注意が必要です。
ガラスは大きさによっても費用が異なるため、まずはガラス業者に見積を依頼することがおすすめです。
レールに補助錠も追加
防犯ガラスに交換しても、『絶対に入られない』という保証はありません。
そのため、万が一ガラスが割られて樹脂膜も貫通してしまった場合のケースも考慮して、補助錠を設置しておくとより安心です。
窓用の補助錠でおすすめなのが、サッシのレールに挟み込んで設置するタイプの製品です。
中でもツマミを取り外せるタイプは、万が一ガラスが割られても窓を開けることができないのでより防犯性を強化することができます。
ホームセンターで購入できるうえに、設置も簡単なので取り入れてみてはいかがでしょうか。
玄関の鍵はディンプルキーのツーロック
玄関の防犯性を高めるには、『ワンドアツーロック』の対策が効果的です。
これは1つのドアには2つ以上の鍵を付けるという防犯対策方法で、鍵を増やすことで侵入までの時間を稼ぎ、諦めさせる効果が期待できます。
ただ、鍵を増やしても鍵自体の防犯性が低いと、ピッキング等でものの数分で解錠できてしまうため、鍵自体の防犯性も高めることが大切です。
特にギザギザした形状の刻みキーと呼ばれる鍵は防犯性が低い傾向にあるので、ディンプルキーへの交換を検討しましょう。
防犯性の高い鍵については下記のページで詳しくご紹介しているので、合わせてぜひチェックしてみてください。
鍵だけでなく「こじ開け」「サムターン回し」にも注意
近年では防犯性の高いシリンダー(鍵穴)を設置している住宅が増えていて、ピッキングでの解錠が難しくなったことによって、『サムターン回し』や『こじ開け』といった手口が用いられることも増えてきました。
サムターン回しとはドアスコープやドアポストなどの隙間から特殊な工具を室内に差し込み、サムターン(室外側のツマミ)を直接工具で回して開錠する手口です。
このような手口を用いられた場合は鍵の防犯性が高くても意味がないため、スイッチ付き、空転機能付きなどの防犯サムターンへの交換も合わせて行うことがおすすめです。
また、ドアとドア枠の間に隙間が開いている場合は、バールを差し込んでてこの原理でドアや鍵を破壊して無理やり解錠する『こじ開け』の被害に遭う恐れがあるため、ドアガードプレートの設置を検討しましょう。
センサーライトや防犯カメラを設置
戸建て住宅の防犯対策として効果的なのが、センサーライトや防犯カメラの設置です。
空き巣などの侵入盗は『姿を見られる』ことに抵抗があるため、明るい場所を避ける傾向にあります。
特に大きな庭や裏口がある住宅や、留守にしている時間が長い場合は対策を行っておくことをおすすめします。
ただ、導入費用の節約のためにダミーの防犯カメラを設置すると、犯人に見抜かれて逆効果となってしまうことがあるので注意が必要です。
本物のカメラの設置が難しい場合は、他の対策を行うことを検討しましょう。
防犯対策なら生活救急車にお任せください!
空き巣に入られてしまった場合は、今後同じ被害に遭わないためにも建物の防犯性を強化しておくことがおすすめです。
生活救急車では防犯性の高い鍵への交換・補助錠の取付・防犯サムターンへの交換などさまざまな作業に対応しております。
『防犯性が高い鍵がどれかわからない』、『どのような対策を行うか迷っている』という場合はご相談、お見積りから対応しております。
出張料・見積料・キャンセル料は無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
クレセント錠の交換
クレセント錠交換のご依頼をいただきました。
防犯上気になっているとのことで、鍵付き万能型のクレセント錠に交換いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
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クレセント錠交換 | 11,000円 |
KAKEN 部品代 | 4,400円 |
合計 | 15,400円 |
玄関ドアのサムターン交換
玄関のサムターンを、防犯も視野に入れた製品に交換いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
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玄関ドアサムターン交換 簡易金物 | 11,000円 |
KABA 部品代 | 16,500円 |
合計 | 27,500円 |
防犯対策として補助錠の新規取付
防犯のため、玄関ドアに新しく鍵を取り付けて欲しいとのことでご依頼をいただきました。
下にも簡易的な補助錠が設置されていましたが、新しく上側にも設置したいとのことでした。
お選びいただいた、GOALのP-MDUの取り付けを行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
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玄関ドア面付錠新規取付 | 27,500円 |
GOAL 部品代 | 16,500円 |
合計 | 44,000円 |
空き巣被害に伴う玄関の鍵交換
空き巣被害に遭われたとのことで、ご自宅玄関ドアの鍵交換をご検討されていました。
できるだけセキュリティの高い鍵への交換をご希望でしたので、第三者には鍵の複製も不可な登録制シリンダーに交換させていただきました。
項目内容 | 料金(税込) |
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玄関ドア シリンダー交換 | 11,000円 |
KABA 部品代 | 38,610円 |
合計 | 49,610円 |