今まで問題なく開けることができていたのに、今鍵を開けようとしたら開かなくなってしまうとどうしたらいいのかわからなくなってしまうと思います。
鍵が開かなくなってしまう原因には鍵自体が故障しているケース以外にも、鍵を紛失してしまうといったトラブルなどさまざまです。
今回の記事では、家の鍵が開かなくなってしまう原因や自分で開けるコツ、鍵屋に依頼した場合の費用などもご紹介します。
どうしたらいいのかわからない!という方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 家の鍵が開かない原因は8つ
- 鍵を紛失していて鍵が開けられない
- 鍵穴に異物がつまっている
- 鍵穴に差した油が固まっている
- 鍵穴の中で鍵が折れて詰まった
- シリンダー内部の経年劣化や故障
- 持っている鍵や合鍵の変形・破損
- 電子錠の電池切れや故障
- 鍵が開かないときの開け方とコツ
- 窓や勝手口から入って内側から鍵を開ける
- 鍵穴専用潤滑剤で異物を洗い流す
- 折れた鍵はピンセットで取り除く
- 差し込む鍵を鉛筆でなぞる
- 合鍵ではなく純正キーを使う
- 電池切れ・停電は非常開錠キーで開ける
- ストライクの位置調整をする
- 家の鍵が開かないときにやってはいけないこと
- 無理やり鍵を回すと鍵折れや錠前故障に繋がる
- ドア内側のサムターンを無理やり回す
- 鍵穴専用ではない油を差す
- 針金やヘアピンで鍵穴をかき回す
- 家の鍵が開かないときの業者修理の料金相場
- 鍵屋で家の鍵開けや交換をしたときの料金事例
- 家の鍵が開かないときの対処法まとめ
家の鍵が開かない原因は8つ
家の鍵が開かなくなってしまう原因には、『汚れ』や『異物』が詰まっている場合もあれば、良かれと思って行ったメンテナンスがトラブルの元となっている可能性もあります。
鍵が開かないときに無理に操作を行おうとしてしまうと鍵が折れて抜けなくなったり、故障してしまうなど症状が重くなってしまう事もあるのでまずは原因を特定してから修理を行いましょう。
急いでいてすぐにでも鍵を開けなければいけないというときは、こちらの『家の鍵が開かないときの業者修理の料金相場』の見出しを参考に、鍵屋に依頼することも検討してみてください。
鍵を紛失していて鍵が開けられない
生活救急車で鍵の解錠作業のご依頼をいただく中でもよくあるのが、『鍵を失くしてしまって開けられない』というトラブルです。
鍵が見当たらないときはまず、身の回りの鍵が入りそうな場所をもう一度確認してみてください。急いでいたり、焦っていると案外見落としてしまっている可能性もあります。
鍵がどうしても見つからない、勝手口や窓などほかの場所からも出入りできない、家族にも頼むことが難しい場合は鍵屋に依頼して解錠作業を行う必要があります。
ただ、失くした鍵が賃貸住宅の鍵である場合は、大家さんや管理会社に相談することで解錠してもらえる場合もあるので、まずは連絡してみましょう。
連絡がつながらない、自分で鍵屋を呼ぶように言われたという場合は、最低でも3社以上の鍵屋から見積もりを取ったうえで依頼するとトラブルに遭いにくくなるのでおすすめです。
鍵穴に異物がつまっている
鍵は精密機器のため、汚れが詰まることでうまく操作が行えなくなってしまうことがあります。
特に玄関などの屋外の鍵は砂やホコリ、小さな虫などが入り込みやすいので不具合が発生しやすくなります。
鍵を使い始めてから一度もメンテナンスを行ったことがないという場合は、こちらの『鍵穴専用潤滑剤で異物を洗い流す』を参考に掃除を行ってみてください。
ただ木の枝や石、ガムなど明らかに大きな異物が詰まっているときは、誰かがイタズラで異物を詰めた可能性が考えられます。
このような場合は異物を除去する前に、警察に相談して被害届を提出することをおすすめします。
鍵穴に差した油が固まっている
鍵のメンテナンスとして潤滑剤を塗布する方法がありますが、間違った方法で行うと鍵が開かなくなってしまいます。
中でもクレ556などの油分を含んだ潤滑剤を塗布してしまう、サラダ油などをさしてしまったという失敗はよくあります。
鍵穴に油をさしてしまうと内部でホコリなどの汚れと混ざって固まり、鍵の操作が正常に行えなくなってしまいます。
油をさしたのが初めてという場合はこちらの『鍵穴専用潤滑剤で異物を洗い流す』でご紹介している掃除方法で解決できる場合がありますが、数回使用していて症状が重度の場合は、鍵屋に依頼して分解洗浄や鍵交換が必要です。
鍵穴の中で鍵が折れて詰まった
鍵穴の中で鍵が折れてしまったときは、『鍵の劣化』や『シリンダーの不具合』が原因と考えられます。
