忍び込みへの防犯対策方法を探していませんか?
住宅に泥棒が侵入する手口というと、『空き巣』をイメージする方が多いですが、『忍び込み』や『居空き』など他の手口が用いられることもあります。
特に在宅中は、『家に人がいるから』という理由で防犯への意識が薄れてしまいがちで、そんなちょっとした隙が原因で被害に遭ってしまう事もあるので注意が必要です。
そこで今回は、忍び込みへの防犯対策方法や、防犯対策を行うときのポイントを解説したいと思います。
防犯対策を鍵屋に依頼した場合の費用についてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
侵入手口は空き巣だけじゃない!
住宅への侵入窃盗被害というと、『空き巣』をイメージされる方がほとんどだと思いますが、実は他にも多数発生している手口があります。
中でも、『忍び込み』や『居空き』といった手口は、家主が在宅中に犯行に及ぶため、空き巣よりも危険を伴う可能性が高くなります。
ここでは、そんな侵入盗の侵入手口についてご紹介したいと思います。
夜間に泥棒が侵入する『忍び込み』に注意
家主が不在時に侵入する手口である空き巣に対し、家主が就寝中を狙って侵入するのが『忍び込み』です。
警察庁が公表する建物への侵入窃盗データによると、空き巣が最も多く全体の1/3を占め、次いで店を狙った出店荒らし、忍び込みはその次に多い侵入手口といわれています。
物音に気が付いて様子を見に行ったところ犯人と鉢合わせてしまい、身体にも危険が及ぶ可能性もあるのが忍び込みの怖いところです。
特に力の弱い子供や女性、高齢者などは力では敵わないため、日頃からしっかり防犯対策を行っておくことをお勧めします。
居空き被害にも注意が必要
就寝中を狙った忍び込みに対し、『入浴中』、『食事中』などのちょっとした隙を狙って侵入する手口が『居空き』です。
家主が活動中に侵入する居空きは、住民との鉢合わせのリスクが高いため、忍び込みや空き巣に比べると被害数は少ないですが、ゼロではないので注意しましょう。
万が一犯人が凶器を所持していた場合、身体に危険が及ぶ可能性もありますので、在宅時であってもしっかり防犯対策を行うことが大切です。
忍び込み被害で最も多い侵入手口は?
【侵入手段別住宅対象忍び込み認知件数(R3年)】
侵入手段 | 認知件数 |
---|---|
総数 | 5,094件 |
無締まり | 3,823件 |
ガラス破り | 566件 |
施錠開け |
【総数】172件 【合鍵】58件 【特殊】25件※ 【その他】89件 |
ドア錠破り | 29件 |
戸外し | 27件 |
その他・不明 | 487件 |
- 参考サイト:警察庁-令和3年の刑法犯に関する統計資料
- ※【特殊】ピッキング・サムターン回しなどの特殊解錠用具を使用した解錠
忍び込み犯が住宅に侵入する手口で最も多いといわれているのが、『無締まり』が原因の被害です。
令和3年の、侵入手段別住宅対象忍び込み認知件数を確認すると、認知件数総数5,094件中の3,823件は無締まりとなっており、半数以上を占めています。
春・秋などの穏やかな気候の時期は特に、窓を開けたまま就寝するご家庭も多く、そんな無施錠の窓を狙うことが多いようです。
さまざまな手段でベランダによじ登るため、2階以上の部屋でも安心せず、しっかり防犯対策を行うことが大切です。
ガラス破りにも注意
無締まりに次いで被害数が多い、ガラス破りへの対策も重要です。
近年では、バーナーやドライバーなどの道具を使って、ほとんど音を立てずにガラスを割る手口が主流となっています。
また、窓に取り付けられている『クレセント錠』は、もともと窓を密着させるための締め金具であるため、ほどんど防犯性はありません。
窓を割られてしまえば、簡単に侵入を許してしまう事になりますので、窓の防犯性も強化しておくことをお勧めします。
次の見出しからは、夜間の忍び込み・居空きへの効果的な防犯対策をご紹介したいと思います。
何から行えばいいのかわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
夜間の忍び込み・居空きへの効果的な防犯対策方法
『在宅中だから』といって、侵入盗が狙ってこないとは限りません。
むしろ在宅中に侵入された場合は鉢合わせのリスクがあり、空き巣に入られるよりも危険を伴う可能性があります。
特に夜間は、周辺の住宅からも異変に気付いてもらいにくくなるため、しっかり対策を行っておくことが大切です。
ここでは、夜間の忍び込み・居空きへの効果的な防犯対策方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 【忍び込み・居空きへの防犯対策方法】
- ・防犯対策を行う上での大事なポイント
- ・在宅中も必ず施錠する
- ・防犯性の高い鍵へ交換する
- ・補助錠を設置して玄関の鍵を増やす
- ・窓の防犯対策を行う
防犯対策を行う上での大事なポイント
効果的な防犯対策を行うためには、下記のようなポイントを意識することがおすすめです。
- 【防犯対策を行うときのポイント】
- ・死角を失くす対策
- ・侵入までの時間を稼げる対策
忍び込みなどの侵入盗は姿を見られることに抵抗感があるため、できるだけ死角となる場所を狙って侵入を試みる傾向があります。
夜間はどうしても死角が増えてしまいがちになりますので、センサーライトやソーラーライトを用いて家の周りを明るい状態にしておくと安心です。
また、約7割の侵入盗は侵入までに5分以上の時間がかかる場合は諦めるというデータを参考に、なるべく侵入までの時間を稼げるような対策を行うことを意識しましょう。
夜間は人通りが少なく見つかりにくい分、時間をかけて侵入する場合もありますので、防犯性の高い鍵に交換する・鍵の数を増やすといった対策が効果的です。
次の見出しからは、より詳しい対策方法をご紹介したいと思いますので、参考になれば幸いです。
在宅中も必ず施錠する
外出時はしっかり施錠を行っているという方でも、在宅中は窓を開けっぱなしにしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
忍び込み、空き巣、居空きなど侵入手口問わず、侵入手段として最も多いのが無締まりによるものです。
鍵が開いていればその分簡単に、短時間で侵入できてしまうため、慣れている窃盗犯であればものの数分で金品を盗んで逃走できてしまうでしょう。
上の見出しでもご紹介しましたが、防犯性を高めるには『どれだけ侵入までに時間がかけられるか』が重要になってきます。
在宅中であっても、玄関の鍵や使っていない・目が届きにくい部屋の窓を施錠しておくことで、被害に遭ってしまう確率を減らすことができます。
2階以上の部屋でも安心は禁物!
特に夜間は人通りが少ないうえに、姿をくらませることができるため、配管や高さのある物置などを伝ってベランダによじ登ってくることもあります。
『2階以上の窓なら高さもあるし、こんなところまで登ってこれないでしょ』と防犯対策を怠ってしまうのは危険です。
忍び込みを試みる窃盗犯はこういった気の緩みを予測して、わざとベランダを狙ってくる可能性もありますので注意しましょう。
地面から高さのある場所であっても施錠する、どうしても窓を開けたい場合は対策を行うことがおすすめです。
防犯性の高い鍵へ交換する
玄関からの侵入を防ぐための対策として、防犯性の高い鍵へ交換する方法もおすすめです。
こちらの『忍び込み被害で最も多い侵入手口は?』の見出しでご紹介したように、施錠開け被害172件のうちの25件は特殊解錠用具を使用した被害となっています。
防犯性の低い鍵を使用している場合、このような手口を使って簡単に鍵を開けることができてしまうため、ピッキングによる不正解錠を防げる防犯性の高い鍵への交換がおすすめです。
玄関の防犯対策に効果的な鍵の種類や選び方に関しては、こちらの『玄関の防犯対策に効果的な鍵とは?対策方法や交換にかかる費用を紹介』のページで詳しくご紹介しているので、こちらも合わせてチェックしてみてください。
補助錠を設置して鍵を増やす
侵入までの時間を稼ぐための対策として効果的なのが、補助錠を追加して鍵を増やす方法です。
特に玄関は『ワンドア・ツーロック』、1つのドアに対して2つの鍵を付けるという対策が推奨されています。
鍵の数が少なければ少ないほど侵入が簡単になってしまうため、鍵が1つしかついていない場合は、新しい鍵を取り付けることも検討してみてください。
また、窓も通常のクレセント錠では防犯効果がほとんどないため、鍵付きのクレセント錠に交換するか、補助錠を追加することがおすすめです。
賃貸の場合は簡易的な補助錠を使う
賃貸の忍び込み対策で補助錠の設置を検討している場合は、『原状回復が可能な部品』を選びましょう。
ネジで固定するタイプや、扉に取り付け穴を開けて設置するような本格的な鍵を勝手に設置してしまうと、退去時にトラブルに発展することがあります。
賃貸でも取り入れられる簡易的な補助錠は、ホームセンターやインターネットショップなどで購入することができるので、是非チェックしてみてください。
窓の防犯対策を行う
就寝中はできるだけ窓を閉めて施錠しておくことがいちばんですが、中には温度管理目的で窓を開けておきたいという方もいらっしゃると思います。
夜間も窓を開けたい場合は、下記のような対策を行っておくことがおすすめです。
- 【夜間の窓の防犯対策】
- ・サッシに補助錠を設置する
- ・シャッターを半分閉める
- ・窓用アラームを設置する
窓を少しだけ開けたい場合は、ストッパーとしてサッシに補助錠を設置する方法がおすすめです。
ストッパーを付けておくことで、窓が開く範囲を制限することができるので、隙間からの侵入を防ぐことが可能です。
また、シャッターがついている場合は、半分以上閉めておく方法も効果的です。
シャッターを開けて侵入しようとすると大きな音が鳴るリスクがありますので、諦めさせる効果が期待できます。
さらに、ドアが開いたり振動が加わると警報音が鳴る防犯アラームを設置すると、万が一侵入者があった場合にすぐに気が付くことができます。
忍び込み対策を鍵屋に依頼する場合
忍び込み対策目的で、防犯性の高い鍵への交換を検討している場合は、鍵屋への依頼がおすすめです。
鍵屋なら既存の鍵を防犯性の高いものに交換する作業や、新たに鍵を取り付ける作業など、さまざまな作業に対応することができます。
ドアの規格に合った部品の提案や鍵の特性の説明にも対応しているので、どの鍵を選べばいいのか迷ってしまったときもお気軽にご相談ください。
次の見出しからは、鍵屋で対応した場合の料金表や、生活救急車で実際に行った施工事例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
忍び込み対策を依頼するときの料金表
生活救急車で、防犯対策目的の鍵交換・鍵取付作業を行う場合の基本料金表をご紹介します。
鍵屋への依頼を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
作業内容 | 作業料金(税込み) |
---|---|
鍵交換 シリンダー交換(開きドアタイプ) | 11,000円+部品代 |
鍵交換 シリンダー交換(引戸錠タイプ) | 16,500円+部品代 |
クレセント錠交換 | 11,000円+部品代 |
錠前交換 | 25,300円+部品代 |
新規取付 | 27,500円+部品代 |
鍵屋に防犯対策を依頼する場合、行う作業内容や使用する部品の価格によって料金が異なります。
現場の状況によって取り付けられる鍵の種類も異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。
生活救急車の場合、出張料・見積料・キャンセル料は基本的に無料で承っておりますので、まずは料金を見てから判断したいという場合もお気軽にお問い合わせください。
防犯対策の施工事例
鍵屋に忍び込み防犯対策を依頼した場合、現場の状況によって行う作業や費用が異なるため、正確な料金に関しては現地でのお見積りにてご案内しております。
ただ、依頼する前に大体の料金でも知っておくと安心できると思うので、ここでは生活救急車で実際に対応した、忍び込み防犯対策作業の費用事例をご紹介します。
防犯強化目的のクレセント錠の交換
クレセント錠の交換依頼で訪問しました。
防犯上気になっているとのことで、クレセントを鍵付き万能型の製品に交換致しました。
項目内容 | 料金(税込) |
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クレセント錠交換 | 11,000円 |
KAKEN 部品代 | 4,400円 |
合計 | 15,400円 |
防犯強化のための鍵交換
誰かに侵入されているような気がして、防犯上不安を感じることがあったとのことで、鍵交換をご希望でした。
本日中の対応を希望されており、すぐに対応できる数種類の鍵を提案、お選びいただいたカバエースに交換しました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関 シリンダー交換 | 11,000円 |
KABA 部品代 数量2 | 22,000円 |
合計 | 33,000円 |
防犯強化のための鍵交換
玄関引き戸の、鍵交換依頼で訪問しました。
防犯的に不安を感じることがあるとのことで、交換を希望されている状況でした。
防犯性と利便性の高い、引戸錠に交換しました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関引き戸の鍵交換 | 16,500円 |
MIWA 部品代 | 24,200円 |
合計 | 40,700円 |
防犯対策として補助錠の新規取付
防犯のため、玄関ドアに新しく鍵を取り付けてほしいとのことで訪問しました。
下側には簡易的な補助錠がついており、新しく上側に取り付けたいとのことでしたので、GOALのP-MDUの取り付けを行いました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関ドア面付錠新規取付 | 27,500円 |
GOAL 部品代 | 16,500円 |
合計 | 44,000円 |
防犯強化目的の玄関鍵交換
玄関鍵交換のご依頼でした。
壊れているわけではないが、鍵が残り1本敷かないとのことで、新しくしたいとのことです。
合鍵を簡単に作れないものがいいとのことで、カバスタープラスをお選びいただきました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関ドアシリンダー交換 | 11,000円 |
KABA 部品代 | 35,200円 |
合計 | 46,200円 |
防犯強化目的の玄関錠新規取付
防犯性を高めるため、玄関ドアに鍵を追加したいとのことでした。
既存の鍵をディンプルキーに交換、もしくは新規で鍵を取り付ける2パターンの方法をご提案しました。
お選びいただいた、GOALの鍵を新規で取り付けました。
項目内容 | 料金(税込) |
---|---|
玄関ドア面付錠新規取付 | 27,500円 |
GOAL 部品代 | 23,100円 |
合計 | 50,600円 |
忍び込みに対する防犯対策は生活救急車にお任せください!
在宅時であっても窃盗犯に狙われる可能性があるため、日頃からしっかり防犯対策を行うことが大切です。
侵入までの時間を稼ぐためには、防犯性の高い鍵への交換や、補助錠の取り付けが効果的です。
生活救急車でも、防犯対策目的での鍵交換・鍵取付作業を承っております。
現地で無料のお見積りから対応しておりますので、『まずは料金を確認したい』という場合でもお気軽にご相談ください。