鍵を紛失して扉を開けられなくなってしまったときの対処法をお探しではありませんか?
鍵を紛失した場合、なるべく『なくした鍵がそのまま見つかる』ことが理想的ですが、紛失した鍵を見つかりやすくするには、効率的な探し方や紛失時の各種手続き方法を知っておくのも大切です。
また、どうしても鍵が見つからずに新しい鍵を作るときは『費用がいくらかかるのか』の相場がわかると業者にも安心して依頼しやすくなると思います。
そこで今回は、鍵を紛失・なくしたときにやることと、鍵作製の費用などについて解説いたします。
鍵を紛失したと思ったときにまずやっておいた方がよいこと
家に帰る・車に乗り込むなど『いざ鍵を使う』タイミングで鍵をなくしたことに気が付くと、慌ててしまう人がほとんどだと思います。
焦っているうえに、仕事帰りで疲れていたりお酒を飲んでいるなどの場合は判断力が鈍ってしまうこともよくありますが、まずはできるだけ落ち着いてすぐにできる対処方法を一つずつ試していきましょう。
ここでは、鍵を紛失したと思ったときに最初にやっておくべきことについてご紹介いたします。
鍵を紛失したらまずは『落ち着いて・身の回りをよく探す』
鍵を紛失したと思ったときは、まずできるだけ冷静になって身の回りをよく探してみましょう。
『それは真っ先にやったよ!』と思うかもしれませんが、鍵をなくして焦っているときは視野が狭くなったり、いつもなら気づくことを見落としやすくなっている可能性も充分に考えられます。
そのため、まずは深呼吸などで気持ちを落ち着かせてから、カバンや上着のポケットといった鍵が入り込みそうな場所をできるだけ念入りにチェックしてみましょう。
鍵の紛失の場合、『こんな所にあるわけない』と思うような場所から出てくるという話もよく聞きますので、ふだんは絶対に鍵をしまうことがないような場所までくまなく探しておくことをおすすめいたします。
- 【鍵を紛失したときに身の回りで探す場所(一例)】
- ・ズボンや上着など着ている服のポケットの中
- ・カバンの内ポケット
- ・カバンの奥や底
- ・買い物袋(エコバッグ)やレジ袋の中
- ・財布やパスケースの中
車・バイクで外出していた場合は車内やシートもチェック
車やバイクで外出した場合、車内・シートの中などに置き忘れている可能性もあります。
とくに車内ではちょっとしたすき間に入り込んでしまうこともよくありますので、たとえば下記のような場所を中心に注意深く探してみましょう。
- ・ドアとシートの間
- ・フロアマットの下
- ・ドアポケットやダッシュボードの中
- ・ドリンクホルダーの中
- ・バイクのメットイン
- ・車体の下や付近
鍵を紛失する前に訪れた場所を探す・問い合わせる
身の回りを探しても見つからない場合、次はその日一日の行動をよく思い出して、通ったルートや訪れた場所をチェックしましょう。
鍵を紛失した場所によっては落とし物として届けられている可能性もありますので、戻って直接確認してみたり、電話で問い合わせてみる方法もおすすめです。
落とし物を問い合わせるときの連絡先や手続きはなくした場所によって異なりますが、たとえば場所ごとに下記のような方法で確認できることが多くなっています。
- ・コンビニ・スーパー・カフェなど一般的な店舗は、お店に直接問い合わせる
- ・複数のお店が入った商業施設は、施設を管理している『防災センター』などに問い合わせる
- ・電車の中や駅で紛失した場合は、『お忘れ物取扱所』などの専用窓口またはインターネットの専用ページで問い合わせる
- ・バス・タクシーの車内に置き忘れたときは、利用したバス・タクシー会社に電話やインターネットで問い合わせる
電車・バス・タクシーなどの公共交通機関の車内で紛失した心当たりがあるときは、可能であれば交通機関を利用した日時や路線、車両番号や何両目かなども伝えておくと先方の確認もスムーズになります。
鍵をなくしたときの状況をよく思い出して、できるだけ正確に伝えるようにすることで、見つかる確率をアップさせることも期待できます。
紛失した鍵の『遺失物届』を警察に提出する
紛失した鍵の情報を『遺失物届』に記入して警察に届け出ておくことで、同じ特徴の鍵が見つかった・届けられていた場合に持ち主に連絡がいき、鍵が手元に戻ってくる可能性があります。
遺失物届は最寄りの交番や警察署で直接提出するほか、地域によっては電話やメール・インターネットでも提出できる場合があります。
遺失物届には落とし主の氏名・住所・連絡先・落とした可能性のある場所・落とした鍵の特徴などを記入します。
『鍵の種類(刻みキー・ディンプルキーなど)』『キーケース・キーホルダーの色や形・ブランド』など、鍵の特徴はなるべく詳しく書いておきましょう。
鍵を紛失して見つからない場合にやること・鍵の種類ごとの手続きについて
身の回りや訪れた場所を探したり、警察に届け出てもどうしても鍵が見つからないときは、次の対処方法をチェックしてみましょう。
鍵を紛失した場合の手続き方法は『鍵の場所・種類』や『持ち主』などによっても異なりますので、対応に移る前に確認しておくとスムーズなやり取りがしやすくなると思います。
そこでここからは、鍵を紛失して見つからない場合の連絡先や必要な手続きなどについてご紹介いたします。
一戸建て・マンションなど自宅の鍵を紛失した場合の対処法
自宅の鍵をなくして家に入れなくなった場合、家族など同居人がいるなら連絡を取って鍵を持ってきてもらえば家に入ることはできます。その後、合鍵を作る・鍵を交換するなどの対処を行いましょう。
一人暮らしの場合や同居人と連絡が取れないときは『鍵開け・鍵作製・鍵交換』などの対処方法がありますが、この場合はまず『一戸建て・集合住宅・賃貸』といった状況ごとに手続きのやり方が異なるため注意が必要です。
『持ち家・賃貸』での対応の違いについて
持ち家の一戸建ての場合は、そのまま鍵屋に依頼して対応してもらうことができます。
賃貸物件(借家・賃貸マンション・賃貸アパートなど)の場合、鍵は貸主側(大家さん・管理会社など)の持ち物となるため、鍵をなくしたことを貸主側に連絡する必要があります。
その後の対応方法は『貸主側が鍵屋を手配する』『自分で鍵屋を探して依頼して対処する』など貸主側の方針によって異なります。また、自分の過失で鍵を紛失した場合、鍵開けや鍵交換の費用は自己負担となる可能性が高いでしょう。
分譲マンションの対応は管理組合の方針によって異なる
分譲マンションの自室は『専有部分』となりますが、マンションの管理組合の方針によっては『外側のドアは共用部分』という扱いになっていることもよくあります。
その場合は無断で鍵交換をすると契約違反となる可能性もあるため、分譲マンションの場合もまずは管理組合に連絡して対応を相談されることをおすすめいたします。
ルール上で鍵交換が不可能なときは、鍵開けや鍵作成で対応する形になります。
オートロックなど共用部分の鍵は管理者側・貸主側の持ち物
賃貸・分譲マンションに関係なく、エントランスのオートロックなどほかの住人も使用する場所の鍵を紛失した場合は『管理会社・管理組合』に連絡しましょう。
業者がオートロックの鍵を開けたり交換する場合、『マンションの管理者であること』が確認できないと作業を始めることができないため、入居者側で勝手に鍵屋を呼んで対処することはできない点に注意が必要です。
車・バイクの鍵を紛失した場合の対処法
車やバイクの鍵を紛失した場合、まずスペアキーを使ったり、自宅に保管しているスペアキーを取りに戻る対処方法があります。
鍵を紛失してスペアキーもない場合は、鍵屋かディーラーに鍵作成または鍵の取り寄せを依頼すると、新しい鍵を手に入れることができます。
鍵屋・ディーラーのどちらが対応するかで作業の内容やかかる時間などが異なりますので、車種やご自身の状況を考慮しながら依頼先を決めましょう。
急いで対応してほしいときは鍵屋・特殊な鍵を使っているときはディーラーがおすすめ
出張対応の鍵屋なら、予約が取れれば『即日対応』も可能です。
ただし、イモビライザーキーなど特殊な鍵の場合はその場での対応が難しい場合もありますので、イモビライザー搭載車の場合は電話で連絡した時点で伝えておくようにしましょう。
メーカーから鍵を取り寄せる場合、新しい純正キーを手に入れることができます。イモビライザー搭載車など特殊な鍵でも対応できるため、鍵屋での作成が難しいといわれた場合もディーラーに相談してみましょう。
ただし、手元に鍵が届くまでは1週間以上、イモビライザーキーの場合は3週間以上かかることもありますので、外出先で鍵を紛失した場合はレッカーサービスなどを利用して車を自宅まで移動させておく必要があります。
車・バイクの鍵紛失を『鍵開けのみ』で対応できるケースについて
車やバイクの鍵の場合、『鍵をなくしたと思っていたら、車内に閉じ込めていた』など、紛失ではなくインロックだったというケースもよくあります。
この場合はドアの鍵を開けるだけで鍵を取り出すことができるので、心当たりがあるときや『窓から車内をのぞいたら鍵を見つけた』などの場合は、鍵開けのみを鍵屋やディーラー、ロードサービスなどに依頼する方法がおすすめです。
レンタカーの鍵を紛失した場合の対処法
レンタカーの鍵を紛失したときは、レンタカーを借りている会社(営業所)に連絡しましょう。
トラブルが発生したときの専用連絡先は、契約書や借りている車の車内に貼ってある・ダッシュボードなどに入れてあることもあります。
連絡後の対応はレンタカー会社によって異なり、スペアキーを使わせてもらったり、鍵屋を呼んで対応することを求められる、などのケースもあります。
また、レンタカーの鍵を紛失して『鍵を交換した』『レンタカーの保管場所までレッカーで移動することになった』などで費用が発生した場合、基本的に借主が負担する形になりますので注意が必要です。
金庫・ロッカー・スーツケース・物置の鍵を紛失した場合の対処法
金庫・ロッカー・スーツケース・物置の鍵が紛失して開かない場合、自分の持ち物であれば『鍵屋に依頼する』『メーカーから鍵を取り寄せる』といった方法で対処できます。
ただし、メーカーから鍵を取り寄せる場合は『1週間~3週間』程度の日数がかかるため、『すぐに鍵を開けて中身を取り出す必要がある』といった状況の場合は出張対応の鍵屋に連絡されることをおすすめいたします。
また、施設のロッカーの鍵など自分のものではない鍵の場合は、持ち主や施設の管理者に連絡して、マスターキーで開けてもらう・管理者に鍵屋を呼んでもらうなどの対応を行います。
会社の鍵を紛失した場合は『すぐに上司に報告』
オフィスの出入り口の鍵や会社で貸与されているロッカーの鍵、社用車の鍵など会社の鍵を紛失したときは、すみやかに上司や設備・車を管理している部署の担当者などに報告し、指示を仰ぐようにしましょう。
場合によっては、保管してあるマスターキーや合鍵を使って対処できる可能性もあります。
こっそり鍵屋を呼んで対処しようとしても、管理責任者や車の名義人ではない人の依頼では作業ができなかったり、あとあとになって発覚して余計に大きな問題になるおそれもありますので、なるべく早く・正直に申し出たほうが被害も最小限に抑えやすくなるはずです。
鍵を紛失して鍵作成する場合の費用とは?家・車・金庫など種類別に紹介
『鍵をなくして1本もない』という状態でも、鍵の種類によっては鍵穴から新しい鍵を作成できる可能性があります。
業者に鍵作成を依頼する場合、鍵をまるごと交換するより作業料金が安い場合もありますので、費用をなるべく抑えたい人は鍵作成での対応を検討してみてもいいかもしれません。
ここからは、鍵を紛失したときに鍵作成を業者に依頼した場合の費用についてご紹介したいと思います。
鍵紛失による鍵作成を生活救急車で対応した場合の料金について
鍵を紛失を業者に依頼して鍵作成で対応した場合の費用は、家の鍵・車の鍵などの種類や、鍵のセキュリティ性などによって異なる場合があります。
具体的な料金については現地での見積もりを確認されることをおすすめしておりますが、ここではご参考までに生活救急車で鍵作製を行った場合の料金表をご紹介いたします。
種類 | 作業内容 | 一般作業料金 | ハイセキュリティ |
---|---|---|---|
玄関・建物 | 鍵開け | 8,800円~ | 29,700円~ |
鍵穴からの鍵作成 | 14,300円~ | 33,000円~ | |
国産車 | 鍵開け | 8,800円~ | 16,500円~ |
鍵穴からの鍵作成 | 14,300円~ | 22,000円~ | |
外国車 | 鍵開け | 16,500円~ | 33,000円~ |
鍵穴からの鍵作成 | 30,800円~ | 55,000円~ | |
国産バイク | 鍵開け | 8,800円~ | 16,500円~ |
鍵穴からの鍵作成 | 11,000円~ | 22,000円~ | |
外国産バイク | 鍵開け | 33,000円~ | |
鍵穴からの鍵作成 | 55,000円~ | ||
金庫 | 鍵開け | 8,800円~ | 29,700円~ |
鍵穴からの鍵作成 | 14,300円~ | 33,000円~ | |
その他 | 時間外料金(20:00~07:59まで) | 8,800円 |
- ※高速のサービスエリアや離島など、有料道路を通らなければ行けない場所は別途3,300円(税込み10%)がかかります。
- ※上記料金は標準価格であり、最終価格は、作業前にご提示するお見積り書の価格となります。
深夜の場合は費用が余分にかかる可能性がある
鍵の紛失は帰宅時など夜遅い時間に気づくことも多いですが、このような場合でも夜間作業を受け付けている鍵屋であれば対応は可能です。
ただし、出張対応の鍵屋は『夜間早朝料金』『時間外料金』を設けているところも多く、日中の依頼より料金がプラスされる場合もあるので注意が必要です。
深夜料金の金額によってはビジネスホテルやカプセルホテルを利用したほうが安く済む場合もありますので、『一晩くらいなら家に帰らなくても大丈夫』といった状況の場合は依頼時に夜間料金について確認してから判断するのも一つの手です。
鍵を紛失したら交換したほうがいい?住所を特定される危険性とは
鍵を紛失してそのまま見つからない場合だけではなく、『落とし物として見つかっていて、手元に戻ってきた』といった場合であっても、安全性を考えると鍵を交換しておいた方が安心です。
道端などに落ちていた鍵(鍵に刻印された番号など)を見るだけでは住所はわかりませんが、下記のような状況だと住所が特定されるおそれがあります。
- 【鍵を紛失して住所を特定されるケース(一例)】
- ・財布やカバンごと紛失して、身分証などから住所が判明する
- ・紛失した鍵を悪意のある人が拾って、持ち主の後をつけて自宅を特定する
なくした鍵が手元に戻ってきていても、落とし物として届けられるまでの間に合鍵を作られている可能性も考えられます。
鍵を紛失してから戻ってくるまでに時間が経っていたり、『鍵を紛失したのではなく盗まれた可能性がある』などの状況にあるときは、念のため鍵またはシリンダーを交換されることをおすすめいたします。
鍵を紛失・なくした時にやること・鍵作成の費用とめ
今回は、鍵を紛失したときにやることと・鍵作製の費用などについてご紹介させていただきました。
家や車の鍵をなくしたときは、まず身の回りや訪れた場所を探したり遺失物届を提出するなど、なくした鍵を見つけるところから始めてみましょう。
どうしても見つからない場合は、鍵業者に依頼して鍵穴からの鍵作成を依頼する方法もあります。
鍵作製に必要な費用は鍵の種類などによって異なるので、詳しい料金を知りたいときは業者に相談して現地見積もりを確認されることをおすすめいたします。