何度も抜き差しをすることで金属疲労(細かい亀裂)を起こした鍵は、いつもと同じ動作を行っているだけでも折れてしまうことがあります。
また、シリンダー内部にゴミなどが溜まっていると鍵が回しにくい、抜き差ししにくくなり、無理に鍵を回そうとすると鍵に負担がかかって折れてしまいます。
折れた鍵の破片が鍵穴から出ているときは自分でも取り出せる可能性もありますが、完全につまってしまったときは鍵を分解して取り出すことが必要です。
鍵穴から鍵が飛び出ているときは、こちらの『折れた鍵はピンセットで取り除く』を参考に取り出してみましょう。
シリンダー内部の経年劣化や故障
シリンダーの耐用年数は約10年程度といわれていますが、使い方や頻度によってはそれより前に不具合が発生することもあります。
特に定期的なメンテナンスを怠っていたり、乱暴に扱っているとシリンダー内部の部品に傷が付いたり破損することで開かなくなってしまいます。
シリンダーが劣化や故障しているときは、新しいシリンダーに交換する必要があります。
鍵の交換はDIYでも行うことは可能ですが、部品選びなどが不安に感じる場合は鍵屋に依頼するのが安心です。
持っている鍵や合鍵の変形・破損
開錠できない鍵が『合鍵であるとき』や『古い鍵』の場合は、変形や破損が原因である可能性が考えられます。
合鍵である場合、純正の鍵に比べるとどうしてもズレが生じて精度が低くなります。
作成した鍵屋の技術力が低いと鍵穴とうまくかみ合わず、鍵が開けられないトラブルが発生することがあります。
また、長年使用している古い鍵で開けられない場合は、変形や摩耗・破損が生じていないか確認してみましょう。
鍵に使用されているのは金属の中でもやわらかいもののため、不可がかかると変形してしまうことがあります。
合鍵や古い鍵で開けることができない場合は、こちらの『合鍵ではなく純正キーを使う』を参考に別の鍵で試してみてください。
電子錠の電池切れや故障
電子錠が開かない原因は『電池切れが起こっている』、『基盤の故障』が考えられます。
乾電池などの電力を使用して稼働する電子錠は、電池がなくなったり、電池残量が減ると正常な動作を行えなくなってしまいます。
電子錠によっては残量が減るとお知らせしてくれる機能が搭載されている製品もありますが、面倒で放置してしまう方もいらっしゃると思います。
電池が切れてしまった場合は新しい電池に交換か、こちらの『電池切れ・停電は非常開錠キーで開ける』を参考に対処してみてください。
一方で基盤が故障してしまっているときは電池交換では解決することができないので、鍵屋に依頼して解錠・交換を行うことをおすすめします。
鍵が開かないときの開け方とコツ
いつも通りに鍵を開けることができないときは、別の入り口から一旦家の中に入る、鍵のメンテナンスを行う、別の鍵を使うなどの対処法を行うことで開けられる場合があります。
鍵屋に依頼する前に自分で何とかしてみたいという方は、次の見出しからご紹介する開け方を参考にしてみてはいかがでしょうか。
窓や勝手口から入って内側から鍵を開ける
鍵が開かないとき、まずは窓や勝手口などの他の入り口から入れないか確認してみましょう。
とりあえず家の中に入って中から鍵を開けられれば、できる対処法の選択肢も増えるうえに鍵屋に依頼した場合の作業費を抑えることができます。
例えば『経年劣化による鍵の故障が原因で交換が必要』というケースでも、鍵が開いていない状態では『解錠作業』が必要になるため『解錠作業+鍵の交換作業+部品代』が発生します。
一方で鍵が開いていればこの『解錠作業』が必要なくなるため、『鍵の交換作業費₊部品代』のみで行うことができます。(状況によっては別途作業が発生する場合あり)
鍵穴専用潤滑剤で異物を洗い流す
鍵穴に汚れが溜まっている、市販の潤滑剤をさしたときは、『鍵穴専用の潤滑剤』を使った方法を試してみてください。
- 【鍵穴専用潤滑剤で異物を洗い流す方法】
- 1.鍵穴専用潤滑剤を鍵穴に吹き付ける。
- 2.鍵を抜き差ししてなじませる。
鍵穴の掃除を行っても解決できないときは鍵屋に依頼することで、鍵穴を分解してスプレーでは取り切れない汚れもきれいにすることができます。
特に市販の潤滑剤などを日頃から使用していた場合は、内部部品がドロドロになっている可能性が考えられるため、分解洗浄を行うことがおすすめです。
折れた鍵はピンセットで取り除く
鍵穴の中で鍵が折れてしまったとき、『鍵穴から折れた破片が飛び出ている』状態ならピンセットやペンチで取り出せる場合があります。
- 【折れた鍵を取り除く方法】
- 1.折れた鍵をピンセットでつまんで引き出す。
- 2.鍵のすべりが悪くて取り出しにくいときは、鍵穴専用の潤滑剤を使用しましょう。
破片が完全に埋まってしまっている、ピンセットでつまんでも取り出せなかったときは、鍵屋に依頼することで鍵を分解して取り出すことができます。
無理に自分で行うと鍵穴が故障して鍵の交換が必要となる場合もあるため、修理費を抑えるという意味でも早めに鍵屋に依頼しましょう。
差し込む鍵を鉛筆でなぞる
鍵穴専用の潤滑剤がすぐに用意できないときは、鉛筆で代用することができます。
鉛筆に含まれる黒鉛は鍵のすべりをよくする潤滑効果が期待できるため、試してみてはいかがでしょうか。
鉛筆ならコンビニやスーパーなどで購入できる場合が多いので、鍵穴専用の潤滑剤よりも手に入れやすいと思います。
B以上の、できるだけ濃くてやわらかいものを選ぶのが効果的です。
- 【鉛筆を使った方法】
- 1.鍵を歯ブラシなどで、軽くこすって汚れを落とす。
- 2.鍵の刻みや、凹凸部分にまんべんなく鉛筆を塗る。
- 表面だけでなく、側面も忘れずに塗りましょう。
- 3.鍵穴に鍵を差し込んで、抜き差しする。
合鍵ではなく純正キーを使う
開錠できなかった鍵が合鍵だった場合は、一度純正キーで試してみましょう。
純正キーで開錠できた場合は『合鍵の精度が低かった』ことが原因と分かるので、今後は純正キーで施解錠を行いましょう。
ただ、純正キーが家の中にあって使うことが難しい場合は、鍵屋に解錠作業の依頼をするのがおすすめです。
使用していた合鍵以外に鍵が1本もないときは、鍵穴からスペアキーを作成することもできます。
電池切れ・停電は非常開錠キーで開ける
電池切れや停電によって開けることができない場合は、カバーの下に『非常解錠キー』がないか確認してみてください。
キーを持っている場合は、非常解錠キーを使って解錠することができます。
非常解錠キーを持ち歩いていないときは、鍵屋に依頼することでピッキングによる解錠ができる場合があります。
ただ、非常解錠シリンダーがピッキングが難しいディンプルキーだった場合は別の方法を用いることもあり、作業によって費用が異なるためまずは見積もりを依頼すると安心です。
ストライクの位置調整をする
鍵はデッドボルトと呼ばれる、カンヌキが戸枠に設置されている錠受けに収まることで施錠する仕組みとなっています。
戸枠に設置されている錠受けはネジで固定されているため徐々に緩んで位置がズレてしまうことがあり、そこにデッドボルトが干渉すると鍵が開かない原因となることがあります。
この場合ストライクを元の位置に戻す作業が必要ですが、この作業はドアが閉まっている状態では行うことができないため、まずは解錠作業が必要となります。
無理に鍵を回してドアを開けようとすると錠前やシリンダー(鍵穴)の故障につながる恐れがあるため、鍵屋に依頼してドアの解錠やストライクのメンテナンスを行うことがおすすめです。
家の鍵が開かないときにやってはいけないこと
家の鍵が開かないとき無理やり操作してしまったり、間違った対処法を行うと悪化してしまう可能性があります。
自分で修理をしようと考えている場合は、『やってはいけないこと』も事前に確認しておきましょう。
無理やり鍵を回すと鍵折れや錠前故障に繋がる
鍵が開かないとき、急いでいたりイライラすると無理に回そうとしてしまう事もあると思います。
ただ、力いっぱい回してしまうと鍵が折れて取り出せなくなってしまったり、錠前が故障して交換が必要になることもあるので無理に操作をすることはおすすめしません。
まずはこちらの『鍵が開かないときの開け方とコツ』を参考に対処法を行ってみて、それでも解決できないときは鍵屋に相談しましょう。
ドア内側のサムターンを無理やり回す
窓や勝手口から室内には入れたときに、場合によってはドア内側のサムターン(ツマミ)を操作することで鍵が開けられることもあります。
ただ、鍵穴ではなく錠前に不具合が発生しているときは内側からも動作が固くて開かないこともあり、このような場合に無理やり回そうとすると錠前が故障する原因となります。
外側と内側どちらからも開かないときは、さらに症状が悪化してしまう前に鍵屋に依頼して修理することがおすすめです。
鍵穴専用ではない油を差す
鍵の動作不良が発生しているときに油をさしてしまう方もよくいらっしゃるのですが、鍵に使用できるのは『鍵穴専用』と記載されている製品のみです。
市販の油分を含む潤滑剤や食用油をさすと、初めは動作が軽くなったように感じますが、徐々に内部の汚れやゴミとくっついて固まってしまいます。
何度も使い続けると、鍵穴の内部が油でドロドロになって動作不良が起こる原因となるため注意が必要です。
鍵穴のメンテナンスを行うときは、必ず『鍵穴専用』と記載のある潤滑剤を使用しましょう。
針金やヘアピンで鍵穴をかき回す
鍵穴内部に異物が詰まっているときに、針金やヘアピンなどの細いものを使って取り出そうとすることはやめましょう。
鍵穴の内部に傷が付いてしまったり、針金が中で折れて取り出せなくなってしまう可能性もあります。
このような場合は鍵の交換が必要になったり、鍵を分解して折れた針金を取り出す作業が必要です。
家の鍵が開かないときの業者修理の料金相場
ここまでご紹介した家の鍵を開けるコツを試してみても開けることができないときは、鍵屋に依頼して解錠・修理を行うことがおすすめです。
鍵屋に依頼した場合、解錠作業の料金は一般的な刻みキーで8,800円~、ディンプルキーは33,000円~が相場となっています。
ピッキングで解錠できるような比較的防犯性が低い鍵に比べて、ディンプルキーは別の解錠方法を用いる必要があるため費用が高くなります。
また、鍵が故障していてそのまま使い続けることが困難な場合は、解錠作業に加えて鍵交換も必要となることもあります。
このように鍵の種類や状況によって費用が変わってくるため、まずは最低でも3社以上の鍵屋から見積もりを取って料金を比較することがおすすめです。
鍵屋で家の鍵開けや交換をしたときの料金事例
上の見出しでもご紹介したように鍵開け・交換の費用は行う作業や使用する部品によっても異なるため、正確なお見積りに関しては現地見積にてご案内しております。
ただ、鍵屋に依頼する前に大体の料金でも知っておくと安心できると思うので、ここでは生活救急車で実際に対応した鍵開け・鍵交換作業の費用事例をご紹介します。
不具合による玄関ドアの解錠
玄関錠が施錠状態のまま、中からも外からも開かないとのことでご相談をいただきました。
経年劣化により錠ケースが固まっている状態でしたので、外からパーツクリーナーを噴射して錠前を動かして開錠しました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関 解錠 中度故障不具合 | 11,000円 |
合計 | 11,000円 |
鍵紛失に伴う玄関解錠
ご自宅玄関の鍵をどこかで落としてしまったとのことで、玄関解錠をご希望されている状況でした。
ピッキングが困難な鍵であったため、別の方法で解錠させていただきました。
項目内容 | 料金(税込) |
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玄関 解錠 ハイセキュリティ | 24,200円 |
玄関 解錠 ドアスコープ破壊交換 | 5,500円 |
合計 | 29,700円 |
錠前の破損による玄関ドアの解錠
ご自宅玄関の、解錠依頼で訪問しました。
経年劣化による錠前の破損により、デッドボルトの引き込みができていないため、開錠できない状態でした。
ドア内の、錠前の破壊解錠作業にて対応いたしました。
項目内容 | 料金(税込) |
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玄関解錠 重度故障不具合 | 39,600円 |
合計 | 39,600円 |
異物による玄関ドアの解錠・鍵交換
鍵穴から異物が抜けなくなってしまい、鍵を開けることができないとのご相談をいただきました。
お子様が鍵を失くしてしまい、何とか開けようと針金のようなもので解錠を試みたところ、抜けなくなってしまったようです。
お客様のご希望によりドアスコープから解錠後、シリンダーを交換させていただきました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関解錠 ハイセキュリティ | 29,700円 |
玄関解錠 ドアスコープ破壊交換 | 5,500円 |
玄関シリンダー交換 | 11,000円 |
MIWA 部品代 | 6,600円 |
合計 | 52,800円 |
家の鍵が開かないときの対処法まとめ
今回は、家の鍵が開かないときの対処法をご紹介しました。
鍵穴は長期間使い続けることで汚れや劣化によって開かなくなってしまうことがあります。
軽度の故障が原因となっているときは自分で直せる場合もありますが、改善しないときは悪化してしまう前に鍵屋に修理を依頼することをおすすめします。
生活救急車でも、鍵の解錠作業や修理作業を承っております。現地でのお見積りから対応しておりますので、お困りの場合はお気軽にお問い合わせください